ドワーフ島
41話
ドワーフ島。
馬車や船を駆使し、ようやく着いた。
「ここが・・・」
「そうだ!!ここがドワーフ島だ!」
港に着くや、すぐに周りの乗客は降りて行った。船上にいるのは俺たちだけだ。
「あの・・・どうしてドワーフ島に?」
「戒!教えてなかったか!ドワーフは剣をうつことを得意としている種族、ということは・・・最高の剣があるということだ!訓練するにはそれに耐えうるものを使わないとな!まあ、俺は体術だから関係ないけどな!ハッハッハ!俺たちは鬼となってビシバシ鍛えていくぞ!」
その時、ただ一つの心配事が俺を襲った。
ユガイがさっき言っていた“訓練するにはそれに耐えうるものを使わないとな”という言葉だ。この言葉から察するにかなりきつい訓練内容らしい。今にも辛くなってくる。
「戒様!ユガイが言っていることは半分は正しいですが、もう半分は間違っています、もう半分は私とユガイの剣の新調、そして戒様の剣の購入です!」
「そう・・・ですか」
半分ってどこだよ!!と俺は強く思った。
「今回は依頼を受けて来たのではないので、ユガイ!自由に行動できますね!私と戒様は“2人”で剣を買ってくるので、そこら辺の店で剣、買っといてください」
「俺も一緒に行く!!」
「ユガイは体術専門でしょ?剣はこのメンバーでは私が1番知っているはずです」
「行くぞ!!俺は行くんだ!」
「ユガイ!あそこに強そうな体術家が!!」
「まじか!!どこだ??」
「では集合場所はまたここにしましょう!ではまた会いましょう!ユガイ!」
『ハウト』
その瞬間オルビスはユガイを気絶させた。いや気絶させたのとセットで水平方向に飛ばされていった。
「アバ、ユガイを頼むね!」
アバは頷いてユガイの場所へ走っていった。
「戒様、行きましょうか!」
周りの人の目が集まってしまった。そりゃあ、あんなことをしたのだ。相手がユガイじゃなかったら相手は即死だろう。さすがはAランク冒険者だ。
「目立たぬうちに目的地に向かいましょうか!」
オルビスは俺が思っていることを代弁してくれた。でもまあ・・・こんな状況で逃げない人などいないかもしれないが。
オルビスは俺を抱き抱え、懸命に走った。
ただ一言でそれを言い表すことができた。
“はやっ”
それはとてつもなく速かった。俺がエルフィデスの路地裏で走った何倍もの速さだ。その時に俺を追って来た勇者以上だ。
そうして俺はオルビスに身を委ねていた。
◇
「あれ・・・?ここら辺じゃなかったっけ?」
オルビスは路地裏で止まった。
「・・・・戒様、ここどこですか?」
「え・・・知らないですけど・・」
「そりゃそうですよね・・・」
「・・・オルビス、どうしますか・・?」
「どうしましょうかね・・でっでも!店名は分かってるのでそこらへんの詳しそうな人に聞けば・・大丈夫だと思います」
「そうですか・・・」
不安の剣を買う短期旅が始まった。
こんにちは。




