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傍観の人形使いと攻略対象の彼ら  作者: 朝霧波斗夜
第2章 黄昏の悪魔
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2-(3) 大和兄の仕返し

3話連続更新です。お気をつけください。

 そして、3日目。

 またもや黄昏にサイボーグの死体が見つかり、私はため息をつく。


 この事件はすでに執行部から学園の全生徒に向けて話されており、今のところ人間は襲われてないが気をつけるようにと警告されている。高等部の生徒会役員である大和兄も、終業時間後に行われるパトロールに出かけているらしく、ここのところ帰りが遅い。


 むー、と考え込んでても仕方が無いのでもう一度情報を整理しよう。と資料に手を伸ばしたところで携帯が鳴った。


 「はい、もしもし」

 『もしもし、瑠那?』

 「大和兄、どうしたのさ。パトロールじゃないの?サボり?」

 『ちゃんとやってるよ、信用無いな。じゃなくて、情報調べてる?』

 「…………」


 大和兄も犯人さんが気になって仕方ないらしい。というか、私は犯人を知っている。この事件はゲームのイベントなのだ。プレイした事のある私が知らないはずはない。

 黙っていた私に何を思ったのか。

 大和兄は、


 『もしかして、犯人を知っているの?』


 と、なんとも答えにくい質問を吹っかけてきた。

 大和兄どんだけ勘が良いんだよ。


 「大丈夫、人間の犠牲者は出ないから安心して」

 『大丈夫って、やっぱり犯人知ってるんだね?』

 「大和兄達と違って事前情報があるもん」


 湾曲した回答を返す私に大和兄はため息を吐いたようだ。


 『言わなかった理由は?』

 「今回の事件は大和兄達が考えて解決しなくちゃいけない事だから」

 『……つまり、協力はなし?』

 「ううん、いくら私でもヒントもなく解を導けなんて言わないよ。情報は流してあげる。でもそこからの推理は大和兄達の仕事ね」


 言葉を理解するための沈黙を少し挟み、大和兄は自分なりに納得してくれたみたいだ。


 『分かった』

 「うん、よろしく」

 『明日、生徒会のみんなでお邪魔するよ。瑠那の正体明かしちゃうね』

 「へっ?!ちょっと大和兄っ」


 ブツッと切れる携帯。

 さっき大和兄なんて言った?『生徒会のみんなを連れてくる』?『私の正体明かしちゃう』?

 は?!ちょっと待て、それは何だ。情報を教えなかった仕返しか?


 私は携帯を見下ろし呆然とするしかなかった。

 第3話目更新。

 明日は部活があるので更新はムリそうです。


 次回! 瑠那の正体が高等部生徒会一同に明かされたり明かされなかったり・・・

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