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Episode:究極のリサイクルセンター稼働(榊システム)

地球の声を聴いてから10か月が過ぎようとしていた。

その間にも”Teamsからの警告”には、天変地異の予告が掲載され、そのことごとくが的中し、予告を疑う者はほとんどいなくなっていった。該当国も興味を持ち予告に対し策を講じたが、死者とけが人の数値に変化はなかった。

首相演説の日、首相のそばには人目を忍んで、ネ申博士と成神が立っていた。


『皆さんこんにちは、本日は弐本国の未来について国民の皆さんにお伝えせねばならないことがあります。皆さんは、話題になっている”Teamsからの警告”という予告の掲示板をご存じでしょうか、政府としてもことごとく的中する予告に目を向けざるを得なくなっています。

そこで弐本国の有識者を集めて今後の弐本国の状況を推測する議会を立ち上げ、ありとあらゆる角度から分析を行いました、もちろんスーパーコンピューターを何日も稼働させ検討した結果、今からおよそ2年半と少しあと、つまりは2025年10月17日の弐本国に地震による大規模災害が起きる可能性があることが政府関係の調査により判明いたしました。

この内容を含めTeams掲示板に情報を書き込み、予言との照合を依頼したところ、非常に残念ではありますが、一致していることもわかりました。』


「やべー発言、どうなるの弐本は」

「アメリアに逃げろー国外へ脱出ダー」

「外国は難民拒否の姿勢らしいぞ」

「弐本とともに我も消える運命か・・」


『しかし、安心してください。』


「なーにが安心だ、こんなこと言って不安でしかないよー」

「まぁ、聞こうじゃないの、政府のお考えをサー」


『すでに準備を始めています、そのためには皆さんの協力が不可欠なのです。』


「でたー国民に丸投げーー」

「やっぱ、そう来たか、税金を使えよ・・」


ネ申博士と成神が思念を送り始める。


『これからすべての国民は政府のもとで働いていただきます、その対価として、避難船に今のお住いの間取りプラス一部屋を確保し、さらに教育、医療、食生活の一切を保障します、さらに労働の対価としてデジタルコインを支給します。避難船での生活にかかる費用はありませんので、嗜好品などの購入や娯楽にお使いください。もちろん使い方は自由です。』


「ヘェー、なんか協力しないといかん気がしてきた。」

「ここまで考えてるなんて、おれも一肌脱ぐぞー」


『お願いしたいこと、それは弐本国中のごみを集め、リサイクルセンターに持っていく、自治体の指示により自宅解体の同意を得た家族から避難船での生活に移っていただく、道路やビルなとの建物、インフラは政府の指示のもと順次リサイクルをおこなってまいります。そのための労働力もお借りしたい。』


「いいぞー、何時からやるんだ・・」

「すぐにでもやるぞー」


『まずは皆さん、各自治体へ登録申請をお願いします。はっきりと申し上げます、2025年10月17日、弐本国は北道と九国・沖島の一部、小笠諸島を除き消滅します。これは、国民一丸となっての弐本救済プロジェクトです、ご協力をお願いします。』


「なんか気持ち悪いが、その時まで、みんな頑張るだろうよ、混乱するより洗脳もありだな。ただよぅ、リサイクルセンターとか避難船って、まだ絵にかいた餅だろう?あんのかよ!」


まわりを確認しながら神原も疑問を呈した「さーぁ、あたし聞いてなーい。」


「わたしもですぅ。」と御神が続いた。


しばらくして、ネ申博士と成神が戻ってきた。


「なんの電話かと思ったら・・私をタクシー代わりに使わないで欲しいわ!」


「でよー博士、リサイクルセンターちゅうのは、実際あるのかい。」


「あぁ、できとる、きみの左手のスキルを記録した機械がな。あと7機必要じゃがな。」


「10か月で1機だろうあと70か月かかるじゃねーか。」


「心配するでない、あと10か月で7台とも完成だ。君の右と左手のスキルで創作じゃな!」


「なっ何!そんな力、俺も知らないぞ。」


「右手のそれは、イメージ通りに変えられんじゃろが。」


「そうだけどよー。」


「完成品があるのじゃから、あとはそれに必要な材料を集め、右手のスキルコマンダー液をかければ、同じ日数で同じものがいくつもできるわけだ、労働力もなしでな。それと、翔子君、この完成品をもって北道に跳んでくれんか?」


「こんなでかいのもって跳べるかってんだ。」


「なにを言っておる、触れればいいんじゃろ、さぁ、望君、場所はここじゃ、成神君リンクして早く跳ばして稼働させよう。」


程なくして、リサイクルセンター1号機が北道で稼働した。そして最初の労働力として、積極的に貢献したのは、路上生活者たちであった。


世界各国は速報として流し、鎖国状態にしてしまった弐本国の状況に不安を覚えたのだった。

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