表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
11/34

1-10 五層

(そういえば、イラはどこに行ったんだ?)


(さぁな。分からん。儂の探知範囲にはおらん。一緒に落ちたのなら、同じ階層にいそうなものじゃが)


落下時に受けたダメージの回復を図りながら、状況を一つずつ整理する。

この場にいないイラのことを考えても無駄だと判断し、左肩のダメージが抜けきったタイミングで、ダンジョンを戻るために進むことを決める。


(アヴァ、マッピングと索敵を頼んでもいいか?)


(ああ、任せておけ)


そう言って、索敵のリソースをアヴァに任せながら歩き出す。


ダンジョン内であることに変わりはなく、明るさもいつもと同じはずなのに、どこか薄暗く感じる。

その違和感を抱えたまま、いつでも走り出せるように意識を張りながら進む。


(止まれ)


その一言で、足が止まる。


(少し強そうな奴がおる。一旦、回り道じゃ)


言われるまま、来た道を引き返す。


(なぁ、どんなのがいたんだ?)


(スケルトンじゃが、全身にまともな防具をつけておった。剣と盾も持っておる)


(スケルトンナイトか……)


ここが五層であることを考えれば、ソルジャーより上位個体――ナイトと見て間違いない。


戦えば、おそらく勝てる。

だが、消耗は避けたい。


(今は後回しだな)


(うむ)


(次は左じゃ)


指示に従いながら、洞窟のような道を数時間歩き続ける。


何度も行き止まりにぶつかっては引き返す。

それでもアヴァの誘導のおかげで、敵と遭遇することなく進めている。


だが――


階段が見つからない。


(ここもだめか……。となると、さっきのナイトのところに行くしかないのか)


(うむ。その可能性は高いのう。ただ、奴も動いておるかもしれん)


わずかな期待を胸に、来た道を戻ろうとする。


――どごん。


半分ほど戻ったところで、巨大な爆発音が響いた。


(イラか)


(恐らくな)


敵と遭遇し、戦っているのだろう。


音の方向へ向かえば合流できる。

だが――


(出会ったら、また攻撃されるな)


非常事態を理解しているとは思えない。

リスクは避けたい。


その判断のもと、音から距離を取る。


(あれだけの音じゃ。周囲の魔物も引き寄せられるじゃろうな)


(……悪いが、イラには囮になってもらう)


そう決め、音から遠ざかるように、ナイトがいたであろう位置へ向かう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ