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幸運全振りで異世界転生!職業遊び人で目指す異世界最強  作者: ひろち
遊び人は勇者PTの一員となる。
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遊び人は再度魔族と戦う②

 右手一本になった魔族と、勇者聖者遊び人の三人。

 これはどう見ても、此方が優勢と思いたいところだが、 魔族はまだほとんど、手の内を見せていない。


 というか手の内を見せられるほどの隙を与えたら此方のPTはたぶん全滅だ。

 防御力の高さだけでも、今までの敵とは異次元のレベルだ。


 まさに死闘ってやつだ、悪くない。最後に勝つのが俺たちならな……

 正義が勝つ!でも俺たち正義かしら……


 俺はカリンの回復を受けてすぐに次の、作戦行動にうつる。


 ピッケル必殺 力1.5倍の羽交い絞めだ!


「カリンいまだ。」


 カリンへ合図を送る。

 カリンからの回復後すぐに攻撃態勢にはいっている、カリンである。さすがに信頼されてるね俺。


「わかったわ、ピッケルは絶対によけてね。」


「おう……」


 避けれなかった時はよろしくね?


 再度カリン必殺の「ブレイブスラッシュ」だ。

 しかも今度は俺の羽交い絞め付き、さっきの様に相殺はさせない。

 黙って食らえ、勇者必殺の一撃を!


「なんだと。人間ごときがこしゃくなああ!」

 断末魔の様に叫ぶ魔族、本当に断末魔にしてやるよ。


 俺と金髪魔族は羽交い絞めのまま、勇者の攻撃にさらされる。

 だが、位置取りは俺の勝ちだ。完全に金髪魔族を肉壁にしている。

 肉壁の使い方は、おっさんシリーズで散々練習して来たんだ!死んだおっさん達を無駄にはしない。

 さらに、俺はエクストラプロテクト付きだ。


 ここらで死んでくれ金髪魔族。


 カリンの闘気が到達し、金髪魔族に当たる直前。

 金髪魔族が渾身の力で逃げようとする。

 逃げるな!それでもお前は魔族か?

 「フン!効かんな。」

 とか言っていいから出された攻撃はすべて受けきれ。

 格上だろ格上。



 俺の力では、金髪魔族を抑えきれない。


 結果、俺と金髪魔族二人とも横っ腹にブレイブスラッシュが直撃する。

 金髪魔族……完全に嫌がらせだぞ!

 どっちか片方が受ければいいじゃないか???

 なんで二人仲良く攻撃受けてるの?一人でトイレいけないタイプか……


「さすが勇者の一撃だ。私はまだしも、遊び人のお前にはこたえるだろう」

 

おっしゃる通り……でも結構慣れてたりもします。


 予定外に俺までダメージを食らってしまったが、総ダメージでいえばどっこいどっこいだな。

 魔族にも効いてる効いてる。


 奥の手 ④ 三度目の防御無視決死の攻撃。


 基本決死の攻撃しかしてないが、気にしない気にしない。


 右手一本になった、金髪魔族が俺の羽交い絞めを振り切り、剣の柄で俺を殴りつける。

 どこにその力があったんだ?勇者の攻撃が来る前に使いなさい。


 ズザザザザーと俺は5メートルほど吹き飛ぶ。

 勇者の攻撃にさらに魔族の本気殴りが俺のHPを削りとる。

 さあまずいぞ、魔族から一撃でも攻撃が入れば俺死ぬこれ死ぬ。


 金髪魔族は、俺の窮地をさとりとどめを刺しにくる。

 強いものから倒そうだなんてわかってらっしゃる。


 比較的発動の早い炎の初級魔法「ファイヤボール」が発動した。


 だが、金髪魔族の異常な魔力のせいでボールって感じじゃないぞ。

 あたったらこれは確実に死ぬ。

 俺は、発動中のスキル「逃げ足」でサイドステップする、速度が1.5倍になっているが、魔族の魔力が異常なのかファイヤーボールのスピードも尋常ではなく、右手に大やけどを負う。


 そこへ、ついに俺の奥の手⑤が動き出す。

 すさまじい勢いとコントロールで、俺にHP回復ポーションがぶちまけられる。


「待たせましたね……ピッケルさん。ここからは私も文字通り回復薬ですよ。」


 道具屋ダナン!ここに覚醒なり。よっ道具屋うまいこというね。

 シャルが亀甲縛りを解くのに若干手間取っていたのだ。


 道具屋ダナン、やはり只者ではないな、亀甲縛りに半日耐え抜いた男。

 この世界にただのおっさんがいないのか?

 おっさんたちに喧嘩売っちゃだめだ、おやじ狩りするにも命がけの世界だぜ。


 通常のHPポーションであれば体力の3割回復だが、ダナンが投げたHPポーションは6割回復させてくれた。

 ダナンの何らかのスキルだろうか。

 さすが道具屋だぜ。


 ここに、必勝の体系が整う!

 俺が必死の攻撃をしかけ、魔族を攻撃する。傷ついた俺をシャル、カリン、ダナンの三人で順番に回復する。


 いずれ、金髪魔族は力尽きるだろう。

 いずれ、俺も力尽きるだろう……

 どれだけ体を回復されても心の傷は癒えないよ?

 精神がもたん精神が、こういう仕事はおっさんの仕事だろ?ダナン、タフガイだろダナン?


 だが、ダナンとは事前の打ち合わせができてない、攻撃手段があるかも謎だ。

 カリンにもこんな過酷な役割は担わせられない、遊び人の名が廃る!俺には未来があるのだ。

 女子には、時に厳しく!でも、基本は甘くだ。


 仕える駒は揃ったが、使える作戦は限られている、ならばより確実な作戦をとるしかないのだ。


「俺はアンデッドピッケル、痛みはもう感じない。敵たおす!味方まもる。痛みはない痛みはない……痛み無くなってください!」


 自己暗示だ自己暗示俺はアンデッド王になる!



「よかった!ダナンさん。無事亀甲縛りから脱出できたようで!心配しましたよ。スクロールはお持ちですね。このまま押し切ります」


 俺は、ちょうどクールタイムが終わった物真似スキルを発動する。


 「物真似:ファイヤーストーム」

 炎系上位魔法の一つである。

 前回も、この魔法で魔族を倒しているのだ。

 つまり、お前はもう死んでいる。


「愚かな……ファイヤーストームですね。貴方の手の内は知っていますよ!事前に炎系魔法5割減の特殊アイテムを装備しています。耐えて見せますよ。」


 金髪魔族を中心に、炎の嵐が吹き荒れる。

 だが、金髪魔族には効き目が薄い。


 それを見た、ダナンも俺に続く、スクロール「ファイヤーストーム」

 さすがは道具屋だ。ちゃんともってたよ!できる男だダナン。伊達に10万Gでクエスト発注したり、

お騒がせしていないぜ。


 奥の手⑥ 

 物真似とスクロールによる炎系上位魔法の重ね掛け。

 ダブルファイヤーストームだ。いやー熱そうですな。

 これにはさすがの金髪魔族も顔をしかめ、必死の形相で耐える。


 だが、炎系攻撃半減アイテムを装備している魔族には、追撃の一手が必要だ


 奥の手⑦を発動させる。


 俺はアイテムを使用する「クールタイムリセットポーション」


 これは、ダナンから提供された試験中のアイテムだ。

 PT全員の溜まっているクールタイムすべてをリセットするというとんでもない優れもの、ゲームバランスを崩しかねない禁断のアイテムだ。

 一日一度しか使えないボス戦専用アイテムともいえる。

 初使用となるが、ダナンを信じた俺が賢かった。無事にPT全員のクールタイムが、チャラになる。



「カリンいけええ」


 さらダナンに目配せする。意図を把握したおっさんはアイテムボックスに手を入れると、スキルを発動させた。


 スキル「アイテムダブル使用」


 右手にはファイヤーストームのスクロール

 左手にはMP回復ポーションだ。


 ダナンが俺に目配せする。俺もダナンの意図を察する。


 ここからは、アドリブだ!


 奥の手 ⑧

 ダナンが投げたMP回復ポーションで俺のMPが一気に回復する。


 再度ファイヤーストームが打てるんだが?わかるかいこの意味?このチート……

 アイテムダブル使用で回復量倍ってそこらの聖者よりよほど優秀だな。ただ恐ろしく金がかかる戦い方だ。このブルジョワめ。


 スクロール「ファイヤーストーム」


 スキル物真似「ファイヤーストーム」


 スキル「ブレイブスラッシュ」


 四連続ファイヤーストームとおまけに勇者の攻撃もいれておいた。


「うおおおおお。熱い、熱いぞおお。」


 流石の魔族もこれは想定していなかったか?

 普通四発も連続でファイヤーストームは食らわない。

 賢者四人PTでもない限りはな??


 だがこちとら普通のPTじゃないんだ。

 勇者と聖者と遊び人と道具屋のおっさんのPTだぜ?せこいと言われようが勝つために手段はえらべないんだよ。


 さらにカリンのブレイブスラッシュが金髪魔族に突き刺さる。


 もうすでに金髪じゃなかった黒焦げ魔族だ。


 だがそこはさすがの黒焦げ魔族。

 なんと生きてるじゃないか?お前どんだけ生命力あるんだよ……


 しかもファイヤーストームを四発とブレイブスラッシュを食らいながら魔法の詠唱に入っている。


 ついさっき聞いたことがある詠唱だった。

 これ転移魔法じゃね?


「ぐぶうう。き・さ・ま・ら・覚えておけ。次は必ず仕留めるぞ。」


 黒焦げ魔族が逃げようとする。


 だが、そうはさせるか。お前のドロップ品と経験値は俺のものだ!

 あと俺のことを憎んでる魔族とか絶対に野放しにできない。

 暗殺者とか毎日送られたらたまったもんじゃない!

 熟睡できないじゃないか?寝不足で肌荒れしたら誰が責任とるっていうんだ!


 とにかく逃がしてたまるか!


 俺はともかく、ダナンは貴重なファイヤーストームのスクロールを使ったんだ!いくらすると思ってる?

 俺はもってないから知らないが……5000Gはくだるまいよ?

 ダナンにとっては端金さ。

 どうせ汚い金で買ったスクロールよ。


 俺は、スキル「逃げ足」を活用し、魔族から逃げるように魔族の背面へ高速移動する。


 魔族の転移魔法が完成しようとする寸前で、俺の最後の奥の手がさく裂する。


 奥の手 ⑨

 スキル「早着替え 疾風の矢」

 最初に胸に突き刺さった疾風の矢。抜くでもなく突き刺さったままにしておいた魔族お前が悪い。

 お前の負けだ!


 ちょうど俺が反対に回り込んだ瞬間に「早着替え」がさく裂し、疾風の矢が瀕死の魔族の体を貫通し俺の右手に装備される。


 同時に、魔族はうつぶせにぶっ倒れた。


 クロスボウでの攻撃も考えたが殺し切る自信はなかった。

 疾風の矢で胸を貫通させる、間違いなく大ダメージのはずと考えてとった最後の奥の手時間ギリギリの発動となったが成功だ。


 勝った。勝ったぞお。

 なんとかギリギリ勝った。

 俺の体は見た目HP満タンだが、拷問に合った後の様に?精神的にボロボロだ。

 

 可愛い女の子の癒しが必要だな。

 俺は誓う、もう二度と、この作戦は使わない。

 最前線には常におっさんがいるべきだ、今日の俺の役目はおっさんがやるべきだ!!マイケルがいれば、ラッシャーがいれば……

 日頃の行いをちょっと反省する遊びにである。


 ってかゴブリーヌの錬成したいだけなのになんで魔族と戦ってるんだっけ。

  

すべてダナンが悪い!それだけは確かだった気がする。


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