未知との遭遇
36話
「あの・・ランク昇格を・・」
そこには受付のレーリィがいた。
「久しぶりです!」
「お久しぶりです」
社交辞令を済ませた後、俺はギルドカードを機会におき、手続きをした。
「広井様、ありがとうございます」
「・・・・え?」
レーリィは作業をしながら俺に話しかけてきた。
「オルビスを変えてくれて・・」
(またその話か・・・)
「知ってるかもしれませんが、オルビスは昔魔族に両親を殺されました。その前までは私と毎日遊んでました。その頃は・・・オルビスは・・やんちゃな可愛い子でした。広井様がくる前まで私はオルビスをどうにか元気にしようと笑顔でいました。けど・・・変えられなかった。だから・・!ありがとうございます!」
「いや・・・まあ・・・ありがとうございます」
「では、ランクアップ作業が終わったのでカードを取っていいですよ!」
「ありがとうございます!」
そこにはカードの真ん中に大きく鎮座していたDランクの文字がC変貌を遂げていた。
一向にオルビスたちはくる気配がない。
ここで待とうと思ったが、1人でギルドにずっといる人はいない。1人を見つけたとしてもすぐに依頼をもらって去って行く。
目立つ
俺はそう感じた。
ではどうしたらいいか。
されないところを探せばいいのだ。
「レーリィさん・・人がいないところってありますか・・?」
ちょうど受付から清掃業務に変わっていたレーリィに話しかけた。
「・・・・んんん?そうですね・・よろしければ・・従業員専用の部屋だったらあまり人はきませんけれども・・ていうかこの時間は誰もいないと・・それでいいですか?」
「ありがとうございます」
「では!あそこドアを開けて突き当たり右です!」
「わかりました!ありがとうございます」
俺は言われた通りに進んだ。言われた通り部屋があった。スタッフオンリーと書かれている。
誰もいないと言っていたので気概なくドアを開ける。
「ファ!誰ですらび!!?」
そこにはうさぎが・・いた。
2足歩行のウサギだ。
「ファっ!!」
そのウサギは俺の足をすり抜け、逃げていった。
「なんなんだったんだ・・・・?でもこれでやっと1人になった・・・・!」
俺は何しようか考えた。
「・・・・・・・何もない・・いや、何もないからこそ、人は輝ける。まあ輝きたくないけど・・あ!あれ、確認しよ」
それは不意に頭に浮かんできた。
「ステータスオープン」
俺は総合、個人ステータスを見る。変わらず・・・変わってるな。体術値が上がっている。魔力もだ。スノウ、スノウルらへんを100回ぐらいは打てそうだ。あくまでぐらいだが。レベルは・・・魔力展開を毎日魔力が切れるまでしていたおかげか40まで伸びていた。
スキルは・・・追加されていなかった。
もしこれが育成ゲームだったらサ終になっているだろう。
俺はとうとうやることがなくなった。
「寝よ!練習!寝よ!練習!」
俺は裏声で連呼した。
「寝゛ぇ゛ーーるぅぅ゛」
世にも奇妙な声を出してストレスを放出させた。しかし部屋越しに聞かれないように少しボリュームは下げた。
そうして俺は寝た。
こんにちは。




