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幸運全振りで異世界転生!職業遊び人で目指す異世界最強  作者: ひろち
遊び人と執事の対決
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遊び人と強くなったPT狩り

 翌朝、豪勢な食事と十分な睡眠で元気一杯のカリンとキャトルと俺、一方シャルはどうやら少し寝不足のようだ。ダメだぞシャル寝不足は美容の天敵だ。


 爆睡して寝てしまった俺が悪い?

 少し罪悪感、ちゃんとフォローすることにしよう。


「シャル昨日の夜は本当にごめんね、大事な話があったみたいなのに……あまりに疲れていて布団にはいったら一瞬で朝でした。このお詫びはいつかするからどうかこん棒で殴るのだけは……」


 俺には珍しく、ちゃんと正直に寝てしまったことを話し誠意をもって謝る、本当に悪いとおもっているんだ、女性に恥をかかすのは良くないし、なによりシャルを怒らせると大変なことになると、キャトルから情報を得ているからね。


「本当ですよ!ジョブのことで、カリンとシャルの二人に話す前にピッケルさんに相談したいことがあったのに……でもピッケルさんの疲れって、元はといえば私が原因ですもんね、私こそ無理いってごめんなさい。話は今日の夜にでもみんなで話すことにします。でもお詫びは期待して待っていますからね。」



 笑顔で返してくれるシャル。

 それでこそ聖者だ!呪われた聖者とかいつも陰で呼んでいてごめんな、だって事実なんだもの。

 ちゃっかりお詫びは貰おうとする当たり腹黒いよな……


 あれ?本当に相談があったのか……変な邪推をしたのは誰だ?すまぬ。



 テントを出てから三十分ほど、二日前にこのあたりのレッサードラゴンは狩りつくしたかとおもったが、レッサードラゴンに出くわす、貴重な生き残りだ。死んで我がPTの糧となれ。

 今日はなるべくたくさん狩ってレベル上げしたい俺たちには嬉しい誤算だ。


「ご主人様レベルアップした私のスピードみていてください!」


 レッサードラゴンを見つけるや否や駆け出すキャトル、とっても速いです。これは鬼ごっこしたら一瞬でつかまってしまうな!キャトルとは鬼ごっこをしないと誓う遊び人である。


「私も負けないわ!シャルいきましょう!」


「ええ、昨日は恥ずかしいところしかピッケルさんに見せれませんでしたからね、がんばりましょ。」


 カリンとシャルも駆け出す。


 俺もちゃんと駆け出す、PTの連携って大事だもんな、また三人が一気に星になるような事態は絶対に避けなければならない、星になるときは一緒だよ!もう一人にしないで……


 シャルとカリンが到着するころには、キャトルの戦闘はすでに始まっている。

 もう少し歩調合せた方がいいかもね?

 キャトルは巧みに、レッサードラゴンの尻尾を掻い潜りながら、レッサードラゴンの目を執拗に攻撃している。実に恐るべしゴブリンちゃんである。


「おねえちゃん、遅いですよ、間もなく片目をつぶせそうです!」


「遅くなったわキャトル!」


「ここからは、私たちの出番です、『アイシクルランス!』」


 シャルは射程ギリギリでアイシクルランスの魔法を発動させ三本の氷の槍をレッサードラゴンに射出する。キャトルに気を取られ片目を潰されそうなレッサードラゴンは躱すすべなく、横っ腹で受け止める。

 さすがに、レッサードラゴンの固い鱗を氷の中級魔法「アイシクルランス」で貫くことはできず、氷の槍は横っ腹で爆散する。だが、そこは腹黒聖女のシャルである、器用に三本の氷の槍に時間差をつけて、同じ場所に打ち込む。アイシクルパンチの三連打だ!レッサードラゴンの固い鱗もこれには耐えきれず、横っ腹の鱗の一部が剥がれ落ちる。


「今ですカリン。」


「まかせて!『ブレイブスラッシュ!』」


 勇者固有スキルが中距離から鱗が剥がれた横っ腹にさく裂し、レッサードラゴンの腹部が切り裂かれる。致命傷とはいかないが、大ダメージだ。


 相手の弱点に向けて攻撃するなんて、カリンが成長してる?あのカリンが?お父さん泣きそうだよ。執事のセバスチャンにも知らせてやらなきゃな。その身体に食らわせてやろう!


「さすが、おねえちゃんです!私もまけませんよ!トリャア」


 キャトルに向いていたレッサードラゴンの注意が、大けがを負った腹部と、憎き敵シャルとカリンに向いた。その瞬間、キャトルのヒッグスナイフがレッサードラゴンの片面に深く突き刺さる。

これで奴の視界は半分だ!でかしたキャトル。見えないところで悪さができるぞ。

 再度レッサードラゴンの注意がキャトルへ向く。


「よくやったわキャトル!次は私のターンよ。」


 カリンは、レッサードラゴンに駆けよりながら、追撃の準備に入る。


 「チャージドスラッシュ」

 戦士系基本スキルだ、力をタメ通常の二倍の攻撃力を叩き込むことができる。


 闘気を貯めるのに一秒程度時間が必要であり、接近戦では隙ができるのが玉に傷だが、キャトルがレッサードラゴンの注意を引いており、片目もつぶれているので攻撃される危険はほとんどないうえ、中距離から駆けながら闘気を貯めることにより、限りなく隙を無くす。

 ちょうどカリンがレッサードラゴンの間合いに入ると同時に闘気が貯まり、「チャージドスラッシュ」がレッサードラゴンの腹部を深く抉った。


 レッサードラゴンの断末魔が響き渡り、ドラゴンは星になりました。


 勝負あり、俺たちの勝ちだ!


 なにこれ?俺何もできなかったんですけど?何もする気もなかったけど……


 実に見事な連携でした。

 昨日、一瞬で星になって消えた三人とは見違えるほどの見事な連携だ。昨日の間に中身入れ替わってたりしません?

 三人だけで死地を乗り越えた経験がこれほど三人を成長させるとは思わなかった、かわいい子には、旅をさせるってやつだね。実際一番怖い旅をさせられたのは俺だけど?つまり俺が一番成長しているってことだ!負けてられないぜ。


「どう?ピッケル見てくれた?昨日とは雲泥の差でしょ?」

「ご主人様!火力なくても弱点を突けばいいんだってシャルお姉ちゃんが教えてくれました。」

「もう二度とピッケルさんを一人で残すことなんてしませんから!」


 実に誇らしげな三人である。マウント取るのはレッサードラゴンをソロ狩りできるようになってからにしてもらおうか?

 でも偉いぞみんな見直した、これなら本当に執事セバスチャンを倒せるかもしれないな。

 奥の手その⑩みんなで全力で逃走の出番がないのでは?一番有力な奥の手なんだが。


 「みんなすごい!俺感動したよ。やっぱり連携って大切だね、見事な連携でした!みんなで協力すれば自分たちより強い相手にもちゃんと勝てる!この勢いでセバスチャンPTも倒そう。」


 たしかに、連携はとてもよくなった、だがレベルはまだまだ上げておきたいところである。


 俺は心を鬼にして……昨日いつの間にか覚えていたスキルを使うこことする。


 「物真似:レッサードラゴンの咆哮」


 俺の口からでた、レッサードラゴンの断末魔のような方向が山中を木霊していく。よくこんな音出せたな。俺の体はどうなってるんだ?


 「キングスライムの咆哮」と同様にレッサードラゴンが仲間を呼ぶスキルである。


 「みんなよく聞いてくれ、レッサードラゴンを探し回って道に迷ったら大変だよね?はぐれる可能性もある!これが最善手だ!四人で連携すれば何も怖いものはないさ、さあ頑張ろう!」


 遠くにレッサードラゴンの群れが見えた10匹くらいか?……あれ……予定よりだいぶ多い?

 まああれだ、獅子は我が子を千尋の谷に突き落とすって奴だ。一気にレベル上げするぞ!みんなエイエイオー


「ピッケル!昨日のことやっぱり怒ってる?ごめんなさいってば!」

「ご主人様やっぱり怒ってらっしゃるの?でも、ご主人さんと一緒なら私頑張ります。」

「これは回復し甲斐がありますね……MPたりなくなってもしりませんよ!」




 その後は、本当に地獄でした。レッサードラゴンを倒し切ったとおもったら、都合よく次の群れに襲われ、夕方までほぼ休む間もなく戦い続けたのだ。危うく死にかけたとかいうレベルではない、三回ほど転生の女神に新しいジョブの選択を迫られたほどである。危うく転生しかけた!である。自分で自分を恨むとはこのことだ。

 だが後悔はない、なんとかみんな無事?生きて狩りを終えることができたのだから……


 ああ生きているってすばらしい……流石の俺もこの「レッサードラゴンの咆哮」は自重しようと心に決めた。伝説のおっさんシリーズがいるとき以外はね!


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