表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/40

マニアのいる光景1

「ふっふっふ。」

「………」

「ふっふっふっふ。」

「………」

「ふっふっふっふっふ。」

「………あの、」

「ん?何かな何かな?」

「いや、さ。わかったから。しまってもらっていい?その認定証。」

「ちゃんと理解してくれた?」

「した。」

「凄さをわかってくれた?」

「わかった。」

「私が合格したのは?」

「…マッドサイエンティスト3級。」

「よし。」

「……………はぁ。」

「いや~。充実感。合格ってのはやっぱり気分良いよね。気分が。充実するよね。気分が。上向くよね。気分が。」

「あ~、うん。そうだね、そう、うん。わかる。わかるよ?それは。」

「だ~~よ~~ね~~。」

「……………あの、さ。」

「ん?」

「…その、………すっごく素朴な質問していい?」

「いいよ?」

「その…、マッドサイエンティスト3級ってさ。……………何?」









































「……………え?」

「…長い沈黙だったね。」

「え?何?何?何言った?なんて言った?何を言った?何か言った?」

「お、落ち着いて落ち着いて。」

「いやいやいやいや、だってだってだってだってだってさ。」

「はい、深呼吸深呼吸。」

「すーはーすーはー。いやだって」

「深呼吸速い!」

「マッドサイエンティストだよ!?マッドサイエンティスト。マッドなサイエンティスト!!」

「う、うん。そのままだね。」

「いや~………、なんで知らないかなぁ………。じゃあ何?マッドサイエンティストのなんたるかを知らないまま、わかったふりをしてたの?」

「…うん、ごめん。あまりに嬉しそうだったから、つい…」

「じゃあ~わかったふりを貫き通してよ~。なんで途中で心折れちゃうかな~。」

「え、わかったふりをしてた方がよかったの?」

「当たり前じゃない!その方がこっちは気分良いをんだから。」

「そ、そうなんだ。」

「その辺うまいよ~コンちゃんは。資格持ってるから。」

「今宮さんのこと?…資格?」

「うん。空気読み検定2級。」

「そんなのあるの?」

「知らないの?」

「うん。」

「…大丈夫?生活出来てる?」

「そんなに?」

「だってそうでしょ?今のご時世、何をするにも資格を持ってる方が有利だし、どんなものにも資格が存在するの。いい生活は、いい資格から。ボクちゃん祭り囃子三郎も言ってたじゃない。」

「誰!?もしくは何!?」

「ボクちゃんよボクちゃん。ありがたや検定初段の。」

「そこ、祭り囃子検定じゃないんだ。」

「だって祭り囃子は名前だもの。」

「なんて名前だ。苗字はどれだ。ボクちゃんか。どんな一族だ。顔が見てみたいぞ。」

「天涯孤独なの。」

「触れてすいません。」

「許す。器のでかさ検定6級の私が許す。」

「そんなとこにも資格が!?っていうか、6級?…って、どのくらいなの?」

「肩がぶつかって謝られた時に即座に許せたら6級。」

「普通!!普通に出来ること!!資格いらないからそこには!!」

「いるわよ~。いい生活は、いい資格から。オレ様焼き鯖祭り次郎太も言ってたじゃない。」

「誰!?もしくは何!?」

「オレ様よオレ様。土下座検定ゴールドクラスの。」

「オレ様感ゼロ!?」

「だって苗字だもの。」

「どんな一族だ。顔が見てみたいぞ。」

「一家離散なの。」

「触れてすいません。」

「とにかく!資格を笑うものは資格に泣く!御中様方味噌フェスティバル鶴五郎も」

「謎のロングネーム軍団はもうお腹いっぱいです!」

「永遠の独身貴族なのに?」

「なんでどいつもこいつも孤独なんだ!!」

「それだけ資格の世界は奥深いってことよ。わかった?」

「………わかった。わかったってことにしとく。めんどいから。」

「よし。」

「…あ、でも、一個だけ教えたもらっていい?」

「何?」

「マッドサイエンティスト検定って、具体的に何すんの?」

「え~と、3級はね、人体の部分的な機械化実験と、マインドコントロールテスト。あとは、世界征服についての筆記試験。」

「いろいろダメじゃん!!」





つづく





注:この作品はフィクションです。

資格マニア。現実にもいそうな気がします(^_^;

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ