表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
二度目の世界で本当の自分に  作者: 夢辺 流離
16/60

共同浴場 中

 若干ガールズ・ラブっぽい表現があります。

お嫌いな方はブラウザバックしてください。


 ブラの着用は用法を守って正しくご利用ください。

「ねぇ、リデル、こっちのほうもおっきくなってない?」


 えい!っと気合を入れて指を突き刺してくる……私の胸の谷間に。


「ふ、ふにゃああーー!!」

 

 私は珍妙な悲鳴を上げてしまう。


「むむむ、やっぱり前より胸圧ちちあつが…」


 だからなんでそんなことをアンジェが知ってるんだってーの。


「ホレホレ、お姉さんに見せてみ」


手をワキワキさせながら近寄ってくる姿は変態のおじさんである(奏は見たことがなかったが)。後ずさるリデルに無慈悲にも壁が立ちふさがり、アンジェの手でトップスを剥かれたのであった。


「詰め…物…?ううん、確かに私の指が触れたのはリデルの胸だった。リデル、それは何?」


 アンジェが指差したのはおブラ、すなわちブラジャーである。

そういえば更衣室に入ってから貴賎なき肌色は目にしたが、ブラを見た記憶はない。衣服店で見かけなかったが、やはりこの世界ではまだ一般的ではないのかもしれない。ああ、アンジェがパン一なのもそういうことなのか。


「これはブラ、ブラジャーって言って、胸の形を整えるのと形が崩れないようにするんだよ。アンジェ、こういうのはないの?」


「えっと、うん。貴族がドレス用につけるコルセットっていうのはあるけど、それとは違うんだよね?」


 ブラは胸の、コルセットはウエスト用の補正をするものだ…たと思う。コルセットは現代日本では一般的ではなかったのでよくわからないけど。


 …と、またも更衣室中の視線が私のほうに集まっている。

だからなんで爆弾を投下するんだよ、アンジェ!私に何か恨みでもあるのか!


 私はブラジャーとパンツだけの格好で、10人…20人以上の女性方に視線を向けられている状況は居心地が悪い…。


 「ねぇ、リデル。ちょっとそのぶらじゃあ?とってみてくれない?」


アンジェ~!!お前もか!?


 これ以上距離をとれない私は、目を輝かせたアンジェの餌食となり、

すっぽんぽんで床にうずくまり、胸を手で覆う。

私のブラとおパンツは女性陣の間を回っている。


 お願いだから手荒に扱わないでね、ソレら、特にブラは苦労したのだ。胸の補正、といってもどれくらいの力を加えるのが適度なのか。

カップの大きさはどれくらいが適正なのか。

"現実リアル"でランジェリーショップに入るわけにはいかない…いや、顔だけなら入っても問題ないかもしれない。

でも店員さんに、


「つけてみますねー」


 とかやられたら…ひぃっ!

ましてや

「ブラジャーをつけるところを見せてよ」

とか周囲の人に聞くわけにもいかないし。

最近は男用のブラもあるとか聞くけど…意味が分からない。

少なくとも"私"はつける気はない。


 というわけで、ブラの付け方をネットで調べて、手探りで微調整を繰り返して3桁を越える失敗の果てにできたのである。


 もちろん、正しくできている、という保証はないのだが、ちょっと動いたくらいで弾むのを抑制できるだけでもかなり生活が楽になったし、痛みも減ったので無問題(揉ーまんたい)ということにしている。


 余談だが、この胸と申すもの、喜ぶのは男と乳幼児であり、つけている?本人にとってはかなりの困りものだと実感した。まぁでも"男"がほしい女性にとっては無下にできないのも同じ理由からなんだな。


 私は自分の理想の女性像でありたいから、形の補正・保存のためにブラっている。今恐れているのは、胸が大きくなったらどうしよう、である。またあの微調整を延々と繰り返すのはちょっと避けたい。でもサイズのあってないブラは問題がある、と悩ましいのだ。


「ねぇ、お嬢さん」


 思考の海に漂っていた私は、その声で正気に戻った。

金髪ロングの、身長の高いお姉さんが小玉のスイカを揺らせてやってくる。


「このぶらじゃあ?とっても気に入ったわ。このかわいらしさを内に秘めるというパンツの概念を覆すアイディア共々買い取らせてくれないかしら」


 予想外の事態が向こうからやってきました。

お姉さんは服飾メーカーのシャッチョさんで、仕事帰りにお風呂に来たところだったらしい。あ、ちょっとおかしなところがあるのは、私が混乱してるからです。

 回ってきた私のブラとパンツを見てその効果?を見極めたらしい。

ソウデスヨネ、そんな立派なお胸を御持ちならブラ、ホシイデスヨネ。


 パンツ、は既存のものだが、ブラは特許をとって、使用させてほしいということらしい。

 私は1も2もなくオーケーした。

だってもう作りたくないのだ。

お店で買えるならそのほうがいい。

圧倒的感謝!である。


 私はお姉さんにつけ方やサイズが異なる時の弊害を実演を踏まえて説明した、すっ裸で。

 どうやら私も同性間での羞恥心がなくなってきたらしい。

お姉さんにも胸を揉まれたり(つけた時とつけなかった時の差の確認とからしい)、谷間に指を入れられたときは流石に焦ったけどね。


 サンプルに私の下着がほしい、というお姉さんに私の脱ぎたてを御所望されたが、丁寧に断って、今度型と一緒に持っていくことになった。


 尚、この間にアンジェが私のブラに周囲のお肉を詰めてなんとかつけようと試みるも、ステーンと落ちてしまい、打ちひしがれていたのは見なかったことにした。胸には夢が詰まっていると言う(男が)。アンジェはブラに夢をみたのだ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ