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幸運全振りで異世界転生!職業遊び人で目指す異世界最強  作者: ひろち
遊び人と執事の対決
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遊び人と狩りの清算と散財

翌朝、新たに「呪われた聖者」を仲間に加えたピッケル一行はトラウマになった狩場を後にし、冒険者ギルドでドロップアイテムの清算を実施する。


 毎度のことながら、歴戦の受付嬢が受付にいる。

 年中無休ですか?たまには休んで冒険者ギルドに安寧を……


「ほう、少しは見れる顔になったな。」


 前から俺は可愛いし、女性陣も可愛いですよ?


「貴方に教わった狩場はまだまだ、僕たちにはレベルが高かったです、ですがなんとか生きて帰れました。これが今回のドロップアイテムです、清算をお願いします。」


 危うく死にかけたわ!殺す気か。


 アイテムボックス満杯につまったドロップアイテムをどっさりとカウンターに出す。


 「すげぇ。レッサードラゴンの宝玉初めて見たぞ。」

 「レッサードラゴンの肝もあるじゃねえか?あれ美味いらしいぞ。高くて食べれたことないけどな。ガハハハッ」

 「さすが勇者PTだな、カリンさんお美しい……」

 「いやいやそこは聖者のシャルロット様だろ!」

 「あのゴブリンちゃんも捨てがたいぞ?」

 「まてまて、あの白い服着た男の子も可愛くて食べちゃいたいわ!」


 モブ冒険者たちがざわつく……俺のお尻のあたりもざわつく。


「ああ煩い!」


 一瞬でギルド内に殺気が充満する、歴戦の受付嬢の必殺技の一つ殺気の垂れ流しだ。

 初心者冒険者たちが卒倒してます!やめてあげて。


 だが、前ほどの威圧感は感じなくなった。

 何せこっちには「呪われた聖者」がいるしね。勇者の呪いの方がよほど怖いわ。


「こんな多くのドロップアイテムは見たことがないな……乱獲しすぎだ!冒険者ギルドでもこんなに一度には買い取った前例はないぞ……市場が混乱するな、値崩れが……」


 なんとあの歴戦の受付嬢がうろたえていろ。責めるなら今だ!


「そこをなんとか……色々事情がありまして。どうしても今すぐお金が必要なんです!キャトルのお父さんが……」


 キャトルのお父さんが……とっても元気なんです。


 というか、冒険者ギルドを通さずにドロップアイテムを売ることを禁止しているんだから全部買い取れよ!


「相変わらず適当なことを言うな!おまえたちの事情は聴いてる。」


 ひぃ、殺される?だがやはり昔ほど歴戦の受付嬢が怖くない?俺たちも歴戦の仲間入りしたってことかしら?


「ラッシャーもいないし、まあいっか?ここで買い取り拒否なんてしたら、冒険者ギルドの信用が落ちかねない。ダナンの所に持ち込めば何とかなるだろう。」


 ダナンさん逃亡生活中だけど大丈夫?


「クエスト報酬も含めて全部で100万Gだな。」


 ………………100万Gだと、俺たちの命の値段はその程度か?勇者に呪われた聖者にハイゴブリンに遊び人の四人の命だぞ?最後の一人が値段を吊り下げてるって?すみません。


 100万Gだって!どでかいマンション一棟買えるほどの金、一生遊んで暮らせる金……これが幸運チートの力よ!


 俺……この清算終わったら錬成の泉に行くんだ……目がうつろになる。


 「錬成、錬成、錬成、錬成……」


 すかさずシャルが俺の頬をつねってくれる。危ない!俺たちの余りのドロップに嫉妬した冒険者の攻撃により、謎の状態異常にかかっていたようだ。こういうときは、姉さん女房のシャルは頼りになる。


「ありがとうございます!全部買取お願いします。」


「同じ種族のドロップ品が多いと市場が混乱する、今後もこんな狩りを続けるなら、買い取り価格も安くせざるおえないぞ、これからは少し考えて狩りをしろ。それから、買い取りは原則冒険者ギルドを通してもらうことになっているが、生産スキルでも取得して、自分で消費することも考えろ。」


 なにこの歴戦の受付嬢優しい……そんなに優しくされたら、俺つけあがっちゃうよ?


「アドバイスまでありがとうございます。実はもう一つ折り入って頼みたいことが……」


「断る!セバスチャンとは戦わない。」


 秒で断られた……言い終わる前に断られた。せっかく勇者PTに入るチャンスをあげようと思ったのにもったいない!

 剣聖と戦えだって?俺だって断る。


「いえ、違うんです依頼したいことがあるんです、貴方も知っている通り色々事情がありまして、対人戦の練習をしなくちゃいけないんです。なるべく強い冒険者の方に練習相手になってもらいたくて!戦う相手の情報がなくて……できるだけ多くの人と戦ってみたいんです。PT解散の危機なんです!どうか協力していただけませんか?」


 俺は即座に依頼を切り替える。


「まあ、それなら協力できるな、だがセバスチャンレベルの冒険者はラクーンには居ないぞ、なにせ辺境の地だ。それ以下とはいえ、高ランクの冒険者を多数、今から急遽募るとなると、三日で10万Gくらい見積もってもらいたいな。いいか?」


 いいかって?いいに決まってない!!

10万Gってどえらい大金ですよ?

やはりぼったくり冒険者ギルドか!


だが、雇った冒険者にはこちらの新スキルの実験台になってもらうんだ、「呪われた聖者」の呪いだってくらってもらうからね?

俺なら10万G貰おうがやりたくない仕事なのは確かだ……


 金で強くなれる部分はつよくなろうじゃないか!


「ありがとう。それでお願いします。」 


 満面のピッケルスマイルを歴戦の受付嬢にぶつける、効果はなかったようだ……


 恋の方も歴戦ってか?


 歴戦の受付嬢を仲間にすることはできなかったが、十分な資金を得ることができて大満足だ。


 冒険者ギルドにもう要はない!


 軍資金は今手にしたばかりの100万Gといままでに稼いでいた20万Gがある! 


 高ランクの冒険者に強盗に合う前に、歴戦の受付嬢のカツアゲに合う前に逃げろ!


 さあ、錬成の泉へ!じゃない、まずはダナンの道具屋を買い占めるぞ!




 その後ダナンの道具屋を買い占めようと思った俺だが、店長代理のハイゴブリンちゃんに赤字覚悟の大割引してもらっても、買い占めることはかなわなかった。


 ダナンの道具屋恐るべし、謎の道具がありすぎます。人体実験は済んでるんでしょうか?


 とはいえ、高品質のポーションをアイテムボックス一杯に買い込み、更にはレアな道具も多数買い占めることができた。


 奥の手に仕えそうな代物がザクザクでてくるから怖い。さすがマッドサイエンティストダナンだな。

 お主も悪よのう!


 ダナンの道具屋で40万Gつかってしまった、なにこの面白い物のデパートは?遊び人心に火がついてしまい、ついつい無駄なものまで買い過ぎてしまった、恐るべしダナンの店……だが、金は力なりだ!




 続いてトルネオの武器屋へ。

 キャトルの武器を新調するためだ。


 「さあキャトル好きな装備を選んでごらん。」


 ここの装備はどれも高いがキャトルのレベルはまだまだ低い、さすがに金が足りないってことはないだろう。

 そもそも、キャトルの装備を整える為に金策していたのだ。


 「はい。じゃあこれでお願いします。」


 ……ただのゴブリンソードのようだ?


 「キャトル?俺に錬成してこいってことかい?」


 はい、喜んで!


 「ここにある武器は、どれも高すぎてとても私なんかが使っていい代物ではないです。」


 そういいながらも、数ある名剣に目を輝かすキャトル。さすが戦闘民族ハイゴブリンちゃん、強い装備によだれが出ている。


 「キャトル貴方の装備を整えるが私たちPTが強くなる近道なのよ!遠慮せずに選んでいいのよ?万が一お金が足りなかったらセバスチャンにいってすぐに用意させるわ!」


 そのセバスチャンを倒すために装備選んでるんですけど?本当に助けてくれるのかい?


 「そうです!レッサードラゴンにダメージが通らなかった悔しさを思い出して。ピッケルさんを一人にしてしまったあの日のことを!」


 長引いたのは道にまよったシャルのせいだけどな。君も忘れないようにしてね。


 「キャトル本当に気にしちゃだめだよ。俺もこのゴブリンソードを作り上げるのに随分お金がかかったけど、お金をかけたからこそ、今こうやってキャトルとPTを組むことができてるんだ。昨日話したスキル構成に合う装備を選んでごらん。」


 昨日の話し合いで、とにかく敏捷を生かせる軽めの短剣を二本買うこと、今持っているヒッグスナイフは投擲用に回すというところまでは確定している。


 「うう……わかりました。」


 そうして、店長代理のハイゴブリンちゃんと一緒にあれでもない、これでもないと様々な剣を手に取っていくキャトル。特殊効果等に気を配りつつ慎重に選んでいく。


 しばらくして、キャトルが手に取った二本の短剣は、それはそれは見事な短剣だ。

 一目で高いとわかる!じゃない、強いとわかる。


 「ご主人様、これとっても手にしっくりきます!私に使ってっていっています。この短剣二本にしてもいいでしょうか?」


 ついにキャトルも武器の声が聞こえるようになったか、いや武器はしゃべらん。俺のゴブリンソード様だってまだしゃべらない。そのうちしゃべるのかしら?


 「もちろんだ、キャトルが納得いく品が見つかったならいくら出したって惜しくないさ!」


 男の甲斐性を見せる時だ。シャルとカリンもうなずいている。


 ハイゴブリンちゃんに値段をこっそり聞く、合計で60万Gした………卒倒しかける。


 安い安い安い安い、PTのため、俺が生き残るためだ、安い安い安い、やっぱり高いわ!

 キャトルやっぱりゴブリンソードにしてもらっていいかな?

 嘘です買います、遊び人に二言はない。


 キャトルには値段は内緒にしておこう。気が引けてまともに武器を使わなくなるかもしれないからな。


 キャトル大事に使ってくれよ、もし無くしたりしようものなら?レッサードラゴンの狩場にソロでいってもらうからな。


 「おお。おもったより安いなあ!在庫さえあればもう2本ほどかってもいいくらいだなあ。」


 完全に棒読みとなりました。




 そうして俺たちは命がけの狩りで得たお金を一瞬で使いつくした。


 まだ、10万G残ってるが、それはバッカスの酒場で豪遊するために取っておかねばならない、大切なお金なのだ。だって余命三日かもしれないんだぜ。

 ここで遊ばないで何が遊び人ですか。


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