プロローグ:発案
前書き
ここまでくると、良くない言い方になってしまうけれど、読者もかなり篩にかけられたのではないでしょうか。どハマりして楽々と読み進んだか、苦しみつつも何かを求めて訓練を乗り越えた精鋭でしょう。
つまり、これを読めているあなたは立派な大ファンです。ということで、そろそろブックマークや星評価、感想等を検討してみてはいかが?
と、まあ、物議を醸しそうな話題は止めて。早速読んでいただこうではありませんか。お喋りは、後書きの方に期待しておいてね。
いよいよ序盤の山場、戦争編です。とはいえ、作風から普通ではない展開だと察する方も多いでしょうが。何にせよ、また頭を使うことにはなります。時間と甘味の用意はできましたか?
それでは、いってらっしゃい
「そろそろ我々の悲願、安住の地を求め、帝国に侵攻する時です‼︎」
「そうとも。皆の者、遂に期は熟した。予てより言っていた通り、魔王国は帝国によって進出を阻まれていた。今こそ、そのジグラドを退け、我等は自由を掴むのだ!」
「おお、遂にこの時が来たか!」
エイジとベリアルの発した言葉に、場は沸き立った。長年南下を妨げていた仇敵との正面衝突、大いなる転換期を前にして、幹部達の士気は最高潮に達している。
「今回皆様を呼び出したのは、その戦争の為の作戦会議をするからです」
「そうだ。此度の戦いで、我々は魔王国の威信を示し、また、新たなる安寧の土地を手に入れるぞ!」
「オオー‼︎」
エイジがこの世界に来て、凡そ二ヶ月強。こんな摩訶不思議なことが起こる前は、まさかこんな事になるだなんて全く思いもしなかった。
__最初魔王城に飛ばされた時は終わったと思ったが、此処まで至れたとは、我ながら悪運があるじゃないか。この二ヶ月、振り返ってみるとなかなか感慨深いものだ。けど、これはゲームじゃない。ラスボス前とかじゃないし、こんなところで終わるつもりなんてさらさらない。寧ろ、これからが本番だ__
感慨に浸ったのち、皆を見回して、宰相は口を開いた。
「では早速、ジグラド帝国対ソロモン魔王国、即ち『帝魔戦争』についての作戦会議を始めよう」




