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三百四話 恵美の暴走③
真司の魔力が上昇し余剰分が紫のオーラとして吹き出す。
「はあっ」
恵美の出す魔弾を交わしつつ突っ込む。
「きゃあっ」
大振りの一撃を食らわせた。
「があー!」
恵美は魔弾の数を増やすが真司は今度は回避しきる。
「オオッ!」
真司はゴウッと火炎弾を放って浴びせる。
「ううぅ、うあー!」
すると恵美は広範囲同時にビームを放つ。
「無茶苦茶か」
ビームは真司に当たらなかったが周囲の建物に被害を出した。
「恵美………」
その中で真司は恵美の表情がさらに変化したのが見えた。
飢えた獣のような表情、だがその中に涙と苦しみに脱がんだ唇を見た。
これ以上は長引かせない、ここで決着を着ける!真司は意を決した。
「ドラゴニックヘルフレア!」
「きゃー!」
巨大な火球が恵美を襲った。
炎に飛ばされ恵美の変身が解ける。
「恵美!」
真司が彼女に駆け寄る。
「ふう……」
胸の動きが見え息をするのが確認出来る。
生きていたと分かり真司はほっとした。どうやら止められたようだ、真司の二の舞は避けられたのだ。




