受付のレーリィさん
8話
「あそこですね。広井様、行きましょうか…」
オルビスはそういうと、人が多く並んでいるカウンターのようなものに指をさした。
「あそこで冒険者関連の依頼が受けられます…」
「では…行きましょうか」
そういうとオルビスは俺に合図を送り、俺と一緒に、多くのカウンターの中で一つのカウンターを選び、並びはじめた。
「広井様、この列の先にあるものは…冒険者ギルドの“アイドル”がいる依頼受付です」
「依頼受付は冒険者が依頼を探して受ける、終わった依頼を報告する場所です」
そうこう話しても列は一向に進まなかった。
1時間ぐらい経っただろうか、ようやく俺たちの番になった。
「お待たせしてすいません…ではギルドカードをここに置いてください…ってかオルビス!?」
「気づかれてしまいましたか…」
「広井様、こちら私の友人…幼馴染のレーリィです」
「ちょっっっっっっっとオルビス!隣の人…誰なの??」
「それはどうでもいいです…レーリィ、後ろ見てください。舌打ち、睨みつけのオンパレードですよ」
「あの…昔ずっと独り身って叫んでたオルビスが…」
オルビスの言う通りだ。レーリィという人は少しばかり話が長すぎる。ただでさえ長い待ち時間で苛ついてきた冒険者が威嚇してるみたいで絶対にこの場では浮いている。俺は目立ちたくない、ではどうすればいいか。正解は一つだ。話を遮ればいいのだ。そうして俺はギルドカードを堂々と置いた。
するとそれに続いてオルビスもカードを置いた。そこには俺と違うAという文字が書かれていた。
「あ…では受注可能な依頼を探しますね…オルビスはAランクだよね…パーティーメンバーは…広井戒様っていうんですね。あまり聞かないイントネーションですね…えっ今登録したんですね!おめでとうございます!ではDランクからのスタートですね。普通は説明するんですけどオルビスに聞いてくださいね。そしたら…Dランクの依頼からしか受けられませんね、オルビスそれでいい?」
「いや…それしかできないですよね…それでいいです。レーリィ」
俺は確信した。ギルドカードにうっすら書かれている文字はランクであることを。
「そしたら…スライム退治、薬草採取両方お願いします。オルビスもいるし…どっちもお願いします!」
「レーリィ、1つで大丈夫です」
「オルビス、最近ね魔王軍の動きが激しくなってきてね…Dランク冒険者が依頼をしている最中に襲われる場合は多くなってるの。ここはそんな人の減りはないけど地方の冒険者ギルドだとDランク冒険者に限らず全体的に減ってるらしいよ。だから比較して減りが少ないこっちに依頼が回ってくるってこと」
「ちょうど、2つの依頼近くにあるしさ…」
「………………レーリィ。やります………」
「ありがと!!オルビス」
「広井様、それでいいですか?」
オルビスは俺に聞いてきた。もうこれ以上時間をかけたくなかったので即頷いた。
それを見たレーリィは俺たちに言った。
「ではギルドカードに任務内容を入力しましたので任務内容を見たい時はそこから見てくださいね」
「そうでした。任務を放棄した場合違約金が発生します。まあ、オルビスがいるからそんなこと絶対にないんですけどね」
「広井様行きましょう」
「はい」
「オルビス!!またね〜〜!」
そうして俺たちは冒険者ギルドを後にした。
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