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幸運全振りで異世界転生!職業遊び人で目指す異世界最強  作者: ひろち
遊び人と執事の対決
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遊び人は執事に勝つ方策を練る

 なんとか一週間の猶予を貰った俺たちへっぽこ遊び人PT、この一週間をいかに過ごすかで余生が変わる。踏ん張りどころだ。

 セバスチャン氏には、再会を喜ぶのも束の間とっととお帰りいただけたので、引き続きバッカスの酒場で作戦会議を開始する。


「さて、大変なことになったね。一週間でセバスチャンPTを倒す!これを可能にするために明日からの行動を綿密に練らないとね。」


「そうね。みんなに迷惑をかけることを先に謝っておくわ。並大抵のことをしていたら、セバスチャンを倒すことはできないわ。命がけの一週間を過ごす覚悟をして頂戴。」


 おう。カリンお前が一番命かけることになるだろう!頑張ろうな。


 作戦1「カリン盾作戦」をすでに考えている俺である。セバスチャンの一番の弱みを使わない手はないだろう?


「セバスチャンさんもとてもお強いですし、ほかにどんな方がPTにいらっしゃるかわからないのが痛いところですね、私がPTに誘われた時には、賢者はいませんでした。作戦を立てようにも……」


 シャルも半泣きになりながら俺を見てくる。今生のお別れのようだ。

 お前心折れかけてない?あきらめんなよ?

 シャルは元々勇者PTに選抜された一員だ。

 残り全員がシャルレベルであるならば、強敵ではあるが、絶望的ではない。

 いや、むしろ勝てるわ。セバスチャンさえ何とかなればな。


「ご主人さま、一緒に村に帰りましょう!ご主人様は村で王様すればいいんです!!あんな怖い人と戦っちゃだめです。」


 キャトル……ゴブリンの村で籠城か。お前なんて賢いんだ??怖い執事もみんなで戦えば怖くない。

 さすがハイゴブリンに進化しただけのことはあるな!

 このままトンズラするっていうわけか、鬼の形相で追いかけてくるセバスチャンが思い浮かぶ。

 それ悪手ですわ。最悪村ごと全滅しますよ。


「対戦相手の情報はぜひ欲しいところだけども、あまり考えてもしょうがないさ。俺たちの連携を完璧にすることと、個人個人の実力の底上げが必須だね。手っ取り早く強くなるには装備だけど、シャルとカリンは適正レベルほぼ最高品をつかってるし、大幅な上昇は見込めないか……キャトルの装備を重点にそろえるってことでいいかな?この際最高の品で固めよう。」


 トルネオの店にあったゴスロリ服着せちゃおうかな?キャトルならさぞ似合うだろう。


「ご主人様もったいないです!私ヒッグスナイフでいいですよ。」


「だめよキャトル。いくら貴方が素早くても、セバスチャンはそれ以上に早いわ。キャトルはとってもかわいいのだから、強くてかわいい服を着るべきだわ!」


 カリンさんもわかってらっしゃる!


「キャトルちゃんの装備の底上げが一番PTへの波及効果が大きいでしょうね。」


「あとは、五人PTまで組めるんだよな。最後の一枠をどうするかだね。おっさんシリーズから一人入ってもらいたいところだけど、俺すごく嫌われてるんだよね……誘うだけ無駄な気がしてしまうのは気のせいかな??」


「不運にも魔族に絡まれたり、勇者だったり聖者だったりしますからね。定職と家族のある人は普通は、こんなPTに入りたいとは思わないでしょうね。何か策を考えますか。」


 清純系黒髪美少女のシャルがどす黒く微笑む。


「あのおっさんたちの誰をPTに入れるべきだろうな。みんな強いから迷うよね。シャルは回復専念、カリンは回復も前衛も中衛もできるオールラウンダー、俺とキャトルで前衛担当。今のPT構成はバランスいいんだよな。」


「あえて言えば固い壁役でしょうか?キャトルちゃんもピッケルさんにも怪我してほしくないですし。」


 シャルがさらっとおっさんなら怪我させてもいいんですよ?発言をする。

 たしかに、おっさんに容赦してる余裕はないよな。

 作戦2「おっさん酷使作戦」ってこれはいつものことであり、大前提であり、当然のことだった。

 作戦と言うまでもない。


「攻撃手段を増やすのはどうかしら?私もシャルも攻撃魔法が全体的に弱いから、魔法職の人なんていないかしら。ダナンさんとか?」


「どうしても誰もいなければ、戦力としては劣ってしまいますが、ゴブリンの村の戦士を呼びましょう。みんなご主人さまの為なら喜んで命を捧げるますから!盾としてつかってください。」


 さらっと恐ろしいことをいうキャトル。可愛い顔して戦闘民族ゴブリンだ。

 だが、ゴブリンソードがあれば、ゴブリンの盾があってもおかしくないよな。確認せねば!+20の錬成目指しちゃう??


「そうだね。残りの一人に関しては、俺たちに選ぶ権利はないかな?強い人ならだれでもって感じだ。なるべく早く勧誘しよう。」


 普通に勧誘して入ってもらえるとは思えない。策を弄す必要があるだろう。

 考えろ今のPTに一番使える奴は誰だ?どのおっさんだそいつに何か弱みはあるか??

 少し考えた末に結論が出る。狙うわ……あいつだ!覚悟して待っていろ?


「キャトルの装備はなるべくいいものをと考えると三日くらい金策と経験値あげで狩りをしながら連携強化をして、残りの四日は対人戦に特化した訓練って感じでどうかな。」


「賛成!」


 その後は現実逃避をするように飲んで飲んで飲みまくる。

 シャルの回復魔法のおかげで二日酔いになろうが、まったく支障がないのはとても嬉しい。

 心ゆくまで飲めるのだ。アル中まっしぐらなんですが?

 手が震えてるのはアル中?セバスチャンのせい?気のせいだ。


 PT戦に関しては、希望が見えたわけではない。でも何とかするしかない。

 PTメンバーを失うかもしれないのだ?そう考えると魔族と戦うより怖い。

 剣聖セバスチャンと戦わなくてはならないのだ、そう考えると魔族と戦うよりよほど怖い。


 だが、カリン、シャル、キャトルとならどんな困難でも乗り越えられる気がする。あくまで気がする……だけかもしれないがね……

 あと一週間、徹底的に作戦を練る。

 どんな相手が来てもいいようにあらゆる事態を想定する。


 考えて考えて考えて考える。そうやって魔族にも勝ってきた。

 今回は、手持ちのカードを増やす時間があるだけマシってもんだ。

 この一週間で最強のカードを作り上げようじゃないか!


 さあ、地獄の一週間の幕開けだ。

 カリン、シャル、キャトルPT戦が始まる前に死なないでね!


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