小さな悪の組織の光景1
「俺たちはぁっ!!」
「俺たちはぁっ!!」
「あぁくのぉぉっ!!組織だぁっっ!!」
「悪の組織だぁっ!」
「ちょっ、違う違う。あく、じゃなくて、あぁく。」
「あ、そっか。」
「イントネーション、小さい、ぁ、を、上に上げる感じで、あぁく!、な?山なりのイントネーションな?」
「うん、わかった!」
「じゃあ、改めて………。あぁくのぉぉっ!!組織だぁっっ!!」
「あぁくのぉぉっ!!組織だぁっっ!!」
「オッケーオッケーやりゃできるじゃん。」
「えへ~。」
「よし。挨拶も決まったところで今日の議題いくぞ。」
「うん!」
「今日の議題!悪の組織として、かっこいい座右の銘を決めよう!」
「そこは、あぁく!、じゃないの?」
「わかってないなぁ。あぁく!、を使うのは、挨拶の時だけだ。あまりやたらめったら使ってたら、周りが飽きるだろ?」
「あ、そっか!」
「俺たちは、周りのみんなを飽きさせない、いつもハラハラドキドキを提供する、そんな悪の組織なんだ。常にそのことを忘れるな?」
「うんっ!」
「よし。じゃあ改めて、今日の議題!。悪の組織として、かっこいい座右の銘を決めよう!」
「はいはーい!質問質問-!」
「を?なんだ?」
「ざゆーのめいって、なんですか?」
「うん。そう来ると思っていたぞ。ナイス質問だ。」
「えへ~。」
「いいか?座右の銘、っていうのはだな。簡単に言えば、あだ名の難しいバージョンだ。」
「おぉっ!?あだ名に難しいバージョンとかあるの!?」
「ある。例えば、お前、あだ名なんだっけ?」
「僕?僕はねぇ、ちびたろう!」
「うん。そうだな。あだ名っていうのは、だいたい見た目からつける。しかし!座右の銘というやつは、内面を見てつけられる!」
「おぉっ!?なんか!なんかなんか!難しいけどかっこいい!」
「そうだろう!かっこいいんだ。座右の銘はかっこいいんだ!だから大人は、あだ名を卒業して座右の銘をつけるんだ。」
「すごい!あだ名からの卒業!」
「というわけで。俺たちも悪の組織らしい、内面から湧き上がるような座右の銘をつけようじゃないか。」
「うんっ!」
「う~ん、何が良いかなぁ…」
「何かな何かな~。」
「悪の組織、といえば、なんだろうな?」
「え~とねぇ…ん~とねぇ…。……………せんとーいん!」
「うん。戦闘員は基本だな。」
「えへ~。あの人たち面白いよね~。だってさ。鳴き声で話するんだよ?」
「いーっ!!、とかな。あれ、なんて意味なんだろうな?」
「やってみればわかるかも?」
「おぉ!お前頭良いな。やろうやろう。じゃあ今から普通の言葉禁止な?」
「うんっ!」
「いーっ!!」
「いーっ!!」
「いーっ!!」
「いーっ!!」
「いーっ!!」
「いーっ!!」
「いーっ!!」
「いーっ!!」
「わかったぁぁぁぁ!!!!」
「え!?なに!?なになになに!?」
「わかった!俺はわかったんだ!戦闘員たちがなんで、いーっ!!、しか言わないのか!!」
「おぉっ!すっごい!すっごいよそれ!」
「知りたいか?」
「知りたいっ!」
「じゃあ教えてやろぉ。実はな…」
「うんっ!」
「あいつらは全員、イェスマンってやつなんだ!」
「…い、いえすまん?」
「聞いたことがあるんだ。なんでもかんでも、いい、いい、って言ってるやつを、イェスマンって呼ぶって。三丁目のおっちゃんがそうなんだって!」
「そうなの!?三丁目のおっちゃんって、せんとーいんでいえすまんだったの!?」
「そうか!!今謎が解けた!!」
「なんの!?」
「ずっとわからなかったことが今わかった!なんでおっちゃんは家ではつるっぱげなのに、外に出掛けるときは髪の毛がふさふさなのか!。あれは、戦闘員の姿とイェスマンの姿を使い分けてたんだ!変身してたんだ!」
「うぉぉーっ!!おっちゃんすげー!!」
ぼーん、ぼーん、ぼーん。
「あ、三時だ。」
「おやつの時間だから帰ろう。」
「うん。じゃ~ね~。」
「じゃ~ね~。」
つづく
注:この作品はフィクションです。
ツッコミ不在…(^_^;




