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ゲームウォーリアー外伝〜CRISIS MISSION・シャッフルVSトリガーズ!!〜  作者: Kazu―慶―


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14.ファースト・ミッション! 初動に新たな出会い!!

 ―――ピリリリリ! ピリリリリ!




 突如『Ω-716』施設内にて、ゲーム戦士20名の携帯端末『プレイギア』が一斉に鳴り響いた。




 大音量の着信音に飛び上がる者、敵に見つからぬよう必死に音を抑え狼狽える者。それぞれの反応が交錯する中、ダブル主人公――桐山剣と火野暁斗(キッド)は冷静に端末を開き、その内容を確認する。




「【極秘任務】……!」


「社長が言ってたアレか」




 全参加者へ送信されたのは、ミッションの通達メールだった。




 □――――――――――――――――――□


【参加者通達メール】


 〈極秘任務①〉




 ・これより1時間後、『Ω-716』内ハンガードックの兵器群に対し、『トリニティ・ゼロ』中央コントロールパネルへの攻撃指令が下される。ゲーム戦士たちは『AMAZING』を駆使し、その攻撃を阻止せよ。




 ・クリア条件は、『Ω-716』内指令コンピュータの完全停止のみ。敵の攻撃や罠を突破し、他者と協力して生き残った者が2nd STAGEへと進出できる。




 ・ミッション失敗は強制的なGAME OVERを意味する。それは我々ゲーム戦士の未来の終焉だ。心して戦いたまえ。


 □――――――――――――――――――□




 ――ついに、ゲームが動き出した。




 スパイ映画さながらの通知を受け、ゲーム戦士たちが動き出す。メールの文面から漂う尋常ならざる気配に、無意識に身体が反応する。それこそが近未来のゲーマー、『ゲーム戦士』の本質なのかもしれない。




 そして、剣とキッドもまた――。




「指令コンピュータの停止だぁ? そもそも場所が分からんと話にならんがな!」


 剣は「善は急げ」とばかりに駆け出そうとする。




「タイムリミットは1時間か……」


 対照的にキッドは冷静だった。即座にプレイギアを操作し、仲間に連絡を取る。同じ熱い魂を持つ二人だが、その行動パターンは真逆だ。




「待て、剣! 無闇に動いても時間と体力を無駄にするだけだ」


「そんじゃ、どうすりゃいいんすか!?」




「俺の仲間全員に連絡して現在地を共有する。役割分担を決めれば、自ずとやるべきことが見えてくるはずだ」


「…………出来る大人って、えぇなぁ」


 現役高校生の剣は、素直に感心の声を漏らした。




 キッドの仲間は、ハリアー、アリス、ツッチー、そして響波姉妹の計6名。それぞれと連絡を取り合い、合流状況と情報を交換していく。


 ビジネスの基本『報・連・相』をゲーミングチーム内で完璧にこなすキッド。経験の浅い剣の目に、彼は輝いて見えた。




「よし、状況が見えたぞ。お前の仲間も、俺たちの仲間とそれぞれ合流してるみたいだ」


「ホンマですか?」


「あぁ。ハンガードックには今、アリスとお前んとこのレミ、穂香がいる。だが、肝心のコンピュータの場所はまだ誰も掴んでない」




 広大なドックには、戦車や戦闘機が殺気立つ兵器群が列をなし、出撃準備に入ろうとしていた。これらを止めるには、遠隔操作を行うコンピュータを叩くしかない。


 キッドはメールに添付されたPDFから『Ω-716』の3Dマップを展開し、マザーコンピュータ管理室の場所を特定した。




「……分かった。この廊下を300メートル直進した先が管理室だ。ここから近い。行くぞ!」


「は、はい!」




『AMAZING』のルール説明では剣が先輩だったが、実戦ミッションではキッドが主導権を握る。抜群のチームワークとカリスマ性を見せるキッドは、配信で数万人の視聴者を魅了する実況者としての本領を発揮していた。


 その姿に当てられた剣は、ついにこう叫んだ。




「キッド先輩!!」


「せ、先輩……?」


「先輩、俺一生アンタに付いていきます! キャプテンとしてマジで尊敬してます! 何から手伝いやしょう!?」




 剣は、いつの間にか全力の「三下ムーブ」に転じていた。




「先輩か……それも悪くないな」


「先輩の頼みなら何でも致しますぜ!」


「ほう、今『何でも』って言ったか?」


「言いました!」


「じゃあ『トリガーズ』のチャンネル登録してくれるか?」


「します!!」


「飯の奢りは?」




「金無いんでそれだけは勘弁してください……」




 金銭面に関しては、剣のガードは固かった。




 ▶▶▶ NEXT▽




 場面は変わり、指令コンピュータの『制御管理室』。


 薄暗いシルバーメタリックの室内。円を描くように配置されたコントロールパネルの中央には、ドーム状のガラスに封印された「赤いボタン」が鎮座していた。ワイドスクリーンには、ゲームワールド全体のマップが冷徹に映し出されている。




 あと1時間で、終末都市への攻撃が始まる。




「さて……このコンピュータ、どうやって止めればいいんだ?」


 入室した剣とキッドがヒントを探そうとした、その時だった。




「――その必要はないぞ、桐山剣」




 管理室に響き渡る、悪魔のごとき威圧的な声。剣はその声に聞き覚えがあった。彼の神経を逆なでする、唯一無二の声だ。




「お前……銃司か!? いつからこのゲームに参加してたんや!」




 二人の前に姿を現したのは、金髪のミディアムヘアをなびかせた青年だった。魔王のような覇気を纏い、血のように赤い紳士服に身を包んでいる。




「たわけ。貴様が何処の馬の骨とも知れぬ輩とうつつを抜かしている間に、俺がいたことにすら気付かぬとは……この無礼者が!」




 好敵手であるキッドにばかり気を取られ、自分の存在を無視されていたことに、彼はひどくご立腹の様子だ。




 桐山剣の最大最強のライバル・立海銃司。


 この邂逅は、果たして何を意味するのか――。




 ――本日のゲーム、これまでッッ!!




 ▶▶▶ TO BE CONTINUED...▽

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次回もゲームウォーリアー外伝をお楽しみに!!

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