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三百三話 恵美の暴走②
真司はこの状態を知っている。単なる記憶ではなくこの身体が覚えてるのだ。
かつてこの身体に起きたようにしてはいけない、そう直感が告げるのだ。
恵美が手を伸ばし魔弾を撃つ。真司は息を飲み回避する。
「はあっ」
真司も炎の魔弾を撃つ。
「うっ」
恵美に直撃する。
「うあー!」
恵美は先ほどより多くの弾丸を撃つ。
「ぐあっ」
真司は避けようとするがかわしきれない。
「ぐっ、うう、この感じは………」
真司は攻撃の痛みと同時に脳裏に過去の記憶がチラついた。
緑のクリーチャーがピンクの魔力を出しながら自分を攻める、次は恵美がそれをやる。
そうだ、自分は心を失い仲間や恋人を苦しめた。ならばこんなこと、続けるべきではない!ここで止めてみせる!
真司の心に強い炎が宿った。




