表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ゲームウォーリアー外伝〜CRISIS MISSION・シャッフルVSトリガーズ!!〜  作者: Kazu―慶―


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
4/14

3.地底空間のゲーム戦士

 ――オンラインFPSゲーム『A.I.M.S』。




 それは『ゲームワールドオンライン』から派生し、トップクラスの人気を誇るガンアクションとスキルが売りのFPSファースト・パーソン・シューターだ。




 このゲームは、PCに接続したゲームパッドで操作するスタイルと、実際にフルダイブして自らの身体を動かして戦うスタイルの二種類からプレイ方法を選択できる。




 今回フォーカスするのは、人気ゲーム実況者の『キッド』。彼はゲームパッドを手に、この『A.I.M.S』の戦場へと身を投じていた。




「ハリアー、敵の様子はどうだ?」


 キッドはボイスチャットで、同じ戦線を戦う相棒に呼びかける。




『んー、12時の方向に敵2人。距離は200メートルくらいか。仕留めるか?』


「オーケー、こっちから仕掛けてやるか!」




 今回は2人1組の『デュオ』でランクマッチに挑むキッドと、ハリアー。


 既にゲームは終盤に差し掛かり、残す敵はあと1部隊。


 最後の一組を倒せば、キッドたちはこのマッチの『チャンピオン』となる。先手必勝と、2人は敵の方へ接近しようとするが――。




 ――ヒュッッ!




「やべっ、勘付かれてる!」


『一気に詰めるぞ!』




 スナイパーライフルによる鋭い銃声と共に、弾丸がキッドの頭上スレスレを掠めた。


 敵の攻撃を察知した二人は、パッドを巧みに操り、スライディングやスプリントを織り交ぜた変幻自在の動きで弾道を避けながら肉薄する。




「撃ってる感じから見て、相手はチートプログラムは使ってないな。正々堂々勝負してやるぜ!」


『よっしゃ!』




 A.I.M.Sでは少し前まで、不正プログラムを使って理不尽なプレイを繰り返し、他プレイヤーのデータを破壊する事件が頻発していた。


 しかし、それをキッドたちが解決したことにより、A.I.M.Sの治安は守られ、再び人気タイトルの座を奪還していたのだ。




 久々に純粋なゲームを楽しめるとあって、張り切るキッドとハリアー。互いに武器を構え、敵をレティクルに捉える。




 ――BANG! BANG!!


 ――ドガガガガガガガガッッッ!




 キッドが放つマグナムリボルバーの豪快な一撃と、ハリアーのアサルトライフルによる正確無比な連射。それぞれの個性が銃声に宿り、敵部隊と激しい銃撃戦が繰り広げられた。




「同じパッド操作なのに、相手の『キャラコン』も半端ねぇな!」


『これでチート無しとかマジかよ!? 一体誰が操作してんだ!?』




 『キャラコン』――キャラクターコントロール。エイム(照準合わせ)以外の移動やジャンプ、しゃがみといった操作技術全般を指す。


 対戦相手はパッド操作の限界に挑むような動きでキッドたちの弾幕を回避し、着実にダメージを蓄積させていく。




 ――バシュッ!!




 〘『HARRIER(ハリアー)』、ノックダウン!〙




『痛ってぇ〜、ちくしょう!!』




 ついに敵の猛攻を受け、ハリアーの体力が尽きた。膝を突き、行動不能となる。


 これがA.I.M.Sの『ノックダウン』状態。


 残されたキッドは、一人で敵部隊を殲滅しなければならない。2対1という圧倒的不利な状況。……しかし。




「――上等! ピンチの時こそ、【魅せるプレイ】が光るってもんよ!!」




 キッドの辞書に「諦める」の文字はない。むしろ窮地をチャンスに変える瞬間を待ち侘びていたかのように、恍惚とした表情でマグナムを連射する!




 〔45〕〔45〕〔45〕




 スライディングから左右に細かくステップを踏む『レレレ撃ち』や、予測不能な『ストレイフ』を駆使して敵を翻弄するキッド。そのキャラコンはもはや芸術の域だ。


 敵の僅かな隙を突き、着実にマグナムリボルバーの45ダメージを積み重ねていく。画面に踊るダメージエフェクトが、彼の正確な射撃を証明していた。




「よっしゃ、トドメいくぜぇ……っ!!」




 敵二人の体力が削り取られた瞬間、キッドは予備のマグナムを抜き放ち、『二丁拳銃』の構えを取る。




「――FIRE(ファイア)!!!」




 二挺の銃口から噴き出す鮮烈なマズルフラッシュ。まるで二頭の火竜が炎を吐くように弾丸が放たれ、怯む間もなく敵の身体を撃ち抜いた。




 〔『JYUJI』、『SAKURA』ノックダウン!!〕




 ダブルマグナムによる、二枚抜き。撃破通知が表示されると共に、画面一杯に勝者を称えるエフェクトが躍る。




【A.I.M.Sランクマッチ・チャンピオン:キッド&ハリアー】




『よっしゃ、ナイスーーー!!』


「――GG(グッドゲーム)!!」




 ボイスチャット越しに互いの健闘を称え合い、二人は最高の勝利を飾った。




 ▶▶▶ NEXT▽




 それにしても、凄まじい一戦でしたね! 彼らがこれから桐山剣たちと合流するとなれば、一体どれほど面白いゲームになることか。語り部のMr.Gもワクワクが止まりません!




 ところで、私は先程、彼らが『東京の遥か()()』にいると言いましたが、なぜそんな場所にいるのか気になりませんか?




 この世界でいう『地下』とは、超次元ゲーム時代に造られた『敗者の居場所』のこと。


 ゲームに敗れ、地位や名誉を剥奪された者が行き着く底辺の空間。




 その場所こそが――【地底空間(アンダーグラウンド)】。




 何故、そんな場所にキッドたちのような強者がいるのか?


 理由はただ一つ。彼らはこの空間で生まれ育ち、この空間の人々に助けられて生きてきたから。




 キッドたちは恩返しを胸にゲーム実況者となり、この底辺からの下剋上を果たしてきたのです。




 ――そして、そんな彼らがどうして剣たちと同じビッグゲームに誘われることになったのか?


 そこには、ゲーム戦士としての深い因果が関わっていたのでした……!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ