表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
浄弓の巫女サクヤ 〜里の因習なんて無理なので御神力を使って鬼を倒しに行きます〜  作者: 一角獣
第2部 進化〜進撃の巫女姫〜

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

32/87

御山へ

執筆が順調だったので、もう1話あげておきます。

こちらも少し短めですが、お楽しみください。

 休暇を貰ったサクヤは、久し振りにアカイヌヌシの座す、御山にはいった。

 道々で珍しい野草を採集し、のんびりと向う。


「来たか、サクヤ。」

「ヌシ様、お久しゅう御座います。お元気そうでなによりです。」


 言いながら、サクヤはアカイヌヌシをワサワサしている。アカイヌヌシも抗うことなく、腹を見せて目を細めた。


 ひとしきり撫で回すと、アカイヌヌシは満足したようにお座りをした。


「先日、狼の妖魔を退治しました。ヌシ様の御神域にいるはずのないものです。」

「それよ。明らかに送り込まれたものだな。元々いたものではない。」

「送り込まれた?誰が何のために?」

「さてな。送り込まれたか、はたまた追い出されたか。なんの利があるかもわからぬ。神域の力が落ちているわけでもなさそうだしな。サクヤが呼び寄せたのではないか?」

「人を撒き餌のように言わないでください。隠密寮にも聞いてみます。」

「余りあてにはしておらぬが、何もせぬよりはましか。イズマ達の巡回も強化させよう。」


 サクヤとアカイヌヌシは、ひとしきり話をすると、もうひと撫でして、サクヤは下山するとこにした。


 山中に大きな変化は見られないし、御神力の変化もない。

 サクヤは折角なので、来た道と反対側に降りて巡回してみることにした。


(先日妖魔が出た北側を周ってみよう。)


 サクヤは野草を採集しつつも、常に弓を手にしていた。


 北側に周り、鉱山が見える場所まで来た時、山の民らしからぬ形をした男がいた。

 男は里では見ない顔なので、御神域の外から来たのだろうと思い、サクヤは声をかけた。


「ここは赤犬山の御神域です。何処から参ったか知らぬが、戻られなされ。」


 男はサクヤを見て目を丸くしたが、女と見て侮ったか、言い返してきた。


「うちの里の山じゃ、強い妖魔が出て狩りにならん。御神域なら妖魔もよう入ってこれんのか、獲物も多い。何か一匹狩れたら帰る故、目零せ。」

「そうもいかん。私は赤犬の社の山兵だ。退去せぬなら実力を行使する。」


 そう言ってサクヤは矢を番える。


「ま、待て!後生だ。」

「そちらの山は強い妖魔が出ると言ったな。どの様な妖魔だ?」

「大きな熊の妖魔だ。アイツが暴れだしてから、他の妖魔すら逃げ出し、里に入って来るようになった。鬼狩りや国守に頼んだが、返り討ちに遭う始末で、里で生きていくのが難しくなってるんだ。」

「熊の妖魔か…。なるほどな。そいつのせいで、こちらにも妖魔が入って来るようになったのかもしれないな。」


 サクヤは男にこの場で少し待つよう告げて、山に入ると、10分程で帰ってきた。


「この猪を持って帰るといい。だが、もう入って来るな。次はないぞ。」

「あ、ありがとうごぜぇます。この御恩はかならず…。」

「いや、いい。もう来るな。」


 サクヤは男が去るのを見届け、再び巡回を再開した。


(熊の妖魔か。頭に相談してみるか…。)



「そうか。だが、正式に依頼がない以上、他領に勝手に踏み込む訳にもいかないしなぁ。あそこの国守は誇り高い方だというから、そう簡単にはいかんだろうな。」

「ですが、このままでは、此方にも被害がでます。」

「分かった。宮司にも相談してみよう。てか、お前休暇中だろう?全く休暇になっていないじゃないか。」

「そう言えばそうでしたね。では帰ります。」


(あの歳で、働き過ぎだな。此方の甘え過ぎでもあるが…。どうしたものかな。)



「母様、帰りました。」


 サクヤは、コノハに薬草とウサギを差し出すと、狩り装束から着替える。


「もう今更だけど、貴方、男が寄り付かなくなってない?」

「平八郎が相変わらず鬱陶しいけど。」

「あれはやめときな…。」

「そんなつもりはないから大丈夫。」

「すっかり凛々しくなっちゃって、弓寮なんかに入ったのが間違いだったかしら。」

「それなりに楽しんでるけど…。」

「合ってはいたんだろうけどねぇ。男より女にモテるようになるとは思わないじゃない。」

「様付けだけは止めて欲しいんだけどね。」

「やっと口調が戻って来たわね。貴方、男口調が戻るまでにかかる時間が、日に日に延びてるわよ。」

「そう?女言葉で指示出すのって難しいのよ。咄嗟の場面で『戻りなさい!』より、『戻れ!』の方が早いでしょ。」

「隊長ともなればそうなるのかもね。折角周りにはいい男も多いのに勿体ないわね。左馬介君とかどう?」

「まだまだ頼りないかな。もう少し鍛えればいい線いくと思うけどね。」

「戦力の話なんかしてないわよ。」


(里の男に惹かれないところなんか、私に似なくてもよかったのに…。)

第2部2話目ですが、上手く書けているのでしょうか?

ご意見ありましたら、叱咤でもかまいませんので感想を書いていただけると嬉しいです。

評価の方も、高評価をとは言いませんので、

率直な評価を頂ければと思います。

宜しお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ