38話 【断罪】子供たちの未来を奪った男の末路
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いつも読んでくださり、感謝感激の極みです!
誠にありがとうございます!!
本当は、この話は明日の投稿にしようかと思ったのですが、
早く読者の皆様にお礼が言いたくて投稿することにしました!
「くそくそくそくそくそくそくそくそぉぉぉぉぉぉおおおおおお!!!」
ケントール子爵邸。
イワン・ケントールは、伯爵家での屈辱を思い返し、狂ったように怒りをぶちまけていた。
「イザベル…ベルドレッド…!
見た目からして吊り目で性格悪そうだと思っていたが、本当に性格が悪いとはな!
巷で流行っている悪役令嬢とは、イザベル・ベルドレッドのことに違いないっ…!
早急に革新派に今回の話を伝え、『イザベルは悪魔の子だ』と広めベルドレッド家を没落に追い込んでやる。
必ず、必ず復讐してやるぞ…!!」
復讐に燃える子爵が筆を取ったその時、背後に音もなく立つ人影があった。
「ケントール子爵。
それはオススメできません。」
「っ!?!?
だ、誰だ貴様!どこから入った!?」
腰を抜かして座り込んだ子爵の前にいたのは、ノアだった。
「私が誰かなんて、些細なことでしょう。
それより、せっかく革新派貴族を尋問する許可が降りたんです。
あなたの知っていること、すべて教えてもらいたいんですよね。」
「私は何も知らん!答えられることもない!」
「そうですか…困りましたね。
子爵は娘のミリィ様を道具のようにしか思っていらっしゃらないし、子爵夫人とは政略結婚で家族としての愛情すら持っていらっしゃらないというし…。
でも、ご自分のことは可愛いでしょう?
痛みを与えれば、案外スラスラ答えてくれると思うんですよねー。」
ノアが笑顔で歩み寄る。
子爵は喉を震わせ、必死に助けを求めた。
「えっ……! 衛兵! 衛兵!!」
…
「フッ。衛兵…。本当にいるんですか?」
静寂に耐えかねたノアが笑い出した。
子爵邸には衛兵が常に30人程度いる。
ハム侯爵の件もあったので、最近は50人に増やした。
さらに腕っぷしに自信がある獣人の傭兵まで雇っていたはずだ。
それなのに、誰も来ない。
子爵は今更ながら、不思議に思っていた。
ノアが出て来て驚いた子爵は、それなりに大きな声で話していた。
そもそも「誰だ!」なんて声が聞こえた時点で、誰か部屋に入ってきてもおかしくないはずなのだ。
それが、今の今まで誰も来ないのはおかしいのだ。
「な…。なぜ誰も来ない…。貴様、何か知っているのか…!?」
「ははははは!
知ってるも何も、私たちがこの屋敷を制圧してから、あなたの部屋に入ってきたんですよ!
あー、面白いですねぇ、子爵?
では、これから楽しい夜を私と過ごしましょうか。」
「わっ!私は何も知らない!!何も!!本当だ!!」
「は〜。そういうのいいので、質問したことにだけ答えてもらっていいですか?
ダイジョウブ。命は残しておいてあげますから。」
子爵は顔面蒼白。
ーーーその時。
コンコン
部屋のドアが鳴る音がした。
コンコン
「子爵。どうかなさいましたか?」
部屋の外から聞こえた。
そこで、子爵の目が希望を捉えた。
「たっ!助けてくれぇぇぇぇぇぇぇええええええええ!!!!!!!」
きっと人生で一度も出したことでないであろう、渾身の大声で子爵は助けを求めた。
ガチャッ
ギィ
ゆっくりドアが開き、子爵に仕える衛兵の甲冑が見えた。
子爵は目を見開き、助かった…、と、希望を抱いた。
バタッ
衛兵はもう、動いていなかった。
「バァッ!驚いた〜??」
十五歳くらいの子供がドアからひょこっと顔を覗かせている。
「ははは。サプライズは程々にしないと、子爵の心臓が止まって情報が聞き出せないじゃないか。」
ノアが笑顔で子供と話している様子を見た子爵は、みるみると絶望の顔になっていく。
「ねぇ師匠〜、ここの衛兵マジ雑魚だったんだけど。実践訓練してなかったんじゃない?」
「しっ師匠っ、素行に問題がなさそうな衛兵はあっちにまとめておきましたっ。」
「ししょー!なんか獣人もいたー!ちょっとやり過ぎたかもー!ごめーーーん!」
「師匠。すみません。こいつら言うこと聞きません。」
「ノっ…。師匠。衛兵の中に不審な動きをしている者がいたので、尋問して処分しておきました。」
「あ、こっちも。何でか分かんないけど魔石たくさん持ってたから、全部ネコババしちゃった。
あとで売ろ〜っと。」
ワラワラと十歳から十五歳くらいの子供たちが集まってきて、何やら物騒な会話をしているではないか。
「お前たちー。ちょっと静かにー。
これから俺が一番かっこいい尋問の仕方を教えるから、皆そこらへんに集まって見てろよー。」
「「「「「「 はーーーーい。 」」」」」」
その光景はさながら生徒と先生のような、この場に似つかわしくない平和な光景に見えた。
「じゃあ、まずは壊れても問題ないところからだ。
こいつは使い続ける奴だから、見えないところを狙う。とりあえず、足の爪からいくぞー。」
こうしてノアと、ノアと暗殺部隊の講義が開始した。
「やっ、やめっ!!
ぎゃぁっぁぁっぁっぁあ!!!」
「ここはこうして。」ベリッ
「こここはーこう。」バリッ
「そしてこうする。」グチョッ
「あっ!教えるのに集中し過ぎて質問忘れてた!」
「もー師匠って時々抜けてるんだから〜」
「「「「「「「 わはははははは! 」」」」」」」
一方の子爵は、すでに虫の息であった。
それもそのはず、子爵は貴族の嗜みである剣を扱うことは愚か、体力をつけることすらしてこなかった貧弱者なのだ。
だが、ノアからすれば大したことはやっていない。
ただ、やはり圧倒的な暴力の前では貴族であろうと無力なのだと思い、子爵をゴミを見るような目で見た。
「はぁっ…。はぁっ…。もう…ゆるしてくれ…。」
「はぁ?許す?
子爵、あなたが売った子供たちはこれ以上の拷問を受けて、そして死んでいったんだぞ?
こんなことで許されると思うのか?
死んでも許されると思うな。
地獄に落ちたとしても、お前が許されることなんて金輪際一度もないことを忘れるな。
絶対に忘れないように、前には一晩では消えない痛みと苦しみを与えてやる。
孤児たちが受けた痛みを…、報いを受けろ。」
ノアのスイッチが入り、淡々と拷問と質問を繰り返す。
爪、奥歯、皮膚。
服を着ればバレないところを狙い、そこを、掘っていくのだ。
そして、去勢。
男の象徴を失った子爵は、消えない心の傷を抱えて生きていく。
もちろん他の部位も痛いだろうが、去勢は別格なのだ。
「生きたまま、死ね。」
ノアはそう言って、子爵を生きながらえさせたまま、暗殺部隊の子供たちと後片付けをして屋敷を後にしたのだった。
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