25 筋肉系オネェは強い(確信)
体調不良とか言いつつ連投だオラぁ!
「おいおい、たかがNPCだぞ?マジになんなよ・・・」
「そうねぇ、本当にNPCなら・・・ね?」
「何言って・・・・は?」
赤衣を纏う大柄な男は、倒れ伏す、白い狐の獣人が淡い光りに包まれ、消滅する光景に唖然とする
何故ならそれは、ログアウト(・・・・・)の光りなのだから。
「うそ・・・・だろ・・・・?おい?これはなんだ?」
「・・・・・」
言葉を発さずに怒気を向ける偉丈夫
「GMは何やってんだ?違反コードに引っかかるはずだろ?
町中で接触出来たんだぞ?」
通常、町中ではプレイヤー同士の接触はシステムによって禁止されている。
接触設定を弄っていない、初心者や一般のプレイヤーに関しては
触れようとすると反射現象が発生し、過度な接触やハラスメントに抵触する行為は即座に
GMに知らされ、程度によってはアカウント凍結される事すら有る。
町の外であれば、戦闘行為に限っていればその限りでは無いが、ハラスメントコードは存在し
そういった(・・・・・)事をしようとすれば町の中同様GMにて対応される。
そしてNPC・・・現地民と言われるこの世界の住人には町中では接触を禁止されては居ない
厳密に言えば、触れてそういった(・・・・・)事も行える。
その国や治める領主達によって小さな法は違えど、NPCとプレイヤーでお互いの意思さえ
あれば結婚する事も出来る。
色々と問題は有ると思うが、世間では何故か(・・・)騒がれていない。
この事を利用、発見し、赤星の旅団はある領主からの依頼を達成し、潤沢な
資金と多くのEXPを稼いでいた。
依頼内容は、不法入国者の拿捕並びに殺害であり、難易度の高さや倫理観によって不人気な依頼であった。
「なんなんだよ・・・ただのゲームだろ?あの白いのは何なんだよ?」
「それをお前は知る必要は無い」
「は・・・?」
背後から声が聞こえたと思った時、男の視界は逆さまに反転していた。
(くそっ!なんだってんだ!)
すぐに全損するHPゲージと、暗転する視界に、困惑と悪態をつきながら、男は光の中に消え去る。
「それで・・・?ちゃあんと説明してくれるのかしら?」
未だ警戒を解かず、偉丈夫は誰も居ないはずの暗闇へと問いかける。
「・・・まずは感謝を ■■王の邪魔は入り、レイ様の救助に手間取っていた所を助けて頂き
心からの感謝を」
空気が溶ける様に姿を現した黒装束は、偉丈夫頭を下げる
「あの子を護るなんて当たり前。あんなにキュートなんだから。それに大恩あるのよ、
うちの一族はみぃんな、ね」
若干空気を柔らかくしながら陰の有る顔を受けべる偉丈夫
「それと、レイっちは何処へ行ったの?あれはログアウトじゃないわよね?」
「恐らくは我が主タマモ様も元へと召喚されたかと。レイ様は勾玉を下賜されたいましたので。」
「ふぅん?そのタマモってのは何?もしもレイっちに何かするのなら・・・・」
途端に両腕の筋肉を膨らませ、血管を浮かび上がらせる偉丈夫
「この命に懸けてその様な事はございません サナダ様」
「本当かしら?嘘だったなら、必ずやあなた達一族根絶やしにするわよ?」
「はっ! しかとそのお言葉胸に誓いまする しからば、タマモ様がサナダ様を
幽玄の間へと招待されております。 レイ様もそちらに居ますが、返答やいかに?」
「愚問ね、案内なさい。それに聞かなきゃいけない事が沢山有りそうね」
「では、私の手をお取り下さい」
警戒しつつも、黒装束の手を取る偉丈夫
その様子に黒装束は驚きつつも、懐から翡翠の勾玉を取り出す。
「剛毅なお方だ・・・では、行きましょう」
深い森の闇の中に、二人は空間を歪ませながら、忽然と姿を消した。
展開的にちょっと短いですが話を切ります。
次話を楽しみにしてくださいね!(ねむい)




