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幸運全振りで異世界転生!職業遊び人で目指す異世界最強  作者: ひろち
遊び人と執事の対決
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遊び人とセバスチャンPTの闘い①

 とうとうこの日がやって来た。




 そう……俺の誕生日……カリンの誕生日……現実をみよう。




 セバスチャンとカリンが戦う日だ!


 頑張れカリン頑張れカリン。


 セバスチャンのことは、任せたから他のモブ達は俺に任せておけ!




 約束の場所に行くとそこには……


 すでにいました、セバスチャン氏とその仲間4名




 そして俺の応援に駆けつけてくれた大量のゴブリンちゃんたち!


 さすが、王の民だ!


 数では、圧倒的に勝ったな。


 せーので一斉攻撃といこうかね。




 あれ?そういえば、村での仕事はどうしたのかな?


 うちの村は有給とかそういう制度ないからね?


 これからも作らないよ。




 


 酒乱のバッカスもちゃんと来てる。


 手には酒瓶を持っており、相当酔っているようだ……




 そして、なんとなんと、ラッシャーマイケルトルネオダナンの逃げ出したおっさん四人組もいるではないか!


 何しに来やがった……




「ようピッケル、久しぶりだな、受付嬢から聞いたぞ剣聖セバスチャンと戦うんだって?心の底から応援するぜ、セバスチャンをな。」




「貴賓室使ってるんだって?あの部屋は最高だろ。俺の宿屋自慢の一部屋なんだ。あそこに泊まれるならお前も一流の冒険者だな。おっと、セバスチャンと戦うなんて超一流冒険者か、失礼失礼。とにかくセバスチャン頑張れ。」




「いやーたまたま商店街の温泉旅行と重なってしまってな。俺に黙って錬成なんてしてないだろうな?それにしてもセバスチャンの名剣楽しみだな。セバスチャンの名剣対神剣ゴブリンソードか……心が躍るぜ。」




「この度は大量のアイテム購入ありがとうございました。温泉でまた新しいアイテムの着想を得ましてね、軍資金にさせてもらいますよ。それに、私の作った秘蔵の道具がセバスチャン氏に効くのかもたのしみですね。セバスチャン氏どうぞ頑張ってください。」




 温泉旅行かあ楽しそうだね、温泉旅行ならしょうがないよね……うんうん。


 温泉旅行だと!ゴブリンちゃんから聞いてるぞ、夜逃げするように逃げ出したことを……その足で温泉旅行いってきたのか、いいな、誘ってくれよ……


 とにかく、敵前逃亡し温泉旅行だなんて、伝説のおっさんシリーズとして恥ずかしくないのかね。


 あと何気にセバスチャンを応援するな!仲間だろ?

 地味にショックだ。

 セバスチャンPT片づけたら次は……首を洗って待っていろ……


 ゴブリンの村から顧問が四人ほど消えるかもな……


 一方悠然と構えるセバスチャンとその一行、余裕すら感じる。

 セバスチャンは、セバスチャンらしく執事服を着てらっしゃる。

 それ動きづらくないの?


 「ピッケル様、逃げずに来たことは褒めて差し上げましょう。」


 逃げたら一生追いかけるストーカーだろ……逃げてよかったの?

 まだ間に合いますでしょうか……



 「ええ……僕たちのPTを認めていただくためにも卑怯な手を使うわけにはいかないですからね。」


 つまり、卑怯な手しか使わないという宣言だ!

 覚悟しろセバスチャン


 「それにしても、お嬢様……また、お強くなられましたね。」


 「そうよ!私はピッケル達といれば、どこまでも強くなれるの。ピッケルはちょっと無謀なところもあるけども最高のリーダーよ。」


 そう褒めないで……無謀だなんて、図星すぎて照れてしまうよ。 


 「いえいえ、お嬢様の途方もない才能の賜物です。本当にお強くなられた……今のお嬢様には私も手加減しかねますよ?今のうちに降参されてはいかがでしょうか?お父上がご用意された、この三人PTにシャルロット様とお二人でご加入ください。」


 セバスチャンが連れてきた四人について簡単に説明する。

 今日戦う相手でもある四人である。


 エルフ随一の弓使いエルミアさん。

 美しいぜひPTに!

 年齢が見た目どおりならな、200歳のばあさんならお断りだ。



 「どうも……エミリアよ。勇者といえど人間と組むのは不本意だけども、魔族には晴らし切れない恨みがある……どうしてもというなら、PT組んであげるわ。」


 いきなりの上から目線である……



 なんとか流拳法の師範代だというユンさん。

 すばしっこそうだ!是非我がPTに!

 俺を殴らなければね。


 「どっもーカリンちゃんにシャルちゃん一緒に魔族と戦おうよ!私たちもまだまだ修行中の身だから一緒に強くなろう!このへんならレッサードラゴンとかいいよね?明日さっそくいこっか?」


 ノリが軽いな、フットワークも軽そうなのが難点だ。


 期待の賢者だという、アルレシアさん。


 「初めてお目にかかりますアルレシアと申します、まだ駆け出しですが、賢者させて頂いています。魔法しか取り柄がない私ですが、カリン様のお力にはなれると思います、どうぞよろしくお願いいたします。」


 お前が賢者か?確かに賢そうだ、是非俺のPTに!

 やっぱり遊び人追放したりするのかな。


 三人とも年齢的には、16~18くらいで、カリン、シャルと同じくらいだ。


 そして全員が女……これ、ただ単にカリンに変な虫が付くの嫌なだけなんじゃ?

 提案があります!僕とキャトル入れてくれませんか?結構使えますよ。

 あと呪われた聖者も……呪いが嫌じゃなければ……




 さらにもう一人忘れかけていたがおっさんが一人いる。

 肉壁用ですね、良くわかります。

 流石セバスチャン戦というのをわかっている。

 肉壁おっさんは俺も大好物だ!




 なんで俺のPTにいないんだろう?おっさんが逃げやがったからだ。

 ラクーンでも有名な傭兵だというおっさん……もといキッシュさん。


 「俺はセバスチャンに雇われた傭兵だ、この戦いが終わればPTからは抜ける。子供をいたぶるのは気が引けるが、金をもらっちまってるからな、もらった分はちゃんと仕事をさせてもらうぜ。かなり高額にもらっちまったからな……ピッケルとやら覚悟しておけよ!」


 何で俺を名指しで覚悟決めさせるのかね……倍だそう倍!今寝返れば三倍だ。


 「さすがにお父様も私向けのPTを考えてくれたようね……でも誰であれ、何と言われようがお断りよ……仲間は自分で選ぶわ!心の底から信頼できる仲間を……そのうえで貴方に、私からの最後の真実のお願いよ!このお願いを断るならあなたはもう一生私の敵と考えます!」


 一生のお願いを使い切ってるシャルは、最後の真実のお願いとやらに望みを託す。


 最後の真実のお願いってなにそれ?


 「セバスチャン!幼いころから私のことを守り、育て、強くしてくれたあなたのことを私は今のPTメンバーと同じように信頼しています。PT最後の一人はあなたがいいわ!貴方しかいないの!これが私からの最後の真実のお願いよ!」


 「セバスチャン、私たちのPTメンバーになりなさい!」


 カリンが目を潤ませながら懇願する。


 効果は抜群だ。


 「お嬢様……セバスチャン嬉しゅうございます。」


 セバスチャンも目を潤ませる。


 なにこの感動の名シーン、まるでドラマの1シーンのようだ……

 そう……すべては仕組まれたシナリオ、昨日必死でカリンと考えた!


 戦う前から戦いは始まってるんだ、心理戦パートだ。


 この一撃でセバスチャンを屠る。


 「あと30歳、いや40歳若ければ私はあなたの言葉に付き従ったことでしょう……貴方とともに戦場を駆け回る……信頼しあえる仲間として……それはそれは、最高の経験となるでしょうね。しかし今は、お父上を支える執事という仕事に誇りをもっております。大恩あるお父上を裏切るわけにはいかないのです……たとえ最後の真実のお願いと言われましても、お聞きするわけにはまいりません。先ほどの言葉は胸に刻んで置かせてください……すみませんお嬢様……」


 ですよね。


 あっPTに入らないなら、勝手にカリンの言葉を胸に刻むのやめてくれますか?

 著作権的な何かに抵触します。 

 諦めてさっきの言葉は忘れるがいいセバスチャン


 だが、かなり深刻な精神ダメージをセバスチャンに与えることができたようだ。


 これでカリンへの攻撃は、無意識にでも手を抜いたものとなってしまうことだろう。


 その分俺に攻撃が回ってきたりしてね?


 あれ作戦間違えたか?


 とりあえず奥の手①


 カリンによる精神攻撃は成功かな?




 「話し合いは終わりで良さそうだな……うーう。吐きそうだ、そろそろメインイベントいこうか?……ウィック……」


 酒乱のバッカスが酔ったまま感動の名シーンをぶった切る。


 「さあ強者どもよここは闘技場……うーぃ。命ある限り戦い相手を殺し尽くせ……うぃーい。っといいたいところだが、若いものが死ぬのを見るのは、気が引けるからな。条件をいくつか決めようじゃねーか。」


 さすがバッカス!酔っていてもちゃんと仕事をする。


 伊達に酒乱してないぜ。


 「条件1 どちらかのPTリーダーが負けを認めたらその場で戦闘は即時終了とする。条件2 誰かが瀕死の重傷をおって回復手段が尽きているようであれば、あの世に行く前に俺がピッケルから預かっている『竜の涙』を使って回復させる、その場合も戦闘終了だ。条件3 諸事情で明確に勝負が決まらなかった場合は、俺の裁量で戦闘を終わりとし、俺を含めて観衆たちが採決を下す。異論ないか?」


 「はい、問題ありません。」


 俺は即答する。


 「ちょっとセバスチャンさん、あの人間相当酔ってるわ、あんなのに立ち会い任せて大丈夫なの?」


 エルフのエルミアさんが、酔ったバッカスを薄汚いごみを見るような目で見る、なんというご褒美でしょうか?ダナンさんがとても羨ましそうにみていますよ?たぶん……


 「ええ、バッカス氏は酔えば酔うほど強くなる酔拳の達人です、酔っていようがその目は狂うことはありません。大丈夫ですよ。たぶん……」


 「アルレシアさん、今のPTリーダーはあなたです、ご決断を。」


 「あっそうですね、PTリーダーは私でしたね。死人がでないよう配慮された良い条件だと考えます。その条件でお願いいたします。ちなみにこちらは、セバスチャンさんではなく、私がPTリーダーとなっていますのでお間違え無いようお願いいたします。確認ですが、そちらのPTリーダーはカリン様ではなく、ピッケルさんで間違いありませんか?」


 セバスチャンPTではなくアルレシアPTだったようだ。


 「はい、俺がPTリーダーです。」


 だが、奥の手②は成功したようだ。


 奥の手②バッカスを正式に立会人に指定し、死人ピッケルがでないようにすること。




 これで最低限俺の命は守られるぜ!



 この戦い、今のところ俺の作戦どおり、遊び人の掌の上で転がっていること、賢者のアルレシアさんは気が付いているのかね?気が付いていない?そんなんじゃ賢者は務まらない、いますぐ遊び人にジョブチェンジだな。


 すでに戦いは始まっているんだ!


 賢者なんて一番ヘイトの高い職業がさらにヘイトを集めるPTリーダーを務めるだなんて悪手中の悪手では?遊び人をなめると痛い目みますぞ?


 アルレシアの未来を想像し心の中で手を合わせる。



 ピッケルというただでさえ、セバスチャンの怒りを勝っている俺がPTリーダーを務めるだなんて、悪手中の悪手では?セバスチャンなめてると死にますぞ。


 俺の未来を想像して、心の底から逃げ出したくなる。


 ごめん、カリンちょっとだけPTリーダー変わってくんない?この一戦だけいいからさ。


 「うーぃそれじゃ両者合意ってことだな、じゃっ飽きたら戦闘止めちまうからせいぜい楽しませてくれな。」


 こうして、遊び人PTと賢者PTとの戦いの火ぶたが切って落とされそうになる。


 だが、もう逃げるわけにはいかないのだ……このPTを守るためやることをやるまでだ。


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