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幸運全振りで異世界転生!職業遊び人で目指す異世界最強  作者: ひろち
遊び人とゴブリンの村
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遊び人はゴブリンと遭遇する。②

「トルネオさん。ゴブリンちゃん超可愛いんだけど、この子殺しちゃうの?トルネオさん最低です外道め。まずは事情を聞きましょうよ?」


「ピッケルさん貴方クエストの内容見てきてないでしょう?」


「はい。誰も説明してくれませんでしたから!」


ん?なんか俺悪いことでもしたかい?


「今回のクエストはですね、はぐれゴブリンへの対応です。対応っていっても殺すことじゃない。村からはぐれて生活しようとしているゴブリンを衛兵に渡すか、ゴブリンの村までまとめて送るかなんですよ。別に殺す必要はないんです。」


 ん?切って切って切りまくるつもりだった。

だってゴブリンってそういう生き物だろ。

 だがこの世界では違うようだ、詳しく話を聞く。


 ゴブリンは亞人に分類される、成人しても子供のような姿のままであり、ちびっこエルフというかコロボックルというのか、妖精みたいでとにかく可愛い。それがすべてだ、ほかの説明はいらん。


 まあ付け加えると、力は弱く基本的には人間に危害を与えることはない。

 非常に人間に友好的で温和な生き物だとのことである。そりゃそうだ幼女だもの。

 だが、村からはぐれて生活するゴブリンは、なんらかの罪で村から追放された者だったり、生活基盤がなく、人間の作った作物や家畜を盗むこともあり、まったく無害とは言えず放っては、おけない。


 生きるためだそれくらい許してやれ、心狭き人間よ。


 ゆえにコロス。じゃなくて、罪があれば衛兵送り、なければ村に戻すのが今回のクエストだ。

 誰か事前に説明してくれよ……

 殺す気満々できた俺のこの気持ちどこにぶつければ?

 トルネオさんですねわかります。


 特に今回ゴブリンの立場を悪くしているのは、北の国のさらに北部にあるゴブリンの最大集落のゴブリンの大棟梁のせいだとのこと。

 なんと、魔王軍に脅されてか、魔王軍に組することを宣言してしまったのだ。

 それに大棟梁の呼びかけに逆らえず、従軍するゴブリンも多数おり、それなりの軍勢となっている。

 逆にいえば、今そこらを徘徊しているゴブリンは、魔王軍に与する意思のないゴブリンということらしい。


 ラクーンと周辺のゴブリンの村はすべて、魔王軍に与しない旨の声明をだしているが

 人間側も疑心暗鬼になっており、普段なら放置されるようなはぐれゴブリンへの対処も厳しく行われるようになったということらしい。

 

なんという悲劇。ゴブリンちゃん可哀そう。


「ゴブリンさん最近ここらで、はぐれゴブリンを多く見かけるようになったということで、今回私たちは調査と対処にきています。ちなみにあなたはなんで村をでたのです?現在は魔王軍とのこともあり、定められた区域以外にでることは許されていないのは知っているはずです。説明いただけますかな?」


 トルネオさんが粛々と仕事をする。

 オリハルコンの剣投げつけやしないか心配だ。


「ご、ご、ご、ご主人様!!」


 トルネオさんが威圧するもんだから、ゴブリンちゃんが取り乱している。



 てってってーとゴブリンは走ってきて俺に抱き着く。


 ン?ン?よくわからないが可愛いな。ナデナデ。よしよし。高い高い。


 「キャハハ ご主人様ありがとうございます!」


 流石にシャルとカリンも相手が幼女でゴブリンでは、恋敵の一人とは見なさないようで微笑ましく見ている。


 だが……俺は遊び人だぞ……幼女も……むしろ幼女のほうが……


 さすがにそれはない。

 純粋に可愛い。

 ペットのようだ。


 カワメンのピッケルと、可愛いゴブリン幼女のたわむれる姿はまるでメルヘンの国の出来事のようだ。

 だが、現実は容赦ない。


「はい。そこのゴブリンちゃん早く話してくださいな。」


「それからピッケルさんがご主人様ってどういうことです……いや、まさか……ピッケルさんってゴブリン??」


「オウフっ」


 シャルのこん棒がトルネオのみぞおちに深く突き刺さる!

 俺がご主人様?俺はゴブリンだったの??そうなの??誰か教えて!?


「トルネオさん馬鹿なこといわないで仕事してくださいね。ピッケルさんはピッケルさん、ちゃんとした人間の遊び人です。あまり遊ばないのが玉に傷ですけどね……」


 そうか俺は人間か……よかった。

内緒でゴブリンや魔族に転生させられてても不思議じゃないもんな。


だが、ご主人様ってどういうこったい?

 俺はまだ君のこと買った覚えはないんだ?おいくらかな?錬成用のお金少しなら切り崩してもいいかもしれない。

 この殺伐とした死の世界に癒しを!ペットを!!飼っていいかなシャルカリン?


「俺のことご主人さまっていってるけど、どういうこと?」


「私もよくはわからないのです。でもご主人様をみるとご主人様って思うのです。」


 全く要領をえない。

 これがおっさんの発言なら手が滑ってヒッグスナイフで頸動脈をひっかいてたかもしれんが、ゴブリンちゃんなら許しちゃう。


「ピッケルさん私が推測するに、ゴブリンソードの影響でしょうな……+15になったとき、特殊効果がついたでしょう?」


伝説のゴブリンソード+15


適正装備レベル1 攻撃力10 +150 = 160 レアリティ 15

特殊効果 ゴブリンの王


 そういえば、特殊効果で「ゴブリンの王」だなんてよくわからない効果貰っていた。


 そっかーそっかー今日から俺は王様だ!エヘン。


 ゴブリンたちのよりよい生活の為に一生懸命働かねば。


 むむむ。雲行きが怪しい、色々面倒に巻き込まれる悪寒しかしない。

 ゴブリンの王って何?世界征服でも企めばいいの?



「そっか、この剣の効果みたいですね。カリンちょっとこの剣装備してみてくれる。」

 

カリンに装備させてみる。


「さすがに、すごい攻撃力ね。私の剣も名剣だけどこれには負けるわ。さすがピッケルね。でも特殊効果はつかないわ。」

「ゴブリンちゃんあの女の人はご主人さま?」


「ご主人様はご主人様だけ、剣もっていなくてもご主人さまだよ。」


 うん。いい子いい子。あとでチョコレートでもあげよう。


 命をけずって、金をけずって、数多のゴブリンソードを泉に溶かした俺だけに発動する特殊効果のようだ。


 だが、ゴブリンの王で一生を終えるわけにはいかん。

 俺は遊び人だ!!遊び人王になる男だ!ドンっ!!!


 ああ、遊び人だからゴブリンと遊ぶと楽しいのかな?


 とりあえず、殺傷沙汰は回避された。めでたし。


「君は何で村をでてここにいるの?問題なければ村に案内してくれるかな?」


「はいご主人さま、村のみんなもすごい喜ぶとおもいます。ご主人さまと一緒にいると心がポカポカします。あ。私が村を出たのはですね、村にドラゴン様がやってきてくれたからなんです、とても強い方だから、みんな大歓迎してたんですけど、すごい勢いでご飯食べちゃって村の食糧がなくなってきてるの、この近くにいる他のみんなと手分けしてご飯を探しているんです。」


 幼女たちの食料を容赦なく奪い取るドラゴン。

 なんという邪竜だよ。

 邪竜王か?お前は俺を怒らせた。

 お前は俺を怒らせた。

 大事だから二度いってみた。


 これはトルネオのオリハルコンの剣の刑に処すしかないだろ。覚悟してまってろドラゴン!

 いますぐ、しがない武器屋のおっさんトルネオを派遣するからな!


 今回は頼りになるおっさんがいるからイケイケだぜ。

 お前のドロップ錬成の肥やしとしてやろう。


 ところで、ドラゴンってどれくらい強いん?魔族よりつよかったりしたりするよね……頑張れトルネオ!


更新で遅れました…今日中にあと一話。日付変わったあたりに一話投稿できればと思っています。

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