謎の生物の光景4
「飛んでまーす!」
「飛んでるわね。」
「今日のターゲットは空なのよー!空にいるのよ-!」
「鳥?」
「えっとね、ヒマワシ。」
「…なんとなく想像つくけど、一応聞いとくわ。どんなの?」
「ヒマワリとワシの合体。」
「やっぱり。」
「身体全体ヒマワリ模様。」
「随分とご陽気ね。」
「ついつい太陽の方向に飛んでいってしまう習性がある。」
「ヒマワリだから?」
「空腹だろうと疲労困憊だろうと満身創痍だろうと、まずは太陽。なによりも太陽。」
「日焼け大好きな人みたいね。」
「その結果数は激減。」
「バカなの?」
「まぁ、知能よりも本能が勝ってるんだろうね。仕方ないよ、動植物だもの。」
「植物混ざったことで、知能的には退化してる?」
「そうかもね~。まぁ、一概にそれがいいとか悪いとかはわからないけど。知能が増えすぎると、要らない感情も芽生えたりするし?」
「でも、知能が増えることで文明は始まり、種の発展は起こるのよ?」
「進化はしないっぽいけどね。」
「進化は生活環境への適応のため、でしょ?文明が発展すれば進化の必要もないもの。」
「そうかなぁ。」
「それに、今回の動植物に関しては、進化って言うより突然変異でしょ?いわば、イレギュラーだもの。」
「その辺は微妙なとこだよね。イレギュラーが起こるのも、何かしらの理由があるから起こるわけだし。」
「まぁ、そうだけど。………ところでさ。」
「なに?」
「さっきから私たち、飛んでるわよね?」
「飛んでるね。」
「ずーーーーーっと、指摘しようかどうしようか迷ってたんだけど…。私たちさぁ、何で飛んでるの?」
「鳥。」
「…………………………。」
「なかなか出来ないよね~。鳥の背中に乗って空飛ぶなんてさぁ。これも、進化の恩恵、ってやつよね。」
「………………あのさ。」
「なに?」
「この鳥さぁ…。なんか模様みたいなものが見えるんだけど………ヒマワリの。」
「え、そう?私にはヤツメウナギに見えるけど。」
「どう見たらそう見えるのよ!完全にヒマワリじゃない!」
「う~ん………。まぁ、そう思って見れば、そう見えなくも、ない。」
「………。まぁ、いいわ。これが、ヒマワリ模様だ、ってことは、よ。この鳥って…、」
「……………お、」
「……………。」
「まさかっ!!??」
「遅っ!!」
「いや~、盲点盲点。まさかターゲットの背中に乗っているとは思わなかったわねぇ。」
「気付きなさいよ!乗った時点で!」
「いやいや!あんたこそ気付いてよ!鳥探すのに鳥に乗るってどういうこと?って!」
「そこはなんか考えがあるのかなぁ、とか、思ったのよ!鳥同士でなんか引き合うものがある、とか。」
「そんなの知らないよ。鳥探すなら鳥に乗れ、って聞いてたくらいで。」
「誰に。」
「三丁目さん。」
「また出た!」
「シーダカンスの糠漬けは結局失敗したらしいです。」
「聞いてないから。」
「今度はヒマワシの焼き鳥を作りたいんだって。」
「懲りてないのか!」
「三丁目さんに、懲りる、という言葉はない。ついでに、削る、という言葉もない。」
「何を。」
「経費。」
「削れよ。」
…人が2人乗れるほどの異常な大きさ、という点に関しては、全く触れない2人。気付いているのか、気付きたくないのか…。
つづく
注:この作品はフィクションです。
なんだかんだで各話、もうすぐ5周目突入です。




