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ラヴィアン・ワールド  作者: てろめあ
湖の底に沈む虹
37/41

35 綺麗なマップは大体面倒なクエストが多め


■幽玄の間 大広間 昼

 ■■クエスト発生より26時間経過・・・



【青龍門】


タマモの妖術にとり、日本の龍が象られた青い門が大広間へと出現する。


「いっちばーん!」

アキトが我先へと門をくぐり

「ほんっとガキだな、アキ!」

メガネをくいっとしながらタクミが続き

「お前もなー」

少しダルそうにタカヒロがその後をついて行った。


「三バカは本当に見ていて飽きないわねぇ☆」

サナダがやれやれと三人の後に続いた。

その光景を見ながら、これから始まる冒険と、まだ見ぬ土地にワクワクしている

レイは、水の都がどんな綺麗な場所なのだろうなのかと想像しながら門へと向かう


「・・・・盟約の・・・・・ってるでありんすね?」

「「・・・・・・」」

「・・・な・・・・・・・・つか・・・・・」

「「・・」」


後ろでタマモと姉妹が話しているのが聞こえ、振り返りつつも、レイの足は門をくぐって

おり、視界が光の中に包まれるのであった。



■ 水の都 アクウィリス 近郊 打ち捨てられた社


「おっレイも来たか」


アキトの声が聞こえ、眩しさに閉じた目を開く。


「わぁ・・・」


見渡す限りに広がる運河は澄んで透き通っており、陽の光を乱反射させて輝きを放つ

遠くには幾つもの枝分かれした運河が見え、それは1箇所へと向かって流れ込んでいた。

小高い丘から見えるその運河達の向かう先に、『それ』が見えた。

幾つもの支流の中心点に広がる湖の中心に大きな浮島が存在し、その浮島へと続く

大きく巨大、そして美麗な装飾が施された橋が架かっており

その橋の向う所に大きな『城』とその周りにひろがる城下町

湖には多くの船が浮かんでおり、恐らくは漁をしているのだろう。

城から時折飛竜が飛び立ち、背には鎧を着込んだ騎士。

水に浮かぶ城と、水面に城を写している湖と相まって、幻想的な風景を作り出していた。


「すっごい!アキトさん!すっごい!」


「おおすげえよな!これぞファンタジー!これぞ水の都だ!」

「興奮しすぎだろ・・・すげえけど」

「おまえ水の都来たのはじめてだろ・・・俺もだけど」


「あらん☆素敵な光景じゃない!」


「「同意します。サナダ様」」


「あ、アディにルディもついて居たんだね。さっきタマモと「おい!貴様ら!」・・・ん?」


いつのまにか後ろに控えていた姉妹に先程何を話していたのか聞こうとした時

頭上に影が指し、威圧的な声は響いた。

そして羽の羽ばたき音が段々大きくなり、飛竜に乗る騎士が現れた。


「私はアクウィリスが飛水騎士団のクライス!何処の国の者か!」


手に持つ突撃槍を鋭く構えながらレイ達へと問いかける。

状況に驚いていると、タカヒロとサナダが動いた。


「僕ら三人はグリーンベル所属の三日月の旅団です!」

「あたしとその他は旅禍よん☆依頼でここまで来たのだけど・・・」


自然にレイと姉妹を守る様に高校三人組とサナダは陣取った


「ふむ・・・そこの三人!ギルド証はあるか?」

「あっ!はい!アキ!タク!」

「おう!」「あいよ!」


三人はいそいそとギルド証をクライスと名乗る騎士へと渡す。

騎士は何かのアイテムなのか、ルーペを取り出しギルド証を調べ、三人へと返した。


「確かに、確認した。そこな御仁は旅禍だな。仮の身分証発行する金はあるか?」

「あるわよん☆」

「うむ。それから、そこのエルフと・・・獣人?・・・狐・・・・?失礼だが、そこの白き

 お方、種族を問うてもよろしいでしょうか?」


レイへと視線を向けた途端、何かに驚きつつ、騎士は丁寧に訪ねた。

少し迷ったものの、レイは素直に応える事にした。


「僕は・・・妖狐です・・・」


「!・・・・左様であったか・・・・苦労したのだろう。その美しさ・・・・

 失礼だが、尻尾は何本だ?」


「いえ・・・一本です」


「そうか、まだ幼子ではないか・・・・」


途端に何故か落ち込む騎士に違和感を覚えレイは尋ねる事にした。


「あの、妖狐について何か知っているのですか?何故そんなに詳しく・・・?」


「あぁ!すまない!そうだなまだ(・・)知らないのだな!

 大丈夫、安心してくれ。我らが水の都はタマモ(・・・)様と盟約を結んでいる」


『!?』


騎士以外の全員が驚愕する


「門の反応があった故某が飛んで来たのだが・・・やはりなにも?」


「き・・・聞いてません・・・タマモは近くへ送ってくれると・・・」


「またあの御方は・・・幻龍様と言い・・・・」


「あの・・・・?」


「あぁ!気にしないでくれ!とにかく、妖狐の一団であれば問題無いだろう。

 国まで案内するゆえ、安心めされよ」


「あ、はぁ・・・ありがとうございま・・・す?」


意気揚々と案内しだそうとする騎士にサナダが問いかける


「ちょおっと聞いても良いかしら?」


「ん?おぉう立派な御仁よ、いかがなされた?」


「何故この国は妖狐のタマモと盟約を結べているの?それと幻龍って?」


「む、今話しても私としてはやぶさかでは無いのだが・・・

 妖狐を発見、保護した場合は一度国元へ報告せねばならんのだ。その後であれば時間

 をとって説明しよう。それで納得頂けないだろうか?」


じっと真剣な眼差しで騎士を見つめ、その目線を受け止める騎士。

少しの間それが続き、サナダがふっと笑う。


「いいわ、信じてあげる。でも、レイに何かするなら容赦しないわよ?」


「それは重々承知の上。いやはや、怖い御仁だ。」


「貴方ほどじゃないわよ?」


二人は笑い出し、ゆっくりと歩き始めた。

すっかり置いていかれてると思いつつ、一同は先を行くサナダと騎士の後を歩くのだった。

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