表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
13/34

1-12 格上

(やるしかない)


(アヴァ、いけるか)


(まぁ、少し手強い程度かの。なに、儂らならいけるぞ)


わずかな安堵。


だが、すぐに気を引き締める。


「かかってこい!凡骨野郎が!」


戦いの火蓋が切られる。


ジェネラルは両手に武器を持っていた。


(ジェネラルの特徴は、武器を入れ替えて戦うところだ)


だがそれらを入れ替え、やがて黒い棒だけを構える。


(魔法なら隙ができるが……棒は厄介だな)


そう思った瞬間、間合いを詰めてくる。


(射程は向こうが上。なら先に――)


そう考えた矢先。


ジェネラルが大きく横薙ぎを放つ。


(遠すぎる――!)


そう思った瞬間、身体が勝手に後ろへ跳んでいた。


(伸びるぞ!)


元いた位置を、黒い棒が通過する。


(危ないのう、ほほほ)


(……助かった)


アヴァがいなければ死んでいた。

そうでなくとも、行動不能からの致命傷は確実だった。


(あの黒い棒、伸びは大体五十センチといったところかの)


分析を始める。


(さて、どうやってダメージを入れるか)


ジェネラルを見る。


その顔が、避けられたことを楽しんでいるように見えた。


(気のせいであってほしいが……)


(まずはいつも通りじゃ。石を飛ばすぞ)


背後から石を飛ばす。


――だが、効かない。


(やっぱり意味ないか)


(首を飛ばさなければ致命傷にはならんか)


その瞬間、ジェネラルが黒い棒を槍のように投げつけてくる。


(伸びるぞ!)


斜めに受け流す。


だがその隙を突き、ジェネラルは剣を手に一気に詰めてくる。


死合い。


何かあれば即死する距離。


振り下ろされる剣。


(受けるしか――)


棒で受ける。


折れるかと思ったが、耐えた。


(斬撃耐性があるからの。ただの棒ではないぞ)


受けきられたと判断したのか、すぐに連撃が来る。


それを受け、弾き、反撃へ移る。


「はああ!」


棒で鎧を突く。


――悪手だった。


ジェネラルは鎧を前に出し、打点をずらす。


そのまま押し返される。


棒を手放し、後方へ転がる。


「ちっ!」


ジェネラルが棒を踏みつける。


(儂の合図で、あの扉まで走れ)


(遠い。百メートルはあるぞ)


(信じろ。行くぞ)


(……ああ)


(三、二、一)


マントを投げつけ、そのまま背を向けて走る。


マントはジェネラルの視界を覆うように動き、わずかに足を止める。


だがすぐに払い除けられ、こちらの位置を捉えられる。


「うごおおおおお!!」


咆哮。


激昂。


全力で追ってくる。


(速い……!)


距離が縮まる。


(追いつかれる――!)


(いいから走れ!もう少しじゃ!)


走る。


ただ走る。


背後の殺意を感じながら。


(ここじゃ、反転!)


左足で踏み止まり、振り返る。


ジェネラルは止まらない。


そのまま斬り抜けようと突っ込んでくる。


(左に飛べ!)


剣が届く寸前、左へ跳ぶ。


一閃を回避。


ジェネラルは勢いのまま前へ――


その先には、先ほど操作して投げさせた黒い棒が、思い描いた通りの角度で地面に突き立っていた。


(今だ、伸びろ!)


黒い棒が伸びる。


突進の勢いそのままに、ジェネラルの鎧を貫いた。


(詰めろ!)


踏まれていた青い棒を手元へ引き戻し、そのまま動きを止めたジェネラルの頭部へ振り下ろす。


――カンッ。


兜ごと、首が飛ぶ。


数瞬後、ジェネラルは光の粒となって消えていった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ