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をぐらのさうし 巻之弐十六  作者: 小椋夏己
2026年 5月

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お米でナフサ

 毎日のようにテレビから、


「ナフサが足りない」


 というニュースが流れてきています。


 実際にはナフサ、昨年と同じぐらいちゃんと入ってきてるんですが、足りないのもまた事実のようです。


 同じだけ入ってきてるのに、ではどうして足りないかというと、いくつかの原因が考えられます。


 まず最初は、


「みんなが足りなくなったら困ると思ってちょっとずつたくさん買っているから」


 これ、なんとなく納得できますよね。いつもだったら5個買っておくものを、この先足りなくなったら1個余分どころか倍の10個買っておこうという心理、ありますあります。その結果、流通している個数が足りなくなっているというのがまず一つ。


 次は、


「日本では足りてるけど海外で足りない国の製品を買っている」


 たとえばある製品があり、全部日本で作っているのなら十分足りるとしても、海外に外注して作っている場合、その国に備蓄がなければ足りないということになる。なるほどです。


 そしてこれが一番あかんのですが、


「足りなくなりそうだから出し惜しみしよう」


 いわゆる、


「目詰まり」


 を起こすのはこれです。


 一番上の大手企業が昨年と同じだけ仕入れていたとしても、一つ下の中堅会社がそこから買った後でちょこっと隠す。それで足りなくなるわけです。昨年もありましたよね、お米が足りない足りないってどこぞで隠していたもんで、新米が出る季節になったら在庫抱えて困ってる会社結構あるようですよ。そういうのをスーパーで特売しているので、何をしているのやらです。


 日本は今のところうまいこと動いてくれてるので、あっちこっちから調達して国に入ってくる量としては足りてますが、そういうのが重なって足りない足りないとなっているようです。実際に、知人の知人の塗装業の方、ペンキが入ってこなくて仕事ができず、かなり困ってらっしゃるとか。このままでは店が潰れると深刻なようです。


 そんなナフサナフサ言ってると、このへんが日本ですね、


「お米でナフサ作ったよ!」


 そんなことをした会社が出てきました。


 原料は古くなった備蓄米や食用の規格から外れた規格外米です。


「ライスレジン」


 そういう名前のバイオマスラスチック、石油由来のナフサの代替品になるそうです。


 お米、今でも余ってさらに減反をという声が出ていますが、お米は日本人の魂ですよ。ライスレジンをもっとばんばん作ったら、石油もその分輸入しなくていいし、逆に田んぼも増やそうとなるかも知れない。いいことばっかりじゃないですか。


 農家さんが安心して農業ができて、作ったプラスチックも自然に還元できる、まさにSDGsの理想じゃないですかね。


 後は、いつものように日本がそういうのを開発したら、横からかっさらおうという手が伸びてくることです。日本人、甘すぎるし人が良すぎるけど、もうそういうの十分分かってるんだから、しっかり管理して、日本の技術を日本がちゃんと守らないと!


 一日も早く、ライスレジンが世界標準になりますようにと祈ってます。

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