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ラヴィアン・ワールド  作者: てろめあ
明けの陽光は眩しく
20/41

18 虎視眈々


メンテナンスが終わり、レイはラヴィアン・ワールドへと舞い戻ると同時にアナウンスが入る

『第一プロコトル終了 同調率上昇により加速機能が開放 以後現実との時間差が三倍へと変更されます

 こちらの3日は現実での一日となります ハロー ワールド ハロー ヒューマン』


(加速機能!予測スレにあったけど本当に来るとは思わなかった!)


アプデ情報スレには実現不可能と言われる機能の実装や、イベントの開催、はたまた

レイドやらと希望も入った予測が飛び交い、その中の一つに時間加速機能が入っていた。

現在の人類の技術的には理論的には可能とするも、医療で試験的な実験を行っているだけなのだが

その事に気がつく人間はごく少数なのであった。


(これでもっとやり込める!それに、このマフラーの性能も確かめられるし!)


ここ何日かアプデも有りラヴィアン・ワールドから離れていたレイは

最初は複雑な気持ちになりながらも、性能はどうかや、そろそろレベルも上げたいという気持ちに

なり、これも運命かと素直に手に入れたアイテムに喜び、使用することにしたのだった。


「よし・・・行こう!」


お祈りを済ませ、意気揚々と門の中へ向かうレイであった・・・


■


月白虎(ルナタイガー)は退屈していた。

発生・・・生まれてから長い間この場所を巣と定め、偶に外での狩りを行う

それだけの日々を過ごして退屈を感じていた時、『それ』は現れた。

最初は他の魔物同様の雑魚で、餌が巣に侵入して来ただけだと思って居たのだが

幾度殺し、食らっても、『それ』は現れる

何度も、何度も、毎日、毎日。

次第に動きを読まれ、浅からぬ傷をつけられる

段々と追い詰められる感覚に焦りを感じる

先日には命の危機を感じ『奥の手』まで使用させられた。


月白虎は生まれて始めての感情に支配され始めていた。それは

【狩られる側の感情】が芽生えている事に起因する。


ここ何日かは来なかった『それ』は現れる。



暗がりから門が開くと同時に疾走を開始する『それ』に向かい咆哮するも

円を描きながら回避される

距離が詰まって来たことを察知し、『それ』の背後を取り右前腕を振り下ろすも、読まれているからか回避される。

本来であれば、『これ』で大体終わるのだ。簡単に殺し、後は食らうだけ。

苛立ち咆哮するも、『それ』は素早く腰に下げた痛いやつで襲いかかる

上下段に構え交差するようにしながら『それ』は【疾風】と叫び、硬直で動けない左前腕を二対のそれ(二刀)が切り裂き月白虎は痛みで悲鳴を上げつつ、右前腕の爪にてすくい上げる様に振るうも

『それ』は掻い潜り、腹下へ潜り混んで腹を切り裂きながら背後へ走り抜ける。


一度距離を取る為に飛び、周囲に自信の血が飛び散る

『それ』も月白虎の血を頭から浴び、体躯を真紅へと染め上げていた。


唸り、威嚇を上げながら『それ』を睨む

その小さき2つの蒼い眼は真剣に、そして確実に己を殺すと殺意を漲らせる。

月白虎は焦りを感じ、嘶きをあげ自信の強化魔法を発動

光る体躯にて『それ』へと疾走し、踏みつける為に跳躍、後に破砕音と地面を割りながら着地するも

踏みつけた感触は得られず

今日の『それ』がいつもより早くなっていると、再度前足を裂かれながら、横に転がる『それ』に襲いかかる


朽ちを大きく開けて噛み付くも、まるでわかっていたかのように半歩後ろに下がり、顔へ一閃を受ける

振り払う様に回転しながらしっぽを振り回し、後方へ飛び退き、光に包まれつつ『それ』の背後を取る。

すぐさま前へ走りだす『それ』に向かい、再度自信から光りを発し『それ』の正面に現れ、右前腕を振り下ろし、月白虎は『それ』の切り裂かれる姿を想像して笑みを零す。


だが、『それ』は眼前へと現れる。


振り下ろしを側転にて回避し、すぐさま跳躍。そして抜刀の構えを取り、身体に紫色の電気を発生させ

【紫電】の一言と共に月白虎の視界に、紫の光りが一閃される。


「ウガァ!!」


痛みに立ち退き、奪われた視界に恐怖を感じ、月白虎は奥の手を発動する。

リスクを伴うも、確実(・・・)仕留めるられる技

全身の血が抜ける感覚、身体の脱力を感じながら、『それ』の着地音と共に発動する


「ぐがぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」


月白虎は巨体から全方位に蒼い光りを放出

血で滲む視界に『それ』が巻き込まれるのを視認し、勝利を革新し・・・





【紫電】



目の前に現れた『それ』が紫色の雷光を放つのを最後に、月白虎の意識は闇へ落ちる。

月白虎 LV20

HP500 MP50

A 124

B 55

M 55

S 113

R 20

スキル

・ルナクリティカル ※使用限界 1

・月白虎咆哮撃   ※使用限界 1

・欠月切り     ※使用限界 3

・月下招来光    ※使用限界 1 使用後ステータス下降20%


使用限度は一戦闘につきです。

プレイヤー側には基本ありませんが、一部有り。

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