姉妹の光景1
「………はぁ~~~」
「………。」
「………ふぅ~~~」
「………。」
「………ほへぇ~~~」
「今ので三つの幸せが逃げました。」
「えぇ~~~。い~や~だ~~~。」
「嫌ならため息なんてつかなければいいのに。」
「だってぇ~~~~~。」
「ため息なんてついてても、良いこと何もないわよ?」
「わかってるけどぉ~~~~~。」
「つかなきゃやってらんない?」
「うん。」
「ていうか、これ見よがしに私の前でため息つくってことは、完全に愚痴聞いてほしいパターン?」
「うん。超パターン。」
「そうだと思った。」
「さすが月姉。わかってくれてるわかってらっしゃる。」
「ま、姉妹だし?…いや、姉妹じゃなくても、そんだけため息つかれりゃわかるわよ。」
「ほへへりへ~~~~~………」
「…それため息なの?」
「ため息セカンドシーズン。」
「元気そうね。」
「そんなことないよ~。聞いてほしいことがガスのように溢れてるんだもの~。」
「そこでガスを出す?」
「まぁ、私だし?」
「あなただからね。」
「ほひょるるる~………」
「………。」
ことり
「ん…?」
「ま、飲んだら?」
「…お~、これはホットココアですかね?」
「心が疲れてるときは暖かい飲み物をゆっくりと飲むのがいいわ。ちょっとしたリラックス方法。」
「では早速、」
くぴり
「……………」
「………。」
「…ほにゃあああ~~~~」
「溶けてるわよ。」
「溶けもするさぁ~。めっちゃリラクゼーション~~~。」
「ココア一杯でそんなに幸せになれる?」
「なれると思えばなれるもんさぁ~。」
「安上がりでいいわね。最初のため息も、もうどっか行っちゃってるし。」
「そんなことはないのさぁ~。私も悩み多き現代人だもの。その内ため息も復活してくるのさぁ~。」
「そもそも、何を愚痴りたかったのよ。」
「彼氏が出来ない。」
「年中じゃないの。」
「えぇ~?どぉ~ゆ~意味ぃ~?」
「雪見に彼氏が出来ないなんて年中そうじゃないの。何を今さらため息ついてんの。」
「そりゃあさぁ。彼氏とラブラブラビンユーな月姉にはわかるまいさ。あぁわかるまいさ!。でもね?いい歳して彼氏のいない独り身の女の子にとっては、切実な問題なの。年中そうだったとしても、年中ため息ついて愚痴りたくもなるの。わかる?わかるかね?わかってたまるか彼氏持ちめ!!」
「どっちよ。」
「あ~~~………、たらこスパ食べたい。」
「この流れで急にその単語出る?」
「月姉のたらこスパ美味しいんだもの癒やされるんだもの。ねぇねぇ作ってよ~月見姉様~。」
「急に姉様とか呼ばないでよ気味悪い。」
「いいじゃん別に~。たらこスパたらこスパ~。食べたい食べたいたらこスパリゾート~。」
「…はぁ。わかったわかった。作ってあげるから、パスタとたらこ買ってきて。」
「きゃっほー。」
くぴぴぴぴ
「ぶほっ!!」
「なんでこのタイミングでホットココア飲み乾そうとしたの。」
「………あ゛~~~…したやげどぢだ~~~~~。」
「はぁ…。さっさと舌冷やしてきなよ。こぼしたとこは拭いといてあげるから。」
「あ゛~い………」
ぱたぱたぱた…………
どたたたたたた!
「治った!」
「………、それは何よりね。」
「じゃ、行ってきまーす!」
「お金は?」
「ちょうだい!」
「…パスタとたらこ買えるくらい、常に持ち歩いてなさいよ。もう24でしょ?」
「いや、ついでに新作のパンプスでも見てこようかと。」
「さっさと行って来なさいスニーカー愛用者。」
「ぶー!たまには背伸びしたっていいじゃ~ん。たまにはパンプスくらいはかせろ~!」
「はいはい。もっと女子力上がったらね。」
「でた女子力。何かというと女子力。なんとかの一つ覚え的に女子力。私には女子力はなくとも御馳力ならある!」
「なによその造語。」
「月姉に料理をごちそうになれる能力。」
「さっさと行って来なさい。」
「は~い。」
つづく
注:この作品はフィクションです。
これからも、だいたいこんな感じの会話を創っていきます(^-^)




