Episode:避難船完成(一番艦・東都一丁目号?)
「北道リサイクルセンターは順調に稼働しておるようじゃのぅ」
「はい、お父様・・いえ博士、リサイクル効率も95%を達成しています」
「でも、博士、肝心な廃棄物の収集が遅れています、この状態で他にリサイクルセンターを作ってもかえって効率が悪くなるのではないかと思いますが」
「そうじゃのぅ、もう少しリサイクル担当要員を増やして、ごみ以外のモノもリサイクルするかのぅ、なんなら、海外から集めるのはどうじゃ?ゴミならくれるかもしれんぞ!ホッホッ」
「あっ、おーーーい、成神くーん、あれはどんな具合じゃな!!」
「博士っ、あれですか?少しですがわかってきました。康美さんのスキルですが、唾液を付けた部分の治癒力が高まるのではなく、時間の経過が早まっているようです」
「まだ仮説ですが、そのスキルで覆われた中では、時間の経過が早まるのではないかと思い、小さな実験室を作って試しているところです。そうそう、康美さん、今度思いっきり早くって念じながらスキルを使ってもらえますか?」
「でも、気が進みません、ドゴーラに唾を吐きかけるようで」
「無理言ってすいません、ドゴーラと思わずに、榊だと思って・・なんて」
「わしが聞きたいのは、箱舟、避難船のほうじゃ、どうじゃ出来栄えは?」
「あぁ、そっちなら、一番艦はできています、今、あいつらが設備やら内装やらを決めている所です。すごいですよ、全長2300メートル、全幅1000メートル、全高1000メートル、そして宇宙一固く軽い、おまけに海中、海上、空中、宇宙と移動できる、かなりの質量を動かせる新動力付きですから」
「まったくじゃ、成神君の全能の力には恐れ入ったわい」
そこへ、榊、神原、御神の3人が話しながらやってきた。「んじゃぁ、話をまとめるぜ、最上階は食堂エリアだ、天井も透明素材で景色が見えるように、もちろん利用は24時間いつでも何回でも、そして無料だ!」
「あんた、食べ物の話しかしないじゃん、まったく」
「腹が減っては、って言うだろ、生活の基本だよ基本」
「ほんと、しょうがないわね!、私はやっぱりプライバシーね、これが大事よ!一人につき10畳ほどの個室で、家具付き、モニター、シャワー、トイレ付、家族になると家族分の個室ともう一部屋追加、いわゆるリビング的な用途ね。もちろん家賃はタダよ!」
「生活環境も大切だと思います、学校、病院、スポーツ施設・・もちろん利用は無料です。あっ、成神さん、こういうの沢山作るのですよね」
「そうですよ御神さん、ざっと六千くらいは必要かと思うよ」
「外観や内部構造も同じになるんですよね、だったら艦ごとに何かシンボルがあるといいなぁ」
「望、いいこと言うわね、なら一番艦のシンボルは東都タワーだよね」
「ヒューッ、東都タワーは666メートルもあるんだぞ」
「なんてことないわよ、吹き抜けにすれば、すっぽり入るわ」
「それじゃぁよー、何なら艦名も住所でいいんじゃねーか、一番艦・東都一丁目号てなっ!」
翔子と望が口をそろえて、「そう!それっ!!」
「けっ、いいのかよそんなんで」




