表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ゴミスキルだと捨てられた少女たち、実は最強の生活能力スキルだったので気楽なスローライフ冒険旅を満喫する  作者: 鳥助


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

43/51

43.どんどん強くなる

「ブモォォッ!」


 巨漢のオークが棍棒を振り下ろす。その棍棒を剣で受け止めると、ずっしりと体が重くなる。だけど、身体強化をしているから、問題ない。


「はぁっ!」


 力いっぱいに剣を振ると、棍棒が弾かれ、オークが仰け反る。その隙をつき、飛び上がって首筋目掛けて剣を振るった。


 スパッと首が切れ、オークの頭が飛ぶ。一瞬で絶命したオークは膝から崩れ落ちた。


「こっちは終わったよ、そっちは!?」


 すぐに周囲の確認をする。視線を向けると、サリサが山と積まれたオークの上に立っていた。


「ふふん! わらわはこんなに倒したのじゃ!」


 相変わらず、サリサの強さは圧倒的だ。本当に頼りになる。ホッとして他に視線を向けると、ティナが服の埃をほろっていた。


「こちらも問題ありません。見てください、火の魔法で一網打尽です」


 ティナの後ろには爆発で頭を吹き飛ばされたオークの死体がたくさん積まれていた。ティナも大分戦い慣れてきて、危なげなく勝っている。


「二人とも凄いね。あっという間にオークの群れを倒しちゃうんだもん」


「そういう、メルだって凄いじゃないですか。次々とオークを切り伏せちゃうんですから」


「メルも戦い慣れてきたということじゃな。うむ、みんな強くなっていて頼もしいのう!」


 私の周りにも切り伏せたオークが転がっている。以前と比べて、強くなっているのがよく分かった。


 オークは中級冒険者が倒す魔物。それを、複数倒す実力がついてきたということは、そろそろ中級冒険者の中でも上位に入ってきたということだ。


 最近、よく食べて、よく動いているからレベルも上がっている。サリサがレベル113、ティナがレベル31、私がレベル35だ。


 ちなみに、ビックボアを食べた時に得たスキルはみんな『脚力強化』で、これで歩いたり走ったりすると足が全然疲れなくて良いスキル。


 オークも食べていて、得たスキルはみんな『体力回復(小)』で、私たちの身体が強化された結果になった。


 お陰で疲れは減ったし、元気に冒険者稼業が出来ている。それは、デルマたちも同じのようで――。


「おーい!俺たちも、とうとうオークを倒したぞー!」


「みんなで倒したんだよ! 凄いでしょ!」


「俺たち、強くなったよな!」


 三人はオークを倒して戻ってきた。今、三人のレベルはデルマが18、ロロが15,スコットが16だ。みんな、一人前の冒険者のレベルになっている。


「ほう、そのレベルでよくオークを倒せたな! つい、この間までゴブリンで戸惑っておったはずなのに」


「自分でも驚いている。ただ、メルの食事を食べているだけなのに、こんなにすぐに強くなるなんて」


「私の料理が活躍してくれているみたいで良かったよ。今日、倒したオークもちゃんと料理にするから期待してて」


「ふふっ、それを聞くとお腹が減ってきました」


 みんな、順調にレベルが上がってくれているみたいで嬉しい。このまま食べていけば、立派な冒険者になってお金を稼げるようになるはずだ。


「じゃあ、オークを回収するぞー」


 すると、サリサが倒れたオークをアイテムボックスに入れ始めた。巨漢のオークが簡単に異空間に収納され、持ち運びが出来るようになった。


「こういう時のサリサのアイテムボックスって凄く便利だね。助かるよ」


「わらわのスキルはこういう時しか役に立たないからな、もっとたくさん使ってくれ!」


「普段でも頼りにしてますよ」


「そ、そうか? 改めて言われると恥ずかしいのう……」


 私とティナのスキルばかり使っているように思えるが、サリサのスキルも重宝している。食材は腐らずに保管出来るし、大量の物を持ち運ぶ冒険者稼業にはうってつけ。やっぱり、この三人は揃うと最強だと思う。


「まだ戦いに行きますか? 探知魔法に反応があるみたいなんですが……」


「それはいいのう! たくさん戦えば、金ががっぽり稼げるのじゃ!」


「体力的にまだいけるよ。三人はどう?」


 どうやら、近くに魔物がいるみたいだ。三人に確認すると、元気に頷いてくれた。


「俺、もっと強くなりたい。だから、もっともっと戦う!」


 その中でもデルマの気合は一番強い。目を輝かさせて、戦う意欲に溢れている。


「凄いやる気だね。やっぱり、戦えるようになったから楽しいとか?」


「強くなったら、稼げるようになる。そうすると、テレセスが助かると思うんだ。いつも、俺たちのことで悩ませているから……」


 デルマは少し切なそうに目を細めた。だけど、すぐに力強い目になる。


「俺、テレセスの力になりたい。いつも支えてくれているから、逆に俺が支えたいって思うんだ」


「へー。テレセスの事が好きなんだ」


「なっ!? そ、それは……!」


 何気なく言った言葉にデルマがとても戸惑った様子だ。これはもしや、図星をついてしまったかな?


 その様子にサリサがニヤニヤと笑い、ティナが興味津々と言わんばかりに目を輝かせた。


「ほほう。そんな邪な気持ちがあったとはな。だから、誰よりも食べて、誰よりも戦っておったんじゃな」


「だって、強くないと守れないじゃんか……」


「守りたいから自分が強くなるって、その発想がロマンチックですね! いつから、そう思っていたんですか!?」


「それは、気づいたら……」


 その言葉に私たちはキャーッと騒ぎ出す。これは、興味深い話の種だ。


 だけど、デルマの友達二人はそれを知っていたかのように、強く頷いていた。


「でも、その気持ちは全然届いてないんだよね」


「まー、十歳も年が離れているからなー」


「くっ、それは言うな!」


 現実は厳しい。十歳差を覆すのは並大抵のことじゃない。


「よし! だったら、デルマを強化しよう! 今日は、戦って戦って、戦いまくる!」


「うむ、デルマの為にも、ひと肌脱ぐかのう!」


「頑張るチャンスですよ!」


「お、おう……。なんか、凄く気合が入ってねぇか?」


「そりゃあ、その話を聞いたからには、協力しないとねぇ」


 私たちのやる気も上がってきて、これは良い機会だ。


「それでは、行きましょう。向こうに集団がいるみたいです」


 ティナのその言葉に私たちは意気揚々と歩き出した。まだまだ、私たちは強くなれるみたいだ。特にデルマを中心に。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
新連載!

スラムの孤児は慎ましく生きたい~大賢者の遺産を継いだけど、救世主にはなりません~

旧作

転生難民少女は市民権を0から目指して働きます!

転生少女の底辺から始める幸せスローライフ~勇者と聖女を育てたら賢者になって魔法を覚えたけど、生活向上のため便利に利用します~

追放を計画的に利用して自由を掴んだ王女、叡智と領地改革で無双する

転生したら魔法が使えない無能と捨てられたけど、魔力が規格外に万能でした

スラムの転生孤児は謙虚堅実に成り上がる〜チートなしの努力だけで掴んだ、人生逆転劇〜

ゾンビがいる終末世界を生き抜いた最強少女には異世界はぬるすぎる

元社畜はウィンドウで楽しい転生ライフを満喫中! ~ゲームのシステムを再現した万能スキルで、異世界生活を楽々攻略します~

異世界喫茶で再出発ライフ

ゴミスキルだと捨てられた少女たち、実は最強の生活能力スキルだったので気楽なスローライフ冒険旅を満喫する

推し命の転生者、弱小ポンコツな推し神様のために万能な推し活パワーで騎士爵領を大領地にする

過保護なお姉ちゃん系王女を救うために何度も死に戻っていたら、全部バレていて曇らせてしまった


この世に一人だけの錬金術師~物作り好きのゲーマーが家族のためにアイテム革命起こします!~

コミュ障クラフターの私、引き継いだ能力が異世界では規格外すぎて無自覚に無双してしまう件~地味に暮らしたいだけなのに、なぜか注目されて怖いんですが~

― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ