第六十二話 月下のお茶会
今回はかなり短めです(汗)
最近他で忙しくなってしまったのか、更新速度も筆の速さも落ちてきています(-_-)
どうにかしなければなぁ……。
生存者たちのお菓子回収作戦が終わり、時刻は午後七時。
明るく輝く太陽は沈み、青白く光る満月が昇る。
夜の訪れである。
そして生存者たちはリビングに集まっていた。
「さて、お菓子を回収してきた訳だけど……外でお茶会してみない?」
それはレイテットからの突然の提案だった。
雛と美保は特に気にすることがなく、レイテットの提案を受け入れた。だが、アイーラは「虫が出るからヤダ」と反対した。
「えー、また美保さんに虫潰してもらえば良いじゃん」
などとレイテットに反論されると、アイーラは美保の方に向いた。
アイーラからの視線と会話内容から察した美保は「お菓子食べる手を汚すのはちょっと」と困ったように告げる。
外でお茶会したい派のレイテットにとって虫の問題が潰れないことは困ったことだ。
「んー……どうしよ」
「ほらほらレイテット。家の中、家の中が良い」
「でもさぁ、月下でお茶会とかロマンあるよね?」
「あるけど虫ヤダ」
アイーラは徹底して反対を出し続ける。どうしても月下でお茶会をやりたいレイテットには困りものだ。
「うーん、どうしたら良いかな」
「虫ヤダよ」
徹底して反対を口に出し続けるアイーラ。
そんな反対されている中、レイテットはポンと閃いた。
「布団にくるまった状態なら大丈夫じゃない? 虫が張り付いても払ってあげるから」
「いや、いやー……無理じゃないかな?」
「そこをなんとか、お願いぃ!」
ここで遂にレイテットの必死なお願いが入ってきた。
こうなるとどっちかが折れるまで反対とお願いが続くことになる。これでは時間を消費していくだけだ。
「はぁ……分かったよ。じゃあ私は布団にくるまってお外に出るね。それと虫を払うのもよろしく」
「やったー!」
頑ななお願いを出したレイテットより先に折れたのはアイーラだ。
お茶会が出来ることになってレイテットは大喜びである。
「それじゃあ早速準備を始めよう!」
こうして生存者たちはお茶会の準備を始めた。
使える丸テーブルと人数分のイスを外に出して、回収してきたお菓子をテーブルの上に置く。そして偶然残っていたティーバッグを使い、紅茶の準備をした。
「紅茶、出来たわよ」
「よーし! 持って行こう!」
これで紅茶の準備も終わる。
ティーセットを丸テーブルの上に置き、お茶会の始まりである。
「美味しい!」
「うんうん、美味みを感じる」
はしゃぐレイテットに釣られて、サナギのように布団にくるまっているアイーラもお菓子を口に入れる。もちろん美保もお菓子を口に入れて、その甘味を味わっていた。
ちなみに雛は紳士のように紅茶に口を付けている。
月明かりがお茶会の場を照らす。
風の通る音だけが聞こえてくる静かな夜。
生存者たちは楽しみ、お話しに花を咲かせて、お腹を満たしていく。そして満足するまでお茶会を続けた。
食べ、飲み、話し、こうして一日の終わりを迎えていく。




