↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
幸運全振りで異世界転生!職業遊び人で目指す異世界最強  作者: ひろち
遊び人とゴブリンの村
PR
47/77

遊び人は祭りの開催式に挑む

 祭りの準備がすべて整い、祭りの開始となったのはちょうど夕暮れ時、まさに飯時だ。


「じゃあ、祭りの開催といきますか?みなさん準備ありがとうございました。まずは村長さん!挨拶と乾杯の音頭をお願いします。」


「はい。僭越ながら」


「みんな祭りの準備ご苦労様でした。今回これほど盛大な祭りをなぜ行うのか?我らが忠誠を誓うべき王が誕生したからに他ならない。この祭りはピッケル様がゴブリンの王への即位したことを祝うための宴である。我々ゴブリンは今後一生我らが王ピッケル様に付き従い、その命に従う!我らが王ピッケル様の名を世界に轟かせることこそが我らが使命である。我ら一人一人は小さきものであるが、ピッケル様のご指示に従いその命を捧げよ!これからは我らはただのゴブリンではない、ピッケル様の従順なる従者たるゴブリンである。死を恐れるな、死こそ我らが誉れ!ピッケル様に命を捧げる覚悟ある者のみ、この場で杯をあげよ。!!!!ピッケル王に乾杯!!」


「ピッケル王に乾杯!!!我らが命は我らが王とともに!!!!」


 大歓声とともに各地で一斉に声と杯があがる。


「んっ??????」


 何が起きた、聞いてないぞ?

 俺のゴブリンの王就任式がおこなわれた??


 村長君ちょっと後で校舎の裏まで来てくれるかな?

 俺としたことが油断した、これじゃあ完全にゴブリンの王じゃないか?

 命捧げられちゃってるんだけど???君たち可愛い顔してほんと暑苦しいし、何気に計算高いよね。

 

 ちゃっかりドラゴンを格安で守護者にしてたりさ……


 まさか俺……嵌められた?

 完全にゴブリンの王に即位しちゃってるんですけど?


 とにかく、これは何かのドッキリか何か??

 周りを見渡すがプラカードは見当たらない。


 ならば方法は一つ。乗るしかないこのビッグウェーブ!

 波に乗り切って逃げるしかないんだよっ!逃げきれピッケル。

 考えるんだ逃げる方法を!


「みんな聞いてくれ!人間だがゴブリンの王になったピッケルだ。君たちの忠誠心に嘘偽りないことを確信した。ならば俺もゴブリンの王として君たちの為にできること可能な限りしようと思う。ただ、聞いてほしい、俺はここにいる勇者カリンと聖者シャルとともに、魔王を打倒することを神に誓った身だ。王である俺が、皆の前で誓約を破ることはできない。いずれ魔王を打倒したら俺はゴブリンの王として統治することもあるかもしれないが、ないかもしれない!とにかく今は忙しい……よって、今後の村の発展の為に次の通り、各方面に顧問をつける。それぞれの顧問の指示に従い村を発展させ、来るべき魔王との戦いに備えてほしい。」


「まず、村の最高責任者は、従前どおり村長だ。村長がこの村を取り仕切る!村長の命令は俺の命令だと思ってくれ。

次に村の発展のために各方面に顧問をつけ、村を発展させてもらう。その顧問を発表しよう。」


「この村を宿場町として発展させ人間との交流を深めるために、ラクーン最高の宿屋の店主マイケルを宿場町化顧問に!」


「魔王打倒のための鍛冶技術を向上させるために、ラクーン最高の武器屋で鍛冶屋のトルネオを鍛冶技術育成顧問に!」


「人間との交易を有利にし、村の財政改善のための各種アイテム特産品開発のために、ラクーン最高の道具屋ダナンを特産品開発顧問に!」


「この村に冒険者ギルド設置し、ゴブリンの中に冒険者を育成するため、ラクーン冒険者ギルド副ギルドマスターのラッシャーを冒険者ギルド設置顧問に!」


「食料及びアルコール類の安定供給食糧問題の解決、調理技術の向上のために、ラクーン最高の酒場経営者である、バッカスを食料担当顧問に!」


「以上ラクーンから連れてきた最高に頼れるおっさん達だ。村長とこの顧問五人が村の最高責任者となる!

その他に魔族及び盗賊等からゴブリンを守るために、ドラゴンのクリスティーナを村の守護竜に任命する!

この村の発展に乾杯!!!!!!!!」


「うおおおお。乾杯!!!!ピッケル様万歳!顧問万歳!!!」


 ゴブリンたちが絶叫する。


 勢いで使い捨ておっさんシリーズを全員投入してやったぜ。


 ふはははは。ふはははは。

 君たちはもう使い捨てのおっさんじゃない。

 ゴブリンの村の最高顧問に大出世だ!これからは使ってもちゃんと回収するから安心してね。

 そして俺の村の発展のためにシャカリキに働け。

 って怒られないかしら?ドキドキ。おっさんみんなお強いんですよね・・・


「ピッケルてめえええええええ」


 おっさん五人がハモる。逃げるしかない!このビッグウェーブ。


 オリハルコンの剣を抜くトルネオ、変な呪文を唱え始めるマイケル、謎のアイテムを使用しようとするダナンなどなど物騒極まりなく、危うく死にかけるところだったが、ゴブリンの熱狂的な歓迎と五人への感謝の言葉に俺を殺したくても殺せない状況となる。

 ここで俺を殺したら末代まで呪われるぞ???


「みなさん、落ち着いて、本業の片手間に少しアドバイスしてくださればいいんです。収益が出そうなら実際に店を出したり、商品開発をしていただければ!肩書だけですよ肩書。」


「…………ゴブリンの町に宿屋かぁ」

「…………ゴブリンの使いやすい武器ねぇ」

「…………ゴブリンの冒険者か」

「…………ゴブリンの特産品ですかぁ」

「…………ゴブリンの好きな食べものねえ」


 なんだかんだいって満更でもない五人である、商売人らしくすごい勢いで算盤を叩いてる。

 ゴブリンはほぼ無償で使えるし、収益性はあるんじゃね?


 とにかく今は算盤叩いてる場合じゃない。

 村の態勢が固まり俺の責任は限りなく薄いものとなった。


 深く考えさせる前に始めようじゃないか?

 今日はなんの日だったか思い出すんだみんな。


「さあ、みんな今日は祭りだ無礼講だ!王も、顧問も、村長も関係ない大いに飲んで大いに楽しもう。村の新しい門出の祭りだ!騒げ歌え飲め!!!!」


「おおおおおお」


 ゴブリンたちが叫びだし、オッサンたちも我に返り……

 難しいことは、今度考えることにして、祭りを楽しむ気になったようだ。


 ふう。危ない危ない。村長にはめられるところだったが、見事に危機を回避したぞ!

 俺は遊び人。誰にも囚われない、自由を愛する風の遊び人なんだ!真面目に村の経営なんぞやってられるか。


 面白可笑しい村にしかならん。

 でも……ゴブリンの王なのは変わらないけどね……色々失敗したら責任は俺なんだよな。


 だが、おっさん五人は優秀だ。失敗することはあるまい。


 いち早く祭りモードにもどったバッカスが叫ぶ。


「肉100人前焼けたぞ。酒もラクーン産最高級品だ!さあ食え飲め、最高にうまい料理を出してやる」


 さすがバッカス。

 いろいろあったが何とか祭りが始まった。


 よし楽しむぞ飲むぞ飲ませるぞ!!忘れたいことがたくさんある。泥酔するっきゃないな。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。