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8-10話 鉱石を手に入れました

「勝てると思ったんだが、まさかの完敗だな」

「いや、そんなことないですよ。紙一重もいい所です」


実際後少しでも魔術の完成が遅れていたら、そのままイメルダに追撃されこちらの敗北になっていた。

運が良かっただけ。そういう事だろう。

しかし、イメルダはため息を吐くとこちらに視線をまっすく向ける。


「ま、いいか。……しかしさっきの魔術は普段使ってないよな。隠し玉か何かか?」

「いえ、普段使いするには負担が大きいんですよ。この魔術」


そう言って、再び魔術を展開。今度は一体だけ出現させる。


「魔術自体はそんなに難しくなくて、闇系の魔術使いなら結構使える人多くなると思うんですが、問題は操作なんですよね」


そう言って、魔術でできた影人形を動かす。


「本来はこうやって自分は動かないで、影を動かす物なんだけど、2体、3体で動かすと、一つの脳で複数体動かすことになるから、わけわからなくなるんだ」

「あー。そういう事か。そりゃ普段使いできないわけだ」

「今回は1対1で状況が極めて限られていたからできたこと、と言う訳だ」

「……なるほどなぁ」


イメルダはうんうんと頷くと、俺に手を差し出してきた。


「ま、何はともあれ僕の負けだ。自由に通ってくれ」

「ええ、それでは失礼します」


そう言って、皆で移動開始する。

途中、イルミがイメルダに呼び止められてたがイルミは果たしてサインを書いていたのか。

ま、イルミならきっと心良く書いているだろうと思っておく。

後で確認は……茶化しながらするとするか。


多分、今回のボス戦が彼だろうと思う事にして、後はボス戦後のトレジャー入手のみ。

目的の場所に到着してリーフさんがせわしなく採掘しているのを見ながら、一応周囲を警戒する。


「しっかし危なっかしかったね……今回」


そんな事を言いながら隣に来たのはイルミだった。


「ま、そうだな。勝てるとは思ってなかったけど勝てて良かったよ」

「うんうん。これで無事新しい武器も手に入りそうだし」

「これも皆の協力のおかげだよ」

「わかり易く喜んでるわよね」

「当たり前だ、新しいアイテム手に入れて嬉しくないわけないだろ」


軽くイルミを小突いて笑う。

そうこうしているうちにリーフが採掘を終えたようで一通りアイテムをバッグに入れ、こちらにやってくる。


「無事終わったよ。必要量は手に入れたからこれで依頼は終わりだな」

「リーフさん。お疲れ様でした」

「君たちこそご苦労様。街に戻ったら俺は打ち直しの準備に入るから、君たちは先に戻って大丈夫だ」

「へっ? いいんですか?」


リーフさんの言葉に驚く。こちらから切り出そうか悩んでいた事だったから正直ありがたい。


「冒険者ギルドのリルムに今回の件、念のため依頼扱いで連絡したらな。そうしてくれって頼まれたんだよ」

「……凄いなあ。リルムちゃん。積極的だ」


イルミの呟きに心の中で同意する。

ここまで手をまわしているとは思わなかった。

……これは期待に応えないと後が怖そうだ。

俺は笑顔を作りながらリーフに答える。


「ありがとうございます。お言葉に甘えさせてもらいます」

「ああ、そうしてくれ」


その後は特に何も起きない。

あっさり街に戻り、一泊する。

そこでゲームの時間が迫ってきた。


俺たちは宿屋での就寝と共に、ルームに戻ることになった。



戻ってみるとは何やら話し声が聞こえる。

自分のルームはさらに拡張。皆でお金を出し合っていわゆる別動画を撮る用の配信部屋を作成した。

ルームと言うにはかなり広くなった部屋。すでに3階建てのような状態になっている。

基本自分のフレンドにはルームを解放しているため、配信部屋を利用していることもあった。


配信部屋の扉を見ると『使用中の文字』。使用者はシルビア、アズサ、ゴンザ、タロウ、ミスズ、か。

結構な大人数だなぁ。と納得する。

シルビアはリアルがかなり忙しく、動画投稿という形で配信するためのストック作成中。

1時間で最大7日間分の動画を作れるのだから利用しない手はないのだろう。


俺は確認するだけして離れると、ミリンが気づいたのかやってきた。


『最近、シルビアたちも結構利用しているのう』

「いいんじゃないか? ゲームもしているんだろう?」

『それはそうじゃ。そっちが主じゃからな。ま、ああいう利用方法も別に間違ってもいないのじゃ』

「単なるゲームソフトと言うと、正直その域を超えていると思うけどな」

『このゲームの可能性は無限大じゃからな』


そう言って、ミリンは別の部屋を指す。

そこは大きめの多目的ホールとして作成した場所だった。

中を見るとアズサとサツキが何やら特別な衣装をしてダンスの練習をしている。

俺はそれをしばらく眺めてからミリンに聞いた。


「あれは意味があるのか? 実査に体を動かしているわけではないのだろう?」

『私もそう思っているのじゃが、いわゆる慣れの意味では意味があるらしいのじゃ。ここで練習始めてから格段に上達したって言っておったのじゃ』

「へーなるほど」

『お主も言っておったじゃろ。遊園地での犯人に対し自然に動けていたって。私としては懐疑的なのじゃが、本人達が言っておるのだからそういうものなのじゃろう』


なんか凄いなあ。このゲーム。

ゲーム以外の目的で利用する人も増えそうだ。


『……さて、カリタはそろそろ戻るのかのう?』

「そうだな。もうすぐ時間だしな」

『ん、わかったのじゃ』


そう言ってミリンはシャットダウンの操作に入る。


『それでは、またリアルでなのじゃ』

「おう、またな」


そうして今日のゲームは終わる。

しばらくして、いつもの自分の部屋の屋根を見ることになった。

今回は時間切れのため投稿。後で多少書き直すと思います。

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