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幸運全振りで異世界転生!職業遊び人で目指す異世界最強  作者: ひろち
遊び人と執事の対決
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遊び人とセバスチャンPTの闘い④

 バッカスvsセバスチャンは予想外に一方的にバッカスがやられている……

 オイオイ、お前は俺たちの切り札、もう少しやれるおっさんだろ?


 バッカスを動きが極端に悪い、俺でも倒せそうだ?

 そして、体が小刻みに震えている。目が死んでいる。

 そんなにセバスチャンが怖いのか?友よ俺もだ……


 いえ…………これはアル中特有の禁断症状ってやつですね……


 酒乱が酒に負けてどうするんだ?


 だが、このままではマズイ。

 セバスチャンへの抑えが効かなくなると一気に戦線は崩壊する。


 「バッカスさんこれを!」


 言うや否や俺は、アイテムBOXから「神龍のワイン」を取り出し、バッカスに投げつけてやる。

 勝利の祝杯用の超レア酒だが、しょうがない、金に糸目はつけない、つけてられない。


 バッカスの目に輝きが戻り、凄い勢いでワイン目掛けてダイブ!口でワインをキャッチする。


 どこの犬だ?


 セバスチャンもあまりの素早さに反応できずにいたが、バッカス+酒の危険性に気が付き、阻止に動く。


 「エアブレイド」


 広範囲に暴風刃が巻き起こり、再度ワインを破壊せんとワインへと襲い掛かる。


 バッカスは体でワインを覆い包み暴風刃からワインを守りながら……ついにアルコールを摂取する!


 「ピッケル助かった!これで回復した、暫くはセバスチャンのことは任せておけ!しばらくな……」


 回復してよかった!いや、むしろエアブレイド直撃してるぞ。


 アル中疑いのおっさんにアルコールを投げつけるなんて、流石の俺も非人道的かと思ったが致し方ない。この戦いが終わったら病院いってね!


 奥の手⑤発動だ!アル中のおっさんをさらなるアルコールの闇に突き落とす……



 暫くセバスチャンのことは頼んだぞ!





 せっかくエルフの弓使いを仕留めるチャンスだったのにチャンスを逃したか?


 スパイダーキングの糸に拘束されたエミリア……待っていて今行くよ!

 エミリアは、必死に糸を引きちぎろうとするが、あやとりで複雑に何重にも編み込んでいるスパイダーキングの糸は、強度が格段に上がっている。

 そこらの怪力娘じゃ引きちぎれない強度があるぞ。

 その首貰った。


「気高きエルフである私が人間なんかに拘束されるだなんて、屈辱……いえ、あってはならないこと、ピッケルさん貴方には、ここで死んでもらいます。」


「ファイヤーウォール!」


 エミリアは覚悟を決めて叫ぶ。

 自らの足元から炎の壁を立ち上がらせ、自傷しながらも、糸を燃やし、さらに、手に力を込めてスパイダーキングの糸を引きちぎる。


 その覚悟お見事なり……


「また、髪が燃えたわ……絶対に許さない!」


 ええ……それは逆恨みって奴です!悪いのはそこのエルフだ、お前だ!


「ヒーリング」


 ファイヤーウォールで焼けたエミリアをアルレシアが的確に回復させる。

 いい連携だ!


「まさか、スパイダーキングの糸を断ち切るだなんて…………想定外だ!っとでも言うと思いました?想定内ですよ。」


 俺はエミリア目掛けて駆けながら、手には疾風のクロスボウを装備し、エミリアの心臓目掛けて疾風の矢を射出する。矢には矢を!

 心臓だ、当たったら死んじゃうよ?だが手加減なんてしていられない、特に逆恨みしてるエルフにはな……お前は、お前だけは俺が倒す!


 だから、ほかの敵はみんなに!任せたぞ!


 「人間ごときが、私に弓で挑むだなんて、百年早いですね!」


 エミリアが弓を構え矢を放つ、今度は本物の矢だ。

 その矢は正確に俺の打った疾風の矢を弾き飛ばす……放たれた矢を矢で撃ち落とすとか、どんだけ……

 さすが勇者PTに選ばれたエルフだけのことはある。


 だが、そもそも俺は弓で挑むつもりはない、負けたって悔しくないもんね……悔しくないもんね……あくまで俺のメインウェポンはその卑劣さ!じゃない……神剣ゴブリーヌだ!


 エミリアは俺を近づけまいと再度弓を打ってくる、スキルではないが、ほぼ連射といっていいスピードだ。

 俺も必死で疾風のクロスボウに矢を装填し……


 「ほう、遊び人に弓で挑むだなんて百年早いですね、いや万年早いですよ?」


 ストロングに煽りにいく……


 俺が放った疾風の矢は、正確にエミリアの放った矢を弾き飛ばす。


 エミリアの顔が驚愕で青ざめる。


 「たまたまよ、たまたま……運が良かっただけよ。」


 はい、その通り、運がよかっただけです……


 だが、幸運チートなめてもらっちゃ困るぞ、こちとら目をつむっていたってお前の矢くらいは弾き飛ばせます……運も実力のうちだ!


 そうして、ついに俺の神剣ゴブリーヌの間合いにエミリアが入る、その首貰った!


 「ショートテレポート!」


 アルレシアが機敏に反応し、俺のゴブリーヌが宙を切る、あれデジャブだ。

 さっきもこんな光景が……


 エミリアは再度転移し、エミリアの距離になる。

 再度エミリアに駆け寄る俺……


 再度エミリアは、矢を放ち、今度も俺のクロスボウが弾き飛ばす。


 「…………たまたまよ、たまたま……次はないわ!」


 いえ、何度でも同じことです。


 二度ほど攻防を繰り返すと、今度は俺の距離!さあ死ね今すぐ死ね。


 「ショートテレポート」


 三度姿を消すエミリア……俺とエミリアの戦いは互角のまま推移する。



 他の二人はどうだ?


 カリンvsキッシュは、キッシュに軍配が上がっている。

 7対3くらいの割合でカリンが押されているが、そこをシャルがうまくヒーリングでサポートし戦線を維持してくれている。

 さすがおっさんだ、強い!ここはしょうがない……想定内だ。


 キャトルvsユンは、ユンに軍配が上がっている。

 6対4くらいの割合でキャトルが押されているが、そこは戦闘民族ゴブリン、気合と意地で、倒れない!頼むぞキャトルお前が倒れると戦況が一気に変わる……


 バッカスvsセバスチャンは、セバスチャンに軍配が上がっている。


 えっと、俺意外押されているだなんて……どうなっている?想定内想定内想定内!想定内ですよ?


 このままいくとどうなるか考える。

 全ての戦いが拮抗している、どこか一つでも勝敗が決すればそれは一気に全体の勝敗を左右する。



 カリンもシャルもキャトルも余裕がない、追いかけっこ中の俺が一番余裕があるようだ……


 ならば仕方あるまい、勇者でもない、この遊び人たる俺がこの手で道を切り開くまで!


 覚悟を決めて俺はエミリア退治に向かう。

 のはいいのだが……奥の手がない…………

 逃げ回る中衛さんとかどう殺せばいいんだ……


 仕方ない、基本に立ち返れ!俺が今まで培ってきた経験、知識、技術、幸運すべてを注ぎ込め、考えろ、倒す手段を。


 カリンの悲鳴が聞こえる、キャトルの悲鳴が聞こえる、バッカスはまだ生きてるか?


 基本に忠実に!最初に覚えたこの技を奥の手⑥認定だ!


 俺はスキルを発動する。


 「逃げ足」対象はアルレシア。


 アルレシアの反対側にいるエミリアに向けて俺は二倍の速度で駆けだす。


「ちょっと急に早くなったわね……流石にこれは想定外……とでも言うと思った?これでも食らいなさい!」


 いや、お前が言うとは思わなかった……想定外だ。さすがエルフ界屈指の弓使い、その言葉はアルレシアにとっておいてあげろよ。


 「五連射」


 エミリアの最強技であろうスキルが俺に襲い掛かる、さっきは回避を諦めた必殺の攻撃だ、微妙に速度を調整し、5本の闘気の弓がちょうど俺に同時に当たるようにしている、実にいやらしい。エルフとは友達になれないな。


 だが今は、「逃げ足」をアルレシアに発動してるお陰で、エミリア方向に向かって俺は二倍速で動ける、すべて回避して見せてやろうじゃないか。


 遊び人の感が告げる、一本は食らうよ!

 喰らうんかい!!



 俺は四本の闘気の矢を無事に回避するが、一本は俺に直撃する、少なくないダメージを受けるが、今は気にしてる場合ではない、そのままエミリア目掛けて一直線!神剣ゴブリーヌを振るう。


 今までとは、雲泥のスピードにアルレシアは対処しきれない。

 ショートテレポートの発動が遅れている。


 もらった!俺はゴブリーヌを振りぬき、エミリアの首をすっぽーんした。


 とおもったら、弓でガードされた……

おいこら!大事な武器だろ?大切にしろ、それでも弓使いの端くれか?

 だが、ゴブリーヌが綺麗に弓の弦を切り裂いた。


 ふはははは、弓の無い弓使いなど襲るるに足らん。


 「ちょっと、危ないじゃない!大事な弓をよくも壊してくれたわね、いいから黙って死になさい。」


 「クイックショット」


 あれ?弦無くてもスキルは使えるんだ?ふーんいい勉強になったわ。


 スピードに特化したクイックショットの近距離射撃、俺に回避するすべはない。

 腹部にものすごい衝撃が走り、あばらの一本や二本が折れる寸前に、


 「ヒーリング」


 うちのヒーラーをなめてもらっちゃ困るぞ?

 これで此方はノーダメージだ。


 あっこれ前にも使ったピッケルゾンビ作戦だ!

 もう二度と使わないと誓った禁術をここで使わされるとは、不覚なり。



 さて、エミリアの必殺スキル「五連射」の闘気の矢、俺が躱した残り四本がアルレシアを襲う。


 「ちょっとエミリア?同士討ちになってしまいますよ?このままじゃ、エミリアの必殺スキルが私に突き刺さる、これは想定外ですね…………とでも言うと思いました?」


 はい。それ言うと思ってました。


 「ショートテレポート」


 アルレシアは今までエミリアに使っていた転移魔法でエミリアの攻撃から逃げる。


 「ダブルマジック ショートテレポート」


 俺という獣に、襲われたエミリアも逃がす。


 さすが賢者ですね、よくもまあ、そんなに転移魔法使えるねえ……そろそろMP尽きたでしょ?ねえそうでしょう?


 覚悟しろ、エミリア、アルレシア!遊び人に成敗されろ。


 完全に俺のターン!のはず。




 俺が美女二人に襲い掛かろうとした瞬間である。



 爆音が辺りに響き渡る……嫌な予感しかしない。

 たしか、うちのPTにこんな爆音奏でるスキルを使える奴はいない。


 「くぅ……ここまでか、さすが剣聖セバスチャン……ワインの恨みはらすことは叶わなかったか……あとはピッケル任せたぞ。」


 バッカスの断末魔が響き渡った。


 まてーぃ。


 まだだ、もう少しだけ粘ってくれません?酒が切れたなら安酒あげるよ?

 あと少しで、賢者と弓使いを屠り、助太刀に行くから!


 期待してみるもバッカスからの応答はない、どうやら死んだようだ。

 10万Gもの酒を使ってるんだぞ?

 せめてお金返して……それだけ剣聖が強いと言うことか……


 かくして、剣聖セバスチャンが野に放たれた……

 完全に相手のターンである。


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