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二度目の世界で本当の自分に  作者: 夢辺 流離
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共同浴場 終

 長くなったお風呂編、ラストはアンジェ視点です。

 「リ~デル~、機嫌直してよ~」

 私は隣にいるリデルに声をかける。


「知らんっ」

 対するリデルの返答はそっけないものだった。


 更衣室での「私の発言(爆弾)投下」によって好奇の目にさらされたことでご立腹(笑)なのだ。

私は、ちょっとはゴメンと思っているけれど、実のところ、私が口に出さなくても時間の問題だったんじゃないかと思う。


 リデルはとても美人さんだ。

中性的で、でもやっぱり女の子で。異国混じりの顔立ちはどこかミステリアスで。更衣室に入ったときからリデルへの視線をバンバン感じていたから。

遅かれ早かれ下着にも目をつけられていたと思う。


 リデルは自分に無頓着っていうか、自己評価が低過ぎるんだよ!

だからリデルの気づかないところでいろいろ起こっていて、リデル本人だけが気づいていない。


 何気なく話していたけど、あの下着のアイディアを買っていた女の人、王都でも有名な服飾メーカー「セレヴィア」のデザイナー兼社長じゃないかって声も聞こえたんだけど…。あれって多分商談だよね。

絶対リデル、そんなこと考えてなさそう。


 食堂の「ひだまり」だってリデル目当てに通う客層ができている。

冒険者として行き詰って腐っていた連中が「ひだまり」に通うために更正した、なんて話をパンの販売をしていて耳にしたりもする。

どんだけだよ!ちなみにレイダさんたちはお客が増えた喜びと居酒屋みたいになってしまった客層への悩ましさで嬉しいような困ったような気分らしい。


 でもなんとなく分かる。

粗野だ乱暴だと嫌われがちな冒険者にもリデルの対応はやわらかい。

注文を聞いたり掃除したりといった諸事でさえ嬉しくてしかたない、といった雰囲気が荒くれ者たちでさえ虜にしてしまうのだ。


あの美人顔で笑顔を振りまくギャップに、男達にちょっかいをかけられるんじゃないかって見ているこっちがハラハラしている。


 見かけや言動がお姉さんっぽいのに、どこか子どもっぽさも魅せるリデルに何を隠そう最も夢中なのは私である。

今まで年の近い同性がいなかったこともあって、この不思議な少女に私は好奇心でいっぱいなのだ。もっとリデルのことが知りたい!

だから今回のパジャ・・パ?はとっても楽しみにしていたの。


 でもリデルの穿いていたパンツ、あれって布地が包装で、リボンでラッピング、私がプレゼントよってことにしか思えないんだけど、やっぱりリデルはそういう相手がいるのかしら?





 本当に気持ち良さそうにお風呂に入るなぁ。

 でもねぇ、リデル?怒った振りをするなら膨らませた頬と上げた口角、私に見せる方が逆よ?

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