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最後の転移者  作者: 犬座いい
親勇の道のり
30/32

女王の演説

30話

「戒様!家を買うか?宿を時々で借りるか?どっちにしますか?」


「そうです・・・ね、オルビスはどっちがいいですか?」


「私は・・・戒様の意向に従います!!でも強いていうなら・・・家ですかね・・」


「それはどうしてですか?」


「それこそアバもいるので今後生き物禁止の宿も増えてくるかもしれないですし・・・何よりも!!家があった方が拠点がしっかり決まって活動しやすくなると思いますし!」


「オルビスは・・家買ったことあるんですか?」


「いや・・・買ったことないですね、これまで時々に拠点を動かしてる感じでした。それもそれでいいんですけど・・やっぱり家に憧れちゃいますよね!!」


「アバも家に住みたいのじゃ!!!」


「では、家にしましょうか」


「よしっ!!」


「やったのじゃ〜!!」


「でもオルビス・・相場ってどれくらいなんですか・・?」


「私たちが王女や依頼でもらった資金の合計は13万ハイです。城付近の1等地は30〜40万ハイでローンはできないです。冒険者ギルドを境にした城の外側はそこまで値段は変わらないですね・・!5〜20万ハイぐらいでしょうか?」


「そうですか・・・そしたら一旦保留ということでいいですか?」


「いいですよ!!ゆっくり考えてください!!」


「アバも大丈夫じゃ」


「ありがとうございます・・今日は近くのホテルに泊まりましょうか・・」


「・・・・それもいいんですが・・ちょっとずつお金を出費して永遠に家が買えなくなる、という事を防ぐために、この前のように依頼先で寝泊まりすることもできます!」


「・・・そうですか、それにしましょうか」


「では!!早速行きましょうか!私は戒様の後をついて行きますね!」


俺達は冒険者ギルドへ向かった。

道中には人が溢れ出しており、ギルドの状況が危ぶまれた。さらには騎士も多く出動していた。


だが、予想と反して冒険者ギルドの中は閑散としていた。


「あの・・・」


「どうした、あんちゃん!」


「あの・・・これは・・?」


「知らないのか?今日はな〜女王様から発表があるんだ!」


ラワ村の村長が言っていた事を思い出した。


「冒険者ギルドは・・・」


「今日中は開かないぜ!・・しっかし・・面のいい彼女さんだなぁ!ガッハッハ!!大事にしてやれよ!」


「いやっ!!そんなこと・・」


「・・・・・っ!!」


オルビスは何故か赤面していた。


「もうそろそろだな!太陽が真上に来た時に発表するらしいからな!!」


          ◇


「エルフィデスの皆さん!!今日は大切な発表があります!!」


その声がかすかに聞こえた。


するとあたりにいた騎士達が急に何かを取り出し壁に貼り続けた。


それを待っていたようにそこに人が集まり出した。

そこから声が出ているようだった。


「皆さん!!今、この世界は魔族によって平和が侵され続けています!しかし我々には神がいます!!そこで新たな情報です!!この地に勇者が・・10人、誕生しました!!しかし依頼などの影響でここには6人の勇者しかいませんが、紹介します!!」


女王は俺の約束を守ってくれたらしい。それだけで俺は満足だった。


「では紹介します!!」


「2人目の勇者、川上信五様」


「よろしくね〜、っていうか聞こえてないの、これ?」


「川上様、聞こえております」


「まあ、テリーちゃん〜そんな怒んないで!」


「やめて・・ください!」


「どうしたの!!まあ、よろしくね・・」


「・・・次です。4人目の勇者!!、山中結衣様!!!」


「よろしくお願いします!」


「もっと、言っていいんだぜ!!」


「大丈夫かなぁ!ありがとう!信五くん!」


「ゴッホん・・この2人はパーティーを組んでいます。名前は・・・ラビリエンスです」


「よろしくな!!!」


「次は、6人目の勇者・・咲夢花梨様です!!」


「よろしく」


「以上でいいですか・・?」


「大丈夫だ」


「次は8人目の勇者!樹里敬人様です!!」


「よっろしくね〜〜〜!!ラブ!」


「以上でいいですか?」


「じゃああと一つ、私、花梨と付き合ってるから!私を狙おうたってダメよ♡」


「いや!!付き合ってないんだが!!」


(なんか・・いる・・)


「失礼しました、この2人は“キュークル”というパーティーを組んでいます、では次は9人目の勇者、聖正義様です!!」


「よろしくな、以上だ」


「・・・では10人目の勇者は明石阿月様です!!」


「よろ・・・しく・・・な」


「この2人は“スヴィーク”というパーティー名です。残りの勇者様はご到着され次第、紙にて音声をお届けします」


(なあ広井、最後の2人の勇者、なんか変な感じがしたのじゃ)


「っアバさん!?」


(声を出すな、目立つぞ、まあ別に目立ってもアバには関係ないが、お前目立つの嫌いなんだろ?だったら声には出さずに心で思え。イメージだ)


(・・・・これで・・聞こえますか?)


(ああ聞こえる。これをするのにアバの魔力を使ってるからいつ切れるかわからん。だから簡潔にいうぞ。あの最後の2人勇者は魔王の残滓が付いていた)


(魔王の残滓・・?)


(そうじゃ、じゃから警戒した方がいい)


(ありがとうございます、アバさん)


(タメ口でアバでいいのじゃ)


(じゃあ・・わかった、アバ)


「皆さんにあともう一つだけ報告があります!!この度、ギルフィス、エルフィデス、そしてラリフィス。これまで魔族による侵攻を受けたことがない国々が揃い同盟を締結しました!!その名も“ギエラ三国同盟”です!調和を図り、この国が平和に居続けられるように努力します!!以上です!!」


「「「おおおおおおおおおお!!!!」」」


そうして幕を閉じた。


かに思われた。


「うおおおおおおおおおおおお!!行け!!!!!」


声が聞こえたその瞬間、道の中から岸に向かって剣を振り回している武装した人が現れた。


騎士のほとんどが不意打ちで戦闘不能になっていたようだった。


その瞬間道で起きていた黄色い歓声は一瞬にして黒い悲鳴に変わった。

記念すべき30話で勇者の名前が一気に出ました。


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