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浄弓の巫女サクヤ 〜里の因習なんて無理なので御神力を使って鬼を倒しに行きます〜  作者: 一角獣
第2部 進化〜進撃の巫女姫〜

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【閑話】作戦行動報告書

おはようございます

第2班

班長 千代

班員 左馬介、小平太、風磨、騎重郎


弥生三日

○予定通り早朝出発。1泊目の宿がある国境まで特記事項なし。


弥生四日

○予定通り早朝出発。2泊目の宿がある国府に着くが、入国時に連絡を行ったのか、国守より歓待を受け、宿泊も国府館となった。その他特記事項なし。


弥生五日

○予定通り早朝出発。目的地となる祠に到着。御神域の欠損を確認。千代による補修を行う。大きな問題なく完了するが、祠のヌシ様である黒い穴熊が降臨される。礼として全員に身体強化の御力を賜る。呪物となる器も確認。騎重郎により御神域外にて封印完了。

 次の宿までに野盗10人に遭遇。小平太が1人で蹂躙し、野盗に拐かされていた娘に小平太が感謝され、好意を向けられる。小平太は鼻の下を伸ばしてまんざらでもなさそうな風であった。野盗は宿場の代官所まで連行。代官より感謝の意を伝えられる。


弥生六日

○予定通り早朝出発。野盗に拐かされた娘の見送りを受け、小平太はまた鼻の下を伸ばす。桜の国との国境手前の宿まで特記事項なし。


弥生七日

○予定通り早朝出発。桜の国の関所で幾つか諮問を受けるが、サクヤ様の手配した手形で通過の許可がすんなり降りる。

桜の国とはいえ、桜にはまだ早い。サクヤ様がおられれば、強制的に開花できたかもと思った。予定の宿場に予定通り到着。

他特記事項なし。


弥生八日

○朝、地元の里長から妖魔退治の依頼を受け対応。やや寄り道になるが、快く応じた。妖魔は熊、かなり大きかったが、風磨、騎重郎、左馬介の弓兵のみで討伐完了。里で歓待を受ける。ここでは左馬介が娘衆に囲まれ鼻の下を伸ばす。今更だが、騎重郎は女にもてないことが確定した。因みに風磨はまだ子供扱いで相手にされず。そのまま里で一泊。

追記 千代は男衆に囲まれゲンナリしていた。


弥生九日

○里を早朝に出発。桜の国は比較的平和。次の宿となる国府まで特記事項なし。


弥生十日

○折角の国府なので、1日散策と国勢調査に充てる。

 桜の国府は別名『南都』と呼ばれるだけあって広くよく栄えている。広い盆地だが、水害に弱い面あり。稲作が盛ん。酒、味噌、醤油など、発酵を伴う食材の生産が豊富。国府は碁盤の目のように作られており、大きな商家の屋敷が多い。

 国守は五太政家の一角、鳳家の分家であるいかるが家。面会はなし。日輪宮も立派なもので、国府の鬼門にあり。

 府内では国府兵の巡回多く、何度か呼び止められる。手形の効力高し。

 国府の宿に泊まったが、夕餉の時間になっても男達は戻らず。女子のいる店で遊んでいたものと思われる。夜になって酔って帰ってきたようだ。

追記 女子のいる店には行っていない!


弥生十一日

○国府の宿を出るが、早朝出発の予定が遅れる。男達が二日酔いだったからだが、反省させるためサクヤ様特製の薬は与えなかった。予定より遅くなったが、櫛の国との国境の宿場に到着。昼までには男達の二日酔いも収まる。(移動中に嘔吐した者あり。)明日は早朝に出発し、白狐の里に着く予定だが、櫛国内の治安状況によってはもう一泊必要か?


弥生十二日

○早朝に出発するも、予想通り野盗や落ち武者に絡まれる。適当にあしらったところに国府兵に見咎められたが、ここでも手形が効果を示した。右近殿に目通りするよう指示を受け、否応なく国府で一泊することになる。櫛の国の治安は幾分回復したようだが、まだ平穏にはほど遠い。

右近殿の饗応を受け、サクヤ様の近況報告を求められた。この方もサクヤ様に気があるようだ。

追記 そんなことはない!気のせいだ!


弥生十三日

○朝国府館を出発。護衛を申し出て貰ったがお断りした。途中、騒乱に巻き込まれたりはしたが、夕方には白狐の里に到着。ここで第一班と合流。




 白弧の社の客間。

 サクヤは1人、第2班の報告書を読む。


(そうか、騎重郎はもてないのか。わからくはないない。)


 騎重郎はけっして醜男ではない。だが、女性に対する気遣いに欠け、所謂オラオラ系だ。優しくないわけではないが、一見近付き難い。ガラが悪いので女性受けし難いのだ。


(しかし、小平太と左馬介は、私がいないと羽目を外すのだな。)


 報告書を書いたのは千代だろう。そして、それに追記をしているのは小平太だと思われる。


(なにやってんだか…。)


 サクヤは少し呆れながらも、第1班の行動を思い返した。


(人のことを言えた義理ではないか…。)


 取り敢えず自分達のことは置いておくことにし、報告書を読み返す。


(へぇ、まんざらでもなさそうじゃない。どんな娘だったのか、後で聞いてみよう。)


 小平太に好意を寄せた娘というのが気になった。


(そういえば、小平太は女子に人気があると安澄も言っていた気がするな。左馬介がモテることに千代は何とも思わないのか?…思ってなさそうだな。)



 桜の蕾も膨れ始め、春は確実に近づきつつあるが、鬼防寮の面々に春が訪れるのはまだまだ先になりそうだ。


短いお話です

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