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イザベルファミリーの、何気ない一日の様子

今週土曜日あたりに、1万PV祝いエピソードを投稿しようと思います!



王都の、何の変哲もない一室。

そこはノアが普段、公にはできない私的な業務をこなすための私室だった。


ここには毎日、メリッサからイザベル様の様子が届く。

もちろん、本人には内緒だ。


ノアはメリッサが飛ばしてきた伝書鳩…ではなく烏から報告書を取り出し、目を通した。



「…イザベル様がチョークまみれ?

悪口が書かれていただと?」



――パキッ。



無意識に手に力が入り、手にしていた万年筆が中央から真っ二つに折れた。

だが、ノアはそれに気づきもしない。



「ふっ……。

世の中には命知らずな奴がいたものだ。」



彼は即座に実行犯を特定した。

ハンス、ベアトリス、ゲイリーの三名。



それからは毎日、彼らの屋敷に隠密が得意なの部下を配備した。

命じたのは暗殺でも暴行でもない。



『彼らの枕元に立ち、「イザベル様に服従せよ」と小一時間囁き続けろ。』と言ったのだ。


イザベルが自力で奴らを屈服させたのは知っている。

だが、自分の溜飲はそれだけでは下がっていなかった。



「おや…。どうやらターゲットは彼らだけではなかったらしい。」



メリッサからの追伸には、解雇された七名の教員リストが記されていた。


タイミング良く、最高に叩き甲斐のありそうな「サンドバッグ」が用意されたのだ。


ノアは折れたペンをゴミ箱に投げ捨て、昏い愉悦を瞳に宿して口角を上げた。



「――ちゃんと、息だけはしていてくださいね。」



 ◆



王都、ベルドレッド公爵邸。

昼時の穏やかな時間。


父様が王都での公務を切り上げ、母様とお昼を一緒にしていた頃。

この日は嫁いだエルザも王都の実家に帰っていた。



「そういえば、イザベルが学院に行き始めたんでしょう?

様子はどうなのかしら?」



エルザの問いに、母様が優雅にハーブティーを口に含み、どこか遠い目をして微笑む。



「心配する必要なんてないわ。

あの子、婚約者の件でもそうだったけど、子供にしては…いや、大人だったとしても規格外っていうか…。

自分で片付けて結果も出してくる子だもの。」



「ああ、そうだな。

たまに面倒な…いや、やりがいのある仕事を持ってきてしまうのが、私は大変だが…。」



父様が、こめかみを押さえながら深くため息をついた。



「父様、母様。

イザベルは自分のことを『ただの公爵令嬢』だと思い込んでいるようですが、あの子は賢いですし、色々と察しが良すぎますわ。

行動力も並大抵ではありません。

学院でもきっと何か()()()()でしょうね。

今から心だけでも準備しておいたらどうですか?」



「…有り得るな。」



そんな会話をしていたら、コンコン…とドアを叩いて、執事が入ってきた。

父様が執事から渡された最新の報告書に目を落とし、ふっ、と短く笑った。



「噂をすれば、だ。学院から報告が届いている。

イザベルよ…今度は何を……ほう。

昨日一日だけで、教員を七名、即日解雇したそうだ。」



「あら?たったの七人? ……意外と控えめね。」



母様が平然と扇子を揺らす。



「たった七人ではあるが、旧体制派の生徒が死んだ過去の不祥事まで掘り起こして、学院長を完全に掌握したようだ。

やれやれ、初登校からまだ数日だぞ?

普通の令嬢なら、友達を作るので精一杯なはずだが。」



父様は満足げに深く椅子に沈み込んだ。



「ふむ。

解雇された穴には、こちらで用意するように、か…。

まぁそれくらいなら容易いことだ。

どれ。イザベルには、もっと好き勝手に学院を『整理』させてやろう。

学院を綺麗にする良い機会かもしれん。」



「そうね。

あの子がその気になれば、学院ごと潰してしまうでしょうけど…。

ふふ、それにしても、あの子の『自覚のない暴走』を、特等席で見守れるのは親の特権ね。」



「ねぇ、父様?

私最近暇なの…だから、良い提案があるのだけど…。ふふふ。」



そんな平凡な会話を楽しむベルドレッド家。

彼らの会話はイザベルのことばかりなのだが、家族は皆心配していなかった。


ただ、自分たちの末娘がどこまでやれてしまうのか。

その期待だけが室内に満ちていた。



リアクション(顔のやつ)を新たに押して下さった方がいて、感激です!!

誠にありがとうございます!!


最近、物語をどういう方向に進めていくか悩んでいるので、皆様からの評価やブックマークの登録等、反応が返ってくることでなんとか進めてます。


今後も何卒よろしくお願いします!!




あと作者名を変えました。

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