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最後の転移者  作者: 犬座いい
親勇の道のり
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6人目の勇者

31話

混乱した人々は我が先にと逃げ回っていた。


「王女を殺せ!!!!」


その一団は人を殺すか城へと向かうかで2つのグループに分かれていた。


「戒様!!大丈夫ですか!!」


「大丈夫です!」


(広井!これはどういうことじゃ!)


(たぶん・・・まずい状況です・・)


(そんなことはわかっておる!!)


そこに1人の男が走ってきた。俺たちを殺そうとしようとしていた。


「倒します!」


オルビスはスキルを使うこともなくいとも簡単に戦闘不能にさせていた。


「戒様!逃げますか?!」


「・・・・いや・・できるだけ目立たず、オルビスがオルビスってバレないように・・倒してください・・・!アバもできますか?」


(もちろんじゃ!)


伝え頷く仕草を見せた。


「僕は・・・・それとなくやります!では、終わったらまたここで落ちあいましょう!!」


「・・戒様!私も・・ついていっていいでしょうか!」


「・・・・?」


「いや!やっぱなんでもないです!では行きましょう!」


(行くぞ!)


「では!」


そう言って俺たちは解散した。


俺は迷った。目立つのは嫌いだ、しかし目の前で苦しんでる人を見るのも嫌いなのだ。


俺は路地裏に入った。


そこからとにかく走った。そしてそこから見える大通りでピンチな人を探した。


「いやァァァァァ!!」


「っ!!!!」


そこには今にも切られそうな人がいた。


『スノウズ』


俺は人を殺すのにまだ抵抗があった。


前にゴロン村で会った魔族は我を忘れていたということもあり、殺す気持ちで魔法を撃てたが今は冷静だ。


「これで、まず目をつぶす、そして・・・」


俺は動けなくする必要性に気づいた。


『スノウル』


俺は足を狙った。そして無事魔法は足の関節にあたった。貫通はしていなかった。しかし、雪をできる限り密着させたものだ。氷を野球選手から投げられるぐらいの痛みはあるだろう。


「うわあああああああああ!!」


「あたったな・・!」


俺は走り出した。襲われている人を見かけたらバレずに助けるを繰り返していた。


「オルビス達は・・・・大丈夫かな・・・?」


「うおおおおおおおおおおお!!」


誰かの雄叫びが聞こえた。


そこをのぞいてみると襲われている男の人がいた。


『スノウズ』


『スノウル』


俺はいつものように魔法を展開した。


「・・・・・・・・え?」


声が聞こえた。


「っは!!」


奥をみると人がいた。どこかで見たことがある人だった。


「花梨!どうしたのかしら♡」


声が聞こえた。


「いや・・・なんでもない、あそこを頼む。あと、俺と話す時♡をつけるな」


「もお!ツンデレなんだから♡じゃあ!気をつけるの♡よ♡」


「ああ・・・・・・」


俺はその話している最中にこっそり逃げ出した。


「ステータスオープン!」


レベルは上がっていた。でもそれはどうでもいい。


『隠蔽』


今回も普通はわからないが普通っぽい数字に書き換えた。


「待て!!お前!」


俺は走ったとにかく必死にだ。


『ソウビグ』


そう後ろから声が聞こえた。その瞬間俺の頭上に何かが出現した。


「・・・・・・・・え!?」


俺は上を向くほどに余裕はない。俺はそこまで走るのが好きじゃないのだ。


しかしそれは見なくてもすぐに分かった。


「はぁはぁ・・・剣?!?!?!」


その剣は後ろから伸びているはずなのに俺が見えるほどデカくなり、俺の前にあった何故そこにあるのかはわからない家と家の屋上をかける橋を切った。


無論、いうまでもなく俺は追い詰められた。


「はぁ、お前を・・はぁ・・追い詰める気はない、俺は・・咲夢花梨だ。お前も聞いただろ・・勇者だ」


「勇者・・・」


そう、そこにいた人はさっき女王といた勇者だったのだ。


(だから、見覚えがあったのか・・)


それと同じく、俺は驚いたことがあった。

目の前にいる、咲夢花梨という人間は女だったのだ。遠いところから見て、声を聞いて、男だと勘違いしていた。


「お前、どこを見ている」


「空・・・・・ですかね」


「どこを見ていた!!!」


「すいません!その・・・ボールです・・!」


そう。俺が女だとすぐに確信した理由。それは2つのボールだ。


「見るな!!まあ、それはいい。聞きたいことがある。お前・・・広井という名前か?」


「・・・・・イエ、チガイマスケド」


「嘘を言っているな!!本当のところはなんなんだ!」


「・・・・広井・・ですが・・」


「白銀から11人目の勇者がいると教えられてな」


「そうですか・・・あの!」


「どうした・・」


「僕にことって勇者全員に知られていますか・・?」


「いや、わからない。だが、白銀は俺が初めてと言っていたが・・答えはこれでいいか?」


「ありがとうございます!あの・・白銀さんに言って欲しいことがあるのですが・・」


「なんだ?」


「僕のことを広めないように白銀さんに言ってくれませんか?あと咲夢さん、僕のことを口外しないでくれませんか?」


「・・・・ああ、どちらとも了解した」


一ついい情報を聞いた。可能性は低いが俺の存在、11人目に勇者の存在が勇者全員に知られていない可能性が浮上した。俺は嬉しかった。


「では、先ほどのことを俺に教えてもらおうか」


「いや・・・今は・・違うと思います」


俺がそういうと咲夢花梨は遠くを見た。


「そうかも・・な、しょうがない・・か、また後でだ。では行くぞ」


(よしっこのまま別れて絶対に会わないようにすればいいな・・!)


俺は咲夢さんが行こうとしている方向の逆に向かった。


「何をしているんだ?」


「・・・・・え?」


「俺と一緒に来るんだ」


「・・・・・・え?」


「当たり前だ。お前が逃げるかもしれないだろ。行くぞ、誰かが殺されるぞ」


俺は最後の言葉を聞いて渋々咲夢さんの元へ向かった。

ついに31話です。3日坊主の私がこれほど続いて嬉しいです。

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