小川での出来事
40話
小川が見えてきた。
俺はただただ疲れた。俺にとっての普通だったら絶対に見ることがなかったものを多く見たからだ。
小川に着いた。俺は服を脱ぎ、冷たい水にそっと入る。
それと同時に服も水の中に入れて洗った。落ちにくかったが触った時に手に血がつくことは無くなったと思った。
久しぶりに泳いだ。それっぽく、かえる泳ぎならぬ平泳ぎをしたりしてゆうゆうと過ごした。だがパンツも履いてない全裸だ。開放感があっていいが謎の背徳感がある。
目の前に大きな岩があった。
俺は考えた。
周りに人はいない。全裸状態。ユガイがいる場所とは大きく離れている。やることは一つだ。
俺は岩に登り声を出した。
「ここは・・・・!どこだ!!だが俺は負けない!俺は死なない!!何をしてでも!!」
言った。言ってやったぞ!と俺は思った。気分は爽快だった。
「あの・・・・・?」
「・・・・・・・え?」
そこにはオルビスが・・・・いた。
「・・・・・・・え?」
そこにはオルビスがいた。
「・・・・・・・・え?」
その瞬間オルビスとフルチンの男という奇妙なペアが描かれた。
何も考えられなくなった。まず最初、俺はさっき叫んだ魂の叫びを絶対に聞かれた、そう思った。
さらによくよく見てみたらオルビスは・・・・裸だった。でも安心して欲しい。なぜかはわからないがそこだけ泥が舞っていた。オルビスが動いたからだろう。
「え・・・あ・・・・・え・・・・?」
オルビスの顔はどんどん赤面していった。
俺は一目散にさっきまで泳いでいた方にザブっと入る。
まずい状況になったら、なかったようにする。これが我流だ。川だけに。
平泳ぎで音を立てずにそっと上がる。
気まずい。ただこの感情だけが浮かび上がっていた。
「・・・・あの!戒様!血がついていたので・・・・大丈ですか・・・?」
「大丈夫です。狩りをした時の返り血なので」
「だったらまだ入っていてください!血が・・・・ついてますから・・・!」
「・・・・・え?でもオルビスがいますよね」
「私は岩で見えないところにいるの・・・・で、大丈夫です」
俺は戻った。これ以上粘ってもオルビスが引き留めるだけだ。めんどくさいことになると判断した。
俺はちょうど岩によっかかった。ちょうどオルビスの反対側に位置する場所だ。
しばらく無言の状態が続いた。
「戒様、楽しい・・・・ですか?」
「楽しい・・・・?」
「ここの世界のことです・・・」
「そうですね・・・僕は楽しいですよ」
「・・・良かったです。ただその答えを聞くことができて胸がいっぱいです。私は戒様に助けられました。多くのことで・・!」
「ありがとうございます?」
俺は若干この言葉を言うべきタイミングか迷いながらいった。
「戒様が抱えていること・・・経験されたことは分かりません・・・//だけど少しずつ知っていきます。・・・・なので・・・」
楽しんでるというのは事実だ。日本には大きな心残りもあるがこっちの世界も楽しんでいる。
「おーい!大丈夫か〜!!」
ユガイがきた。俺は一瞬焦って立ち上がってしまった。それが俺だけなら良かったがオルビスも同じ状況だったようだ。
スリムな体型をしていながらもとても世間一般的に言う“魅力的“な体型をしていた。
「ハッ」
オルビスは一瞬声を出して目を逸らした。俺も目を逸らし、水に潜った。
冷たかった。
そして俺は服を洗った後に乾燥させていた場所まで平泳ぎで向かった。
「ユガイ!ここです!広井戒はここにいます!!」
「戒!!!良かった!!オルビスの場所は知ってるか?」
「知ってます!」
「良かった!では俺はすぐ戻って調理の続きをする!オルボスにも伝えておいてくれ!!ではまたな!!」
少し濡れている服を着た。
「あの・・・・オルビス〜?聞こえましたか?」
「かっ戒様・・・!聞こえました・・・!」
「良かったです。先に行ってますね」
「あの!・・・・いや・・・いいです・・先に・・・行っててください!」
オルビスが何か言おうとしていたのは明らかだ。だが俺は聞き返さなかった。めんどくさくなる。そう直感的に感じたからである。
そうして俺はユガイの場所へ戻った。
こんにちは。良かったら他のエピも見てくださると嬉しいです。




