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つむぎ訳・旧約聖書 神様と人類のやらかし記録  作者: 五平


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22/40

第22話:士師記、みんな自由すぎて何回もやらかし。〜負のループが止まらない〜

えー、みなさんこんにちは。春日部つむぎです。


前回、最強の城壁エリコを「叫び声一つ」で崩し、華々しく約束の地に入城したイスラエルの民。ヨシュアくんというリーダーのもと、彼らはついに自分たちの居場所を手に入れました。


ところが、そのヨシュアくんも天寿を全うして亡くなります。

ここから始まるのが「士師記ししき」と呼ばれる時代です。

これ、一言で言うと「王様のいない、超自由な時代」。

でも、自由になりすぎた人間が何をしたかというと……これが驚くほど進歩がない、見事なまでの「ダメ人間の無限ループ」だったんです。


それでは、第22話「士師記、みんな自由すぎて何回もやらかし。」いってみましょう。


---


自由=「好き勝手」という勘違い


ヨシュアくんがいた頃は、みんな神様を信頼して、ピシッとしていました。

でも、口うるさいリーダーがいなくなると、民の心はすぐにゆるみます。

「あー、やっと自由だ! 何をしてもいいんだよね?」

彼らは神様との約束をコロッと忘れ、周りの国々が拝んでいる「目に見える派手な神様」に浮気を始めました。


神様からすれば、「せっかく奴隷から救い出したのに、また別のものに縛られにいくのか……」と、ガッカリです。これが、負のループの始まりでした。


泣きついて発動する「お約束のパターン」


士師記の時代は、面白いほど同じパターンが繰り返されます。


1. やらかし:平和になると神様を忘れ、好き勝手(悪事)を始める。

2. ピンチ:神様の守りがなくなって、隣の国に攻められ、こっぴどくやられる。

3. 泣きつく:痛い目に遭ってようやく「神様ごめんなさい! 助けて!」と泣き叫ぶ。

4. 救世主(士師)の登場:神様が「しょうがないなぁ」と、ピンチを救うヒーロー(士師)を送ってくれる。

5. また忘れる:平和が戻ると、喉元過ぎれば熱さを忘れ、また「1」に戻る。


これを、なんと300年以上も繰り返したんです。

彼らにとっての自由は、自分を律するためのものではなく、ただ「今が良ければいい」という目先の快楽に負ける口実になってしまいました。「前もこれで失敗したよね?」という教訓が、驚くほど蓄積されないんです。


補正の結末:ヒーローだって人間だもの


この暗黒ループの中で登場するヒーロー「士師」たちも、実はなかなかの個性派揃いでした。

300人で数万人の軍勢を蹴散らしたギデオンくんや、髪の毛に力が宿る最強の怪力男サムソンくんなど、伝説的な人物がたくさん出てきます。


でも、彼らも完璧な聖人君子じゃありません。

優柔不断だったり、女性に弱くて騙されたり、怒りに任せて暴れたり……。

神様は、そんな「欠点だらけの人間」をあえて使って、民を救い続けました。

「お前たちがどれだけダメでも、私は見捨てないよ」という、神様のしつこいほどの愛が、このグダグダなループをなんとか繋ぎ止めていたわけです。


さて。

「やっぱり王様がいないと、俺たちダメだわ」

そう痛感し始めたイスラエルの民は、ついに神様にこう要求します。

「神様、俺たちにも、他の国みたいなカッコいい『人間の王様』をください!」


次回、第23話。

「初代国王サウル、背が高すぎて選ばれる。〜見た目は満点、中身は……〜」


お楽しみに。……次は、ついに誕生した初代の王様が、プレッシャーに負けてどんどん空回りしていく切ないお話です。

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