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最後の転移者  作者: 犬座いい
古匠の傑作
41/42

ドワーフ島

41話

ドワーフ島。


馬車や船を駆使し、ようやく着いた。


「ここが・・・」


「そうだ!!ここがドワーフ島だ!」


港に着くや、すぐに周りの乗客は降りて行った。船上にいるのは俺たちだけだ。


「あの・・・どうしてドワーフ島に?」


「戒!教えてなかったか!ドワーフは剣をうつことを得意としている種族、ということは・・・最高の剣があるということだ!訓練するにはそれに耐えうるものを使わないとな!まあ、俺は体術だから関係ないけどな!ハッハッハ!俺たちは鬼となってビシバシ鍛えていくぞ!」


その時、ただ一つの心配事が俺を襲った。


ユガイがさっき言っていた“訓練するにはそれに耐えうるものを使わないとな”という言葉だ。この言葉から察するにかなりきつい訓練内容らしい。今にも辛くなってくる。


「戒様!ユガイが言っていることは半分は正しいですが、もう半分は間違っています、もう半分は私とユガイの剣の新調、そして戒様の剣の購入です!」


「そう・・・ですか」


半分ってどこだよ!!と俺は強く思った。


「今回は依頼を受けて来たのではないので、ユガイ!自由に行動できますね!私と戒様は“2人”で剣を買ってくるので、そこら辺の店で剣、買っといてください」


「俺も一緒に行く!!」


「ユガイは体術専門でしょ?剣はこのメンバーでは私が1番知っているはずです」


「行くぞ!!俺は行くんだ!」


「ユガイ!あそこに強そうな体術家が!!」


「まじか!!どこだ??」


「では集合場所はまたここにしましょう!ではまた会いましょう!ユガイ!」


『ハウト』


その瞬間オルビスはユガイを気絶させた。いや気絶させたのとセットで水平方向に飛ばされていった。


「アバ、ユガイを頼むね!」


アバは頷いてユガイの場所へ走っていった。


「戒様、行きましょうか!」


周りの人の目が集まってしまった。そりゃあ、あんなことをしたのだ。相手がユガイじゃなかったら相手は即死だろう。さすがはAランク冒険者だ。


「目立たぬうちに目的地に向かいましょうか!」


オルビスは俺が思っていることを代弁してくれた。でもまあ・・・こんな状況で逃げない人などいないかもしれないが。


オルビスは俺を抱き抱え、懸命に走った。


ただ一言でそれを言い表すことができた。


“はやっ”


それはとてつもなく速かった。俺がエルフィデスの路地裏で走った何倍もの速さだ。その時に俺を追って来た勇者以上だ。


そうして俺はオルビスに身を委ねていた。


          ◇


「あれ・・・?ここら辺じゃなかったっけ?」


オルビスは路地裏で止まった。


「・・・・戒様、ここどこですか?」


「え・・・知らないですけど・・」


「そりゃそうですよね・・・」


「・・・オルビス、どうしますか・・?」


「どうしましょうかね・・でっでも!店名は分かってるのでそこらへんの詳しそうな人に聞けば・・大丈夫だと思います」


「そうですか・・・」


不安の剣を買う短期旅が始まった。

こんにちは。

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