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ラヴィアン・ワールド  作者: てろめあ
明けの陽光は眩しく
22/41

20 連打して大事な情報見逃すってあるよね


「ほんにめんこい子やなぁ ぼん お名前はなんていうん?」


十二単衣の様な黒を基調とした着物から除く胸元や手足は艶かしく、見る者を吸い込む魔力を

持っているのではないかと錯覚させる。頭頂部の耳と九つの尻尾をもつ狐の獣人。


「はらはら、照れてるはるん?我慢できんわぁ」


微笑みながら、レイを抱き寄せ、頭の『耳』と『尻尾』撫で始める


「あ・・・なっ!変な・・・んぅっ!・・・・れっ!僕はレイですっっ」


完全みテンパりながら、先程名前を聞かれた事にすがりつくように答える

この状態に理解が追いつかないレイ。


「ふぅん・・・レイ言うんね あてはタマモ言うん よろしゅうに」


にこっと笑いかけるその顔は、小さく、美しく、見る者全てを魅了する様で

ほのかにする甘い香りに、レイは眠気すら感じ始めていた。

しばらく撫でられ続け、なんとか落ち着きをてに入れたレイはタマモへと疑問を問いかける。



「あのっ・・・ここは?・・・月の洞窟の祭壇?を触れたら・・・・それにこの『耳』と『尻尾』は?」


撫でる手を止め、タマモが答える


「そやねぇ・・・何処まで伝わるかわからんけども・・・ん、可愛いレイに教えてはりましょか」


こほんと一つわざとらしい咳をして、話し始めるタマモ

レイは相変わらず抱きかかえられたままであり、あ、降ろしてくれないんだ、そして身長高い・・・

と追いつかない頭は目の前の情報でいっぱいいっぱいであった。


「あては■■をまかせられた九尾 ここはあての領域でありんすえ 此処へ来れるのは巫女や勇者とかが

 試練を乗り越えた者だけ 資格ある者には必ず試練が訪れ 親和性の高い■■■が 最下層前に

 祀られんす そこで認められるかどうかはあて達■■■次第でありんすが・・・

 赤龍と角馬あたりはすぐに認めはるんやないかねぇ・・・」


むーと、眉間に綺麗な眉を八の字にまげながら続ける。レイは可愛いと素直に思った。


「まぁ、そないなわけで 適正有る者が迷わんよーに 加護と、あてらに近づく為に種族を変更

 するための護石をつこうて ■■■の前へ召喚されんすえ ちあゃんと変わってるやろ?」


ん?と聞いてくるタマモに照れながらも、なんとなく耳やら尻尾でわかってはいたがステータスを見る


■ レイ 妖狐 (一尾) LV9


■ ジョブ 月巫女


■ HP80 MP100


■ A(攻撃) 34


■ B(防御) 30


■ M(魔力) 78


■ S(俊敏) 75


■ R(幸運) 55


■ スキルポイント 6


■スキル ユニーク


 【天眼】 【妖術】


■スキル


・刀 【二天一流5】

   【疾風】※進化可能 【紫電】 


・魔法 【月魔法5】※現在は使用できません 【氷雪魔法2】※現在は使用できません 

    【雷魔法】※現在は使用できません 


・生活 【研ぎ1】 


・耐性 【対ペイン4】


・常在 【魔力回復1】 【気配察知1】 【俊敏上昇3】


■称号 【月精霊の寵愛】※現在効力を失って居ます。



(やっぱ種族が変わってる・・・まだその情報は出て無かったから、アプデでの実装かな?

 ていうか魔法全部使えなくなってるし・・・称号を駄目になってる・・・失敗した?)


むむむと悩み始めたレイに気が付き、タマモは声をかける


「その様子だとまほうが使えなくなったでありんすね? それと称号かなんかも

 すこぅし精霊の臭い匂いがしていんしたからいと仕方なしでありんすねぇ・・・あぁ忌まわしい」


憎々しげに表情を歪めるタマモに驚くも、どこか姉に似たものを感じたレイは、タマモの頭へと手を

伸ばし、撫でようとする。


「いっつ!」


バチッ!と何か(・・)に弾かれ、手には血が滲んでおり、たまらず悲鳴を上げる。


「ん!見られていた?・・・いや、■■■の防衛機構かえ?・・・忌々しい・・・・

 ぼ・・・レイ、可哀想に・・・ちょおっと我慢してくださいまし」


優しく血が滲む手を胸元に抱えながら小声でつぶやく


『黒雲招来』


青々としていた空を黒雲が覆い、辺りを暗くする


『狐火百花』


タマモが手を横に振るうと、蒼い炎が四方八方に飛び散り、周囲を照らし出す。


「これで大丈夫でありんす 邪魔はもうはいらんですえ ささっ 撫でておくんなまし?」


いつのまにか(・・・・・・)治っている手に驚きつつも、レイは賜物頭を撫でる。

さらさらとした黒髪の手触りと柔らかい耳の感触

目を細め気持ちよさそうにするタマモに、逆に気持ちよくなってしまうレイ。



「ん・・・いやされんした ほいだら、巫女なんて辞めましょか 後服もどうにかせんと

 あぁ、よく見たら汚れていんすね お風呂もはいらんと あぁ、後は汚い精霊の残滓も綺麗にせんと

 ギン!キン! 手伝っておくれ」


左右から現れる尻尾が二つの銀と金の狐

そして手早く剥がされる衣服に


『■■■へと転職します』


とのアナウンスを聞きながら、なすがままにされるレイであった・・・


宮元 冷夏


「何か・・・・何かを殴りたい気分・・・・」

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