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をぐらのさうし 巻之弐十六  作者: 小椋夏己
2026年  6月

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342/360

ピカピカピカール

 挿絵(By みてみん)


 実家のお仏壇用具の中にあるピカールを使って真鍮おそらくの写真立てを磨こうと思ったら、


「これ木製の物用だった」


 と気がつきました。


 それで一度は脱力してしまったんですが、


「金属用買ってやろうじゃないか」


 とネットで注文しました。

 

 朝注文したら夜届いた。相変わらず早いです密林さん。


 買ったのはクリームタイプとクロスがセットになったもの。クリーム1本だけほしいなと思ったんですがなくて、2本セットかクロスとセットしかなかったのでクロスにしました。


 ちょっとだけと思って写真立てを磨いたら、


「ピカール!」


 輝きました。


 そして今日、本格的に磨くことにしました。


 クリームタイプを古い歯ブラシに付けて磨きます。何しろ細かい凸凹のある写真立て、クロスで磨いても出っ張ったところが光るだけ。


 歯ブラシでごしごしすると、あっという間にクリームが黒ずみました。それを他の古い歯ブラシで今度は隙間に入ったのを取るようにゴシゴシ、仕上げに今度は旅行用で余っていた新しい歯ブラシで仕上げ磨き。


「めっちゃ光ったやん」


 ですが、本当に輝きを出すのにはクロスが一番のようです。


 何しろ長い間放置していたし、そうやって磨いて光るようにはなったんですが、新品のように隅から隅までというわけにはいきませんでした。疲れたし。


 また時間があったら磨いてみようかなと思いながら、他のも磨いてみました。


 まずは万博のチュニジア館で買ったアラビア文字で名前を入れてもらった真鍮のバングル。何回か付けたら汗で内側が黒ずんだんです。ちょっと洗ったりしてみたんですがあまりきれいにならなかったそれを磨いたら、


「ピカール!」


 かなりきれいになりました。


 これも新品とはいかないですが、表は元々きれいだったところへ、裏の黒ずんだというか錆びたというかそれが結構きれいに取れたのでそこそこ満足です。これ以上磨くには私の根気が足りません。


「そうや、お鈴も磨いてみよう」


 同じようにクリームつけてゴシゴシ。気になるのは内側に青くサビか汚れかのようになってた部分です。ゴシゴシやるとそこそこ取れたんですが、仕上げにクロスでもっときれいになりました。


「まあこんなものかな」


 全体に輝くというわけにはいかんなと思いつつ、お仏壇のいつもの場所に置いておきました。


 そしてお昼ご飯、お水を変えて炊いたご飯をあげて、さてろうそくとお線香と思ったら、


「ピカール!」


 なんということでしょう。さっきはそれほど光らなかったと思ってたのに、お座布団の上に座っているお鈴、なんだかまぶしい! あきらかにいつもより輝いています。


 私が思っていた「まぶしい!」という感じではないんですが、なんだろう、


「光ってるね」


 と確かに思える輝きがそこにはありました。


 どれもまた時間と気力がある時にちょこっと磨いてみようかなと思います。たしかにどれも結構ピカールとなったから、もっともっとピカールになるかも知れない。

写真だとあまりピカールとなってるところが分からないのが残念ですが、本当に本当にかなりピカールなんです。

ちょっとでも分かってもらえたらいいなあ。


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