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秋の恋 ep30

秋「実は…その…文化祭準備を中等部3年と高等部1年で一部人を交換してやろうという案が出て、それで中等部に行ったんですよ。」

小鳥遊「それで?」

秋「そこに汐音っていう後輩がいるんですけれど、その後輩と2人で作業をすることになって、しばらく一緒に作業をしていたんですけれど、前から汐音が言葉に詰まっていて…理由は好きな人がいたから悩んでいたらしいんですけれど…最近ふと、生徒会長である私と二人で作業するのは気を遣わせてしまうし考えごとを増やしてしまうんじゃないかと思って、ほかのメンバーと交代して距離を置いたんですよ。」

小鳥遊「理由は正直に言ったの?」

秋「いや…ほかのところの様子を見に行きたいっていって交代してもらったんですよ。」

小鳥遊「普通に考えて…それは不自然じゃないかい?見に行きたいだけなら少しだけ離れて見て戻ってくればいいと思われるんじゃないかい?」

秋「そうかもしれないけれど、ひとまず離れたんですよ。」

小鳥遊「それで相手の子の反応は?」

秋「何か…元気をなくしてしまったらしくて…」

小鳥遊「元からやる気のない子だったのかい?」

秋「いや…2人でやってた時は全然元気そうだったんですけれど…」

小鳥遊「君…それはきっと相手の子は不安になっちゃってるんじゃないかな?」

秋「不安に…?」

小鳥遊「だっておかしいだろう?何か隠し事をしているか…嫌いかじゃないと不自然だ。」

秋「別に嫌いなんかじゃ!」

小鳥遊「でも正直に話していないだろう?隠し事をしていただろう?」

秋「あっ…」

小鳥遊「相手のために距離を取ってしまうことはもちろんやさしさになることもある。でもね。君がやったことは今、果たして、本当に相手にとってのやさしさになっているのかな?」

秋「私がやっていたことは相手を不安にさせるだけだった…?」

小鳥遊「君。それか汐音ちゃんと関わりのある親友はいないのかい?」

秋「いるけど…」

小鳥遊「その子には汐音ちゃんを避けてる理由は言ってみた?」

秋「いや…いえてないや…」

小鳥遊「親友に相談してみたら?僕はあくまで先代の生徒会長なだけだからね。」

秋「逆に澪は何で私にここまで言ってくれるんですか?」

小鳥遊「単純にね…喋る相手がいないんだ…それだけなんだよ…」

秋「9代生徒会メンバーとは仲良さそうにしてたじゃん!」

小鳥遊「みんなさ…月曜日は塾とか行ってるんだよね…」

秋「何か…悲しいね…」

小鳥遊「つまりは暇だから話してるんだよ。」

秋「ありがとうね。澪。話聞いてくれて。」

小鳥遊「明日伝えてきな。頑張れ!」

そこで電話は切れた。

秋「相談…してみようかな。」

私はやはりきちんと話そうと思い、その日は眠りについた。


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