目が覚めると
ほわほわとしている…ここは…どこ?
目が覚めると、私は真っ白の世界にいた。
「こんにちは、あれ?ここに来ちゃダメじゃんか~フレイリアはまだ生きてるはずでしょ?」
この声は誰の声だろう。知らない声の筈なのに、なんだか懐かしくて落ち着く。
これで…何回目?え…私はここに来たことがあるの…?私は…私は…。
頭がズキンと痛んだ。何だろう、私は何かを忘れている気がする。
「思い出さなくていいんだよ。その“過去”は君が思い出すには酷すぎる。安心して、フレイリアには沢山の味方がいるから。次こそは、幸せになってね」
頭が痛くなくなった。あれ?私は何を考えていたんだろう。気にしなくていいよね。前にいる人は誰だろう。多分男の人だと思うんだけど、…顔はわからないけど。
「私、貴方に会ったことがありますか?顔は見えないみたいですけど…貴方を見ていると懐かしい気持ちになるんです」
「僕?懐かしい気持ちになってくれるなんて嬉しいなぁ、でも、ここに来ちゃダメだよ。ちゃんと生きてね」
あれ、意識が遠退いていく…貴方は一体…
「また、会いに行くからね。じゃあね、フレイリアちゃん」
彼の最後の言葉は私には届かなかった。
…………………
パチリ
真上には私の部屋の天井。ここは私の部屋だわ。
そうだ。私、全てを思い出したんだ。
…きっと大丈夫。
それにしてもお腹が空いたな…。
エレナはどうするんだろう。家で預かったらダメかな…。仲良くなりたいなぁ。
ぼぅっとしながらそんなことを考えていたら、ちかくにいた侍女と目があった。
「お、お嬢様がお目覚めになりました!!」
そう言って私の部屋から走り去ってしまった。
ユーデル様は帰っちゃったのかしら…。
はぁ、お見送りしたかったな…。
「リアっ!」
いきなりドアがバンッと開いて、お兄様達が入ってきた。
私はまだ小さいけど、レディの部屋にノックなしで入るのはどうかと思うの。
「リオスお兄様、リトスお兄様、心配をかけてしまい、すみませんでした」
私がそう謝ると、二人は勢いよく抱きついてきた。
「心配した…体調は大丈夫か?」
「はい、元気です。元気ですけど…お腹が…」
「お腹が痛いの?」
「いや…お腹が空きました」
私が言った事に二人はがくっと項垂れていた。
「軽食を用意させろ。リア、軽食を食べたら父上の所へいくぞ。話があるらしい」
リオスお兄様、何故お父様の所へ…?話って何?
私は何かしてしまったのだろうか。私がこの間夜中に本を読んでいたのがバレた…?
えぇぇ、どうしましょう。
「エレナ嬢のことだが、彼女はリア付の侍女になった」
エレナが?侍女?私付の!!やった!
でも、ゲームではエレナはこの家の養女になってたよね…。
まあ、私が生きていることによって色々と変わっているのかもしれない。エレナの性格も違うし、ここはゲームに似た世界だから全てが同じって訳じゃないものね。
「軽食をお持ちしました」
侍女が私の部屋をノックした。軽食!お腹が空いていたから助かる。
でも、これを食べたらお父様の所に行かなきゃいけないんだよね。
はぁ、憂鬱。本読むの禁止令とか出たら暇すぎて頭おかしくなりそう。
禁忌の森とか行っちゃいそう。
あ、禁忌の森と言うのはこの世界で魔獣が唯一存在している危険な森なの。
私の家の所有地なんだよね…。
行ったら帰ってこれないとか。
軽食をマナーを守りながらもモグモグと食べ続け、いつの間にか無くなっていた。
「美味しいご飯をありがとうございました。頂きました」
これはやってもやらないてもどっちでもいいんだけど私はいつも律儀にやっている。
感謝を伝えるのは大切だと思うの。
「食べたか?」
リオスお兄様がそう聞いてきたので、私は「はい」と答えた。
「なら行こう」
リトスお兄様がそう言って私の背中を押してきた。そんなとこしなくても行くわ。
私は覚悟を決めてお父様の部屋に向かった。
更新遅くなってしまってすみません。あぁ、宿題が終わらない。感想や質問ありましたら伊戸菜に教えてください。
これからも頑張ります!




