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幸運全振りで異世界転生!職業遊び人で目指す異世界最強  作者: ひろち
遊び人と執事の対決
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遊び人PTのレベル上げ

 馬車に揺られることドンブラコドンブラコ半日ほどで、北西の高原についた。

 歴戦の勇者もとい歴戦の受付嬢おすすめの狩場で一気にレベル上げを図る俺たち。

 待ってろセバスチャン!いつでも逃げれるくらい敏捷をあげてやるぜ!


 ところでレッサードラゴンって何?レッサーパンダみたいな可愛い感じかい?美味しいの?

 レッサーのあとにドラゴンっていうのっぴきならない言葉が付いてるけど大丈夫なの?美味しいの?

 そのへん完全に失念していた。失念失念……


「シャル、レッサードラゴンとは戦ったことある?」


「ありますよ、レッサードラゴンといってもファイアーからアースまで様々な種類がいます。中にはレベルが高くなっていて、ほとんどドラゴンに近い個体もいますので注意してください。」


 えっドラゴンに近いとか大丈夫なんでしょうか?ドラゴンって普通は最強のモンスターだよね。知り合いに残念なドラゴンがいるけど……あれは例外だろう。


「正直今の私たちに適正な狩場とは思えないんですけども、受付嬢さん怖いので何も言えませんでした。」


 シャル生死にかかわる情報は早めに情報共有しようね?

 いつも死ぬのは前衛からとはかぎらないんだぜ。


「でも、ピッケルさんとてもお強いですし、絶対に死なせませんから安心してください!」


 心強いことこの上ない、死にたくないのはもちろんなんだけど、またあれですか?ピッケルゾンビアタックですか?痛いのも嫌なんですけど!痛みがなくなる麻薬とかないのかな?シャルの悪魔!


「レッサードラゴンは、私もレベル上げの時に連れていかれたわ。セバスチャンは容易に倒していたから、レッサードラゴンくらい倒せないとセバスチャンを倒すのは厳しいわね。大丈夫よピッケルがいれば!きっとなんとかなるわ。」


 おい勇者。遊び人に丸投げするのはやめてください。


「ご主人様についていきます!ご主人様が、レッサーパンダごときに負けるわけありません。」


 キャトル君は何と戦うかちゃんと話を聞こうね!可愛い幼女じゃなければPT首ちょんぱだからね。


 歴戦の受付嬢ならレベル35あたりで、易々とレッサードラゴンを倒していたかもしれないが、こちらは遊び人PTだぞ?遊び人と美女と幼女のPTだぞ?歴戦とは程遠いんだ。勇者もいるけど……

 歴戦の受付嬢のレベル35を想像してみる。うん歴戦だ。強者だ。敵にしてはいけない人外だ。

 これは狩場を聞く相手を完全に間違えましたね。誰だ歴戦の受付嬢なんかに聞いたのは?俺だ!俺じゃないか?言い訳できん。

 下手するとセバスチャンと再会する前にPT全滅するんじゃない?よかったこれでセバスチャンと戦わなくてすむぞ!朗報だな。


さあ、今日のピクニックは終わりだ、みんなお家に帰ろうね?


「ご主人様、モンスター発見です!一頭だけみたいです。」


 よし帰ろう!今すぐ帰ろう!なんなら転移魔法のスクロール大盤振る舞いだ。


「ご主人様の手を煩わせる前に、先陣切らせてもらいます!」


 いや、帰るのが一番手を煩わせないわけなんですけど……


「キャトルに負けるわけにはいかないわ。私もいくわ!」


 脳みそキン肉マンな二名がものすごい勢いでかけていく。

おーい。ピクニックは終わりだよ!!雨が降る前に帰ろうよ?強制終了だ。


 そもそもハイゴブリンとはいえ、ゴブリン風情がレッサーとはいえ、ドラゴンに挑もうなんておかしいと思わないかいキャトルちゃん。種族カーストが崩壊してしまう。


 だが、大事な仲間だ見捨てるわけにも行かない……セバスチャンと戦うことを考えればドラゴンや魔王の一人や二人なんのそのだ。

 仕方なく、俺も駆け出す。


「シャル回復魔法の準備を!」


 言うまでもなく詠唱中のシャル。MP管理を無視しがちなシャルだがこういう強敵と戦うときには頼りになる存在だ。


 キャトルとカリンでは、キャトルにスピードに分があり、少しづつ離されていくカリン。

 キャトルが敵の50メートルほどに来たところで、レッサードラゴンもこちらに気が付き攻撃態勢に移る。

 レッサードラゴンは知り合いのドラゴンカテリーナに比べると大人と子供ほどの大きさの違いがあり、形態もドラゴンというよりは、超ビッグサイズのトカゲに近い。

 なんだレッサートカゲか、よしやっつけよう。俄然やる気が出てきた。しっぽを切っても再生するかもしれないから注意しよう。


 キャトルが10メートルほどの距離に近づいたところで、レッサードラゴンからの先制攻撃を受ける。

 口から火を噴いた。ドラゴン固有スキルファイヤーブレスではなく、威力控えめのファイヤーボール(玉転がしの大玉くらいの大きさ)だが直撃すれば、命の保証はない。

 ごめんなさいドラゴンさんトカゲとか呼んで、お前はやっぱりドラゴンだ!

 できる子キャトルはジャンプして回避、そのままドラゴンの背後に回り込む。いや、キャトルに回避される程度じゃやっぱりお前はトカゲだ。レッサートカゲだ!自己暗示をかける。

 トカゲが出した炎はそのままカリン目掛けて一直線。


「きゃあ!助けてピッケル。」


 先制攻撃する気満々の勇者様は、予期せぬ敵の先制攻撃に慌てふためく。


「カリン落ち着いて!キャトルみたいにジャンプしてかわすんだ」


 カリンもジャンプするが、慌てて飛んだため距離が足りない。右足に直撃する。


「あっつい!このレッサードラゴン強いわ。ピッケルも気を付けて」


 いや、今の距離があれば普通避けれるよ?

 攻撃を受けたカリンへすかさず、シャルの回復が飛ぶ……かと思ったら無傷のキャトルに回復魔法が飛んだ。

 そうだよねシャル。幼女になにかあっては保護者失格だ、冒険に連れてきた以上全力で守らなきゃね!カリンは、自業自得だし回復魔法も使える。


「カリン!いったん下がって回復を、俺とキャトルで注意を引くから中衛からの攻撃を頼む。」


 さあ、これで俺とキャトルはレッサードラゴンの攻撃と勇者の攻撃の両方に注意を向けなきゃいけない。

 最近の狩りでかなり連携は取れてきているが、強敵相手に少し浮足だっているようだ。気を引き締めなくては、油断したころに勇者の致死攻撃はやってくると決まっている。


「わかったピッケル怪我しないでね!キャトルもよ!回復したらすぐ攻撃に移行するわ。」


 いや暫く回復に専念しててもいいんですよ?女の子にやけどの傷なんて残ったら俺がセバスチャンに殺されます。


 キャトルは背後に回ったままトカゲの尻尾に切りつける!


「ご主人様と二人で連携だなんて光栄です!トカゲ死ねぃ」


 最後の方幼女らしからぬ戦闘民族の言葉遣いだ。が、トカゲの防御力は高く武器がまだ貧弱なため攻撃が通らない。ごめんねキャトル、この狩りが終わったらいい武器買うからね?キットだよ。


「キャトルウロコの間に刃を差し込むんだ。」


「はい!ご主人様でも、ご主人様も正面は危ないです!私が正面を受け持つので、背後から攻撃お願いします!」


 幼女に守られる遊び人!うん、攻撃が通らない以上キャトルが完全に囮役に徹するのがベストなのかもしれないが、幼女だからなあ……熟女だったり勇者だったりしたら考えたんだが。


「キャトル気負い過ぎないで、ちゃんと二人で連携するよ。交互に攻撃して注意を反らそう」


 そうこうしている間に俺もレッサードラゴンのファイアーボールの間合いに到達。

 ファイアーボールを警戒するが飛んでこないまだクールタイムが明けていないようだ。

 ファイアーボールのないトカゲなんぞ只のトカゲだよね?だよね?

 さあ、今度はこちらのターンだ、神剣ゴブリーヌを振りかぶる。


 とおもった瞬間、胴体の割に短めな前足を横なぎに凄い勢いで、俺に攻撃してくる。トカゲさんのターンだったようですね。ごめんごめん順番守らなくてはね……

 仕舞った。俺のターンと勘違いしていた。えっとどうしようこの前足?

 スキル「逃げ足」は使用してるが、バックステップしても避け切れないよ?


「ご主人さまーーーーー」


 キャトルは叫びながら、ウロコとウロコの隙間にヒッグスナイフを突き刺す。ズカズカズカっと三度ほど、これぞサンドバックだ!……

 そして見事トカゲの意識をそらすことに成功する。

 でかしたキャトルできる幼女ハイゴブリンだ!


 一瞬怯んだ隙に俺はトカゲの前足に向かってゴブリーヌを一線する。

 攻撃は最大の防御。敵の前足で攻撃される前に前足を使用不能にする。切断とまではいかないが、ゴブリーヌは易々とトカゲを切り裂くことができた。


 さあ、間もなくカリンも戦線復帰してくる。

 こっからはより気を張らなくては致命傷を負いかねない。トカゲにやられるか勇者にやられるか……せめてキャトルだけでも守らなくては!

 これでもゴブリンの王だからね。俺たちの戦いはこれからだ!


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