【エピローグ】 歴史を知った王、明かせない真実2
*****
むかーしむかしはるーかむかし、あるところに光の姫がおりました。同じく闇の騎士がおりました。闇の騎士は美しく輝かしい光の姫を愛していましたが、お互いに持つ力が違いすぎて、どうしても姫には近づけませんでした。
とうとうある日、闇の騎士は邪神に選ばれて、遠い闇の土地へ行くことになってしまいました。本当は光の姫のいる明るい光の土地に居たいけれど、闇の騎士はそれを選ぶことが許されません。騎士が泣く泣く闇の土地へ行こうとしていると、思いがけず光の姫が心配して声をかけてくれました。
『本当に貴方は闇の土地へ行きたいのですか』
闇の騎士は泣きながら答えました。
『本当は光の土地に居たいのです。貴方と離れたくないのです』
光の姫は闇の騎士を哀れんで邪神に訴えました。
『邪神よ、どうか彼を連れて行かないで』と。
邪神は怒りました。
『邪悪な力を持つ闇の騎士が、何故光の姫に庇われるのか!』と。
怒り狂った邪神は、闇の騎士を無理やり闇の土地へつれていこうとしました。いざ闇の土地への門が開かれた時、光の姫が騎士を庇ってしまいました。光の姫は騎士の代わりに邪神に囚われて、そのまま闇の土地へ攫われてしまいました。
闇の騎士は助かったけれど、愛していた光の姫と離れ離れになってしまい、泣きながら光の土地で暮らす日々が続きました。
そんなある日のこと、一匹の傷ついたトカゲが騎士の前に現れました。トカゲの体はボロボロで、とてもカラカラに干からびて、今にも死にそうです。トカゲは言いました。
『喉が渇いて死にそうです。どうか水を分けてくれませんか』
闇の騎士はそんなトカゲを哀れんで助けてくれました。自分の涙をトカゲにかけて、喉の渇きを癒してくれたのです。トカゲは喜んで闇の騎士に言いました。
『このご恩は忘れません。私はこれから貴方に一生お供いたしましょう』
姫を失いひとりぼっちだった闇の騎士は、それを喜びました。
『お前が共に居てくれるなら、私も諦めずに生きていこう。光の姫を光の土地へ助け出すその日まで、私を助けておくれ』
それからトカゲは闇の騎士と共に生きるようになりました。
そんなある日、トカゲは騎士に頼まれました。
『闇に囚われた姫を守りたい、姫に悪い物がつかないよう、助けてくれないか』と。
そこでトカゲは、彼の従者たちと共に石を四つ運びました。
一つは炎の土地へ、一つは氷の土地へ、一つは砂の土地へ、一つは風の土地へ。
それぞれの土地へ石を運び、姫を守る封印を作りました。
しかし、同時にその封印を解く方法も作りました。
『世界に光が溢れすぎた時、この悪しき力、姫を囚える闇の力を解放しよう』
その時に封印を解けるよう、石に魔法をかけました。
いまでも姫を守るため、トカゲは石の近くで過ごすようになりましたとさ。
*****




