訓練
24話
(最初は目覚まし時計の作り方なので興味ない方は飛ばしてください)
俺たちは初日の調査を終えてマセルさんの家に戻った。
その夜、俺は昨夜同様、外に出て魔法練習をした。といっても、昨夜のようにずっと起きてやる、という感じではなく森でちゃんと寝ながら、『スノウ』『フレーム』、そしてその辺に生えていたツルを使い、箱のように加工した葉の中に『スノウ』で雪を入れ、雪が入った葉を編み込んで強度を上げた縄で吊るす。そのツルをどこか木の枝にかけて葉がついていないツルの先端に方に同程度の雪を入れ、天秤のような形にした。しかしそれだと枝が重さに耐えられない。
だからこそ俺は工夫した。編み込んだツルの中心、枝にかかっている場所にもう1本の編み込んだツルを結び枝が折れないギリギリのラインまでもう1本のツルで支え、そのツルをどこか頑丈そうな気に引っ掛けた。
だが、それだけだと目覚ましではなくオブジェになってしまう。
だからこそ、ここで『フレーム』を使うのだ。
ツルの1番下から火をつける。
すると火がだんだんとツタを辿って上に上がる。あらかじめツタの上の方を縛っているため途中でツタが切れても大丈夫という算段だ。
さらにツタによる山火事の誘引は避けられる。
全てにおいて完璧なそんな“目覚まし”だ。
だが1つ懸念点がある。正確な時間が測れないのだ。まあ…賭けるしかないのだが…。
俺は目覚ましを作動した。
『フレーム』
俺の予想通りの軌道で火は上がっていった。
俺は獣に襲われないため木の上に登りそこで寝た。一応落ちないよう体にロープを巻きつけた。
◇
「はっっっっっっっっは?!」
俺の顔面に水が降ってきた。解凍ほやほやで冷たく、これが心臓にかかっていたらヒートショックになっていただろう。
そういえばこの世界の天気は今は秋っぽい天気をしている。台風については…まだわからない。
しかし、自分が作ったとはいえ最高の熟睡状態で起こされたら気分が悪くなるものだ。
『ブレーズ』
まあせっかく起きたのだ。練習ぐらいはしないと俺の苦労の元は取れない。
また炎の形を変えようとした。
しかし、できなかった。
そこで気づいたことがあった。
魔法を使わない場合でも炎を維持させるには燃えているものを枯渇させないことが必要になってくる。また、炎の形をハート型にしたいときも火元にあるものをハート型にすれば可能になる。
ということは、だ。
この場合、火元はなんだろうか。
そう、魔力だ。
俺は一度、魔法練習をやめ、魔力を手の上に出した。そしてそれを『ブレーズ』の時に必要になってくる魔力の形にする練習を始めた。
魔力を手の上の集めることは簡単である。
イメージの問題だ。
『スノウ』の時などもやっていた。
さらに魔力開通を常時やっていたおかげか、さらに少しであるが集める時間が少なくなっていた。
しかし魔力の形状変化はできなかった。
もともと見えないものをイメージして見えるようにし、またそれをイメージするなんて片手で腕立てしながらアニソンを熱唱するぐらい難しいだろう。
さらに魔力開通は体の中に魔力を循環させるだけなため、魔力は減らない。
だが手に魔力を集めてそれを外に出すイメージをし、それを見るのは魔力を体外に出すという手順があるため魔力を消費する。
だからこそ連発!!!というわけにはいかず、魔力切れでぶっ倒れることを避けながら行わないといけず、実践の練習量も限られてしまう。
だからこそ難しいということもあるのだろう。
一応イメトレはできるがどれだけ頭で出来てもそれを出力するためには別の”外でやる“という工程を挟むため実践の時にはあまり効果は出ない。
魔力をイメージする段階から魔力を変形させればいいという考えもあるのだが…俺は土台は整えたい派で、『ブレーズ』専用の魔力というものを作ってしまうと、直前で魔法を変えようと思った時直ぐにできない可能性がある。だからこそ俺は”手の上で“魔力を変形させたいのだ。
しかし、この日はできなかった。
昨晩の教訓を忘れず少し早めに帰った。
そして初日のように朝食を食べ、山に調査に行った。
今回は初日より少し山中に入った場所を調べた。
しかし何も見つからなかった。
まあ外から見て明らかに山の山頂の方が霧が濃いので、おそらく山頂に原因がいるのだろう。
そうして2日目が終わった。
無事投稿できました。
明日はできないので明後日に投稿します。
誤字があったら教えてください




