表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
15/40

マニアのいる光景2

「なかなかよかったな。」

「このシリーズ久々に当たり来たな。」

「2作目3作目ヤバかったもんな。完全別作品?」

「監督が戻ってきたのは、やっぱでかいよな。」

「『グランプリ』イコール、ハラバルディ監督だよな、やっぱ。」

「『グランプリ』一作目のインパクトは凄かったもんな。ハラバルディカラー全開、って感じ?『サイレントミシガン』よりも個性炸裂で、『2年』よりも興収上だったし。」

「『2年』は惜しかったよな~。後半失速したのがマジで悔やまれる。『4年半』くらい仕掛けまくってもよかったんじゃない?」

「『4年半』はやり過ぎ。」

「あ、やっぱり?」

「『4年半』は後半仕掛け盛り込みすぎてテーマ忘れちゃってたじゃん。『ラージサイクロン』より酷かったぞ。」

「竜巻から怪獣になっちゃった、あれ?」

「そう。あれ。」

「あれ?」

「あれ。」

「あれ~。」

「…お前好きだね~それ。『ペントリウスのキラ星大騒動』。」

「面白いでしょ?」

「何百回も見せられたら飽きるっての。」

「飽きないけどなぁ俺は。ペントリウスの、あれ~。」

「まぁ、最初見たときは爆笑したけどな。」

「だろ?」

「っていうか、そろそろ注文しない?ファミレス入ってドリンクバーすら頼んでないし。」

「そうだな。メニューメニュー………、なににしよ?」

「期間限定商品。柚子胡椒チキンソテー。」

「なんか旨そうじゃん。」

「いや、でもなぁ。『新横町の黄昏』の、おばちゃんのチキンソテーを見ちゃってるからなぁ。」

「あれは至極だよな。絶対だもん。」

「絶対食うよな。間違いなく。」

「なんであんな旨そうなんだろ。」

「やっぱ雰囲気じゃない?店の感じと、おばちゃんの感じと、あと、まろちゃん。」

「まろちゃんやばいな。」

「やばかった。超だもん。」

「あれはふにりたいよな。」

「絶対だもんな。」

「そういえばさ、」

「ん?」

「論争になったことあったじゃん。」

「どっちが旨いか論争?」

「そ。おばちゃんのチキンソテーと、オヤジの野菜カレー。」

「あれは凄かったな。ある意味不毛でもあったけど。」

「『鮫山藤司の邂逅』と『アルバムマスター』。どっちが名作だ、っていう論争と同じくらい不毛だったな。」

「どっちもすごいもんな。」

「そういえばさ、」

「ん?」

「あれ、なんだっけ、あれ。」

「………。」

「あれ。あれ。」

「………………。」

「あれ~。」

「………そう何度もフォローしてやると思うなよ。」

「え~。」

「しつこいんだよ。何度も何度も。『きこりのサンダリアン』か。」

「おい!それは言い過ぎじゃないか?いくらなんでも、『きこりのサンダリアン』よりはしつこくないぞ。」

「しつこいよ。『きこりのサンダリアン』のキノコ祭りのくだりくらいしつこいよ。」

「そ!それはないわ。いくらなんでもそれはないわ。そこまでしつこくはないわ!」

「自覚がないって怖いな。俺にはお前とサンダリアンがばっちり重なって見えてるぞ。」

「あれ~。」

「そういうところな。」

「…冷静だねぇ、お前。『挨拶代わりの延髄切り』の上蓼科ヨシノジョウかよ。」

「あれは冷静っていうより淡白だろ?『湖水』っていうより『フィーリングフィーリング』って感じ。」

「っていうかさ。そろそろ注文しようぜ?」

「すっかり忘れてたな。何にする?」

「キノコソテー。」

「『きこりのサンダリアン』か!!」

「そういうお前は『きこりのサンダリアン2』か。」

「まさか『きこりのサンダリアン』に、二作目が作られるとは思わなかったよなぁ。」

「意外と好評だったのかね?後の評価?『5時間後のキスマーク』的な?」

「あるある。」





…映画マニア同士の会話は、注文を忘れてまだまだ続く。





つづく





注:この作品はフィクションです。


マニアックな会話を目指してみたら、謎の名詞がてんこ盛り(^_^;

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ